ニッキン抄 2022.10.14
今月はジェームズ・ボンドの銀幕デビュー60周年。架空の英国スパイはシリーズ第5作「007は二度死ぬ」で日本に潜入。当地の公安警察と協力し、米ソ衝突の誘発をもくろむ秘密組織を退けた▼原作者のイアン・フレミングも、銀行勤めなどを経て英国海軍情報部の諜報(ちょうほう)員に。戦時中、捕虜のドイツ将校に対する彼の尋問方法は特殊だったという。手荒な拷問の代わりに老舗テーラーで服を仕立てさせ、高級店で海鮮やワインを振る舞って相手の口を滑らかにした▼日本にも「おもてなし」の文化がある。冒頭の映画が封切られた1967年の訪日外国人旅行者数は47万人だったが、国を挙げた誘致活動で2019年は66倍に増えた。その後はコロナ下の水際対策で激減したが、政府は10月11日に入国者数の上限撤廃や個人旅行の解禁に踏み切った▼ボンドは余暇の振る舞いも超一流。同業の各国エージェントの皆さんも、仕事抜きの骨休めであれば来日を歓迎いたします。2022.10.14
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