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社説 意見発信で令和の金融支える

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 10月15日から第72回新聞週間が始まる。若者を中心に新聞離れが起きている事実は認識している。その原因をデジタル化・インターネット社会の進展だけに求めることができないことも承知している。ただ、驕りと言われるかもしれないが、新聞には金融機関と同じように公共性があり、情報インフラの重要な役割を今も担っている自負がある。社会の変化が加速するなか、本紙は客観的で正確な情報を伝えるとともに、金融界の発展につながる公正な意見を発信し、読者の期待に応えたい。
 人が判断を下す際、情報は大きな意味を持つ。誤った情報をもとに判断すれば、当然、正しい情報をもとにした場合と違ってくる。さらに誤った情報を多くの人が信じ込んでしまえば、世論となり、社会を危険に晒すこともあり得る。
 スマートフォンの普及で定着したSNS上では、さまざまな情報が発信され、瞬時に拡散する。また、知りたいことは、まずインターネットで検索する時代だ。無料で便利な半面、事実と異なる情報も含まれる。自分の考えに近い情報に偏る恐れもある。各社が検証を加え、正確で多様な情報が濃淡をつけて集約された新聞を読むのとは質が異なる。
 日刊紙が加盟する日本新聞協会の今年の新聞週間代表標語は「新聞を開いて僕は世界を知った」である。1万4千を超す応募から14歳の少年の作品が選ばれた。立場の異なるさまざまな声を取材しながら、持続可能性ある社会の実現へ意見発信する新聞への期待の一端と受け止めたい。
 本紙は金融専門紙として、金融界の健全な発展に向けた情報・意見発信を強めていく。金融界の負担ばかり増す政策が見受けられる一方、大規模な不正など、襟を正すべき現実から目を背けることはできない。
 本紙が加盟する日本専門新聞協会の今年のキャッチフレーズは「幕開ける 時代読み解く 専門紙 令和を照らす 道しるべ」。令和の金融界の一助になるべく、昭和・平成の金融界を見続けてきた本紙ならではの情報・意見発信に努めていく。2019.10.11


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