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ニッキン抄 2021.12.17

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 日本の国税庁にあたる米国内国歳入庁の入り口には「租税は文明の対価である」との文字が刻まれている。なるほど税金や社会保障費は公共サービスの対価だが、日本では生涯に支払う総額がマイホームの相場を上回る。それでも世界ワーストの財政赤字は悪化の一途。いずれ膨大な借金を背負う18歳以下に一律10万円の臨時特別給付金を配ると聞いても手放しには喜べない▼政府は2022年以降、マイナンバーと預貯金口座を事前登録すれば給付金などを迅速に受け取れる制度を創る。あの手この手で口座付番を促そうと躍起だが、銀行に任意で個人番号を告知した預金者の割合はわずか。国に資産が筒抜けになることへの警戒は強い▼税の上手な使い手がいないのも不信の一因だろう。子や孫の将来を思えば予算の膨張を止められない政権では心もとない▼来年は参院選。次は目先の人気取りに終始せず国家百年の計を競ってほしい。2021.12.17


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