2026年7月31日号8面 特集 九州3地銀の地域決済、資金域外流出防止へ対抗策

【福岡・鹿児島】キャッシュレス化が進み、地方でも大手QR決済のロゴがあふれている。利便性が高まり、消費者の選択肢は広がった。しかしその裏側で、地域外へ資金を押し出す構造がある。本紙試算では、熊本・大分・鹿児島の3県だけでも、加盟店手数料として年間320億~600億円が流出。さらに、大手決済サービスによる預金口座からのチャージ回数は1県で年間約600万回に達し、地域の資金が外部へ吸い上げられる構図が鮮明だ。こうした「資金流出の防衛線」として立ち上がったのが、肥後銀行、大分銀行子会社「おおいたプラット」、鹿児島銀行である。地域の預金を域外に逃がさず、域内で回す仕組みをどう作るか。九州の地方銀行3行の取り組みを追った。
■オール鹿児島体制構築
鹿児島銀の地域決済アプリ「Payどん」は登録者20万人を突破し、県内で利用が広がる。背景には、早期に「銀行色を排する」戦略を明確にした点がある。南日本銀行、鹿児島相互・鹿児島両信用金庫との共同利用を見据え…
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