2024年1月26日号10面 【実像】手形・小切手の完全電子化、“岩盤”崩しへ 正念場迎える

2027年3月末までに約束手形や小切手を全面電子化する――。銀行界が掲げた目標期限が3年後に迫るなか、実現に向けて“追い風”が吹いている。2023年6月に政府が策定した「新しい資本主義の実行計画」で「利用廃止に向けたフォローアップを行う」と明記されたためだ。従来よりも踏み込んだメッセージを受け、銀行界は完全電子化への計画を練り直し、産業界も手形・小切手の削減へ本格的に舵(かじ)を切り始めた。国内決済インフラの大改革は2024年、正念場を迎える。
■政府が発破、企業動く
全銀協によると、手形・小切手の交換枚数は1979年の約4億枚をピークに減少が続く。だが、近年は減少ペースが鈍化。2021年は全銀協が…
【写真】金融界はチラシなどを通じて電子決済への移行を呼びかけている
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