「ニッキンONLINE」創刊!
 
HOME > 「ニッキン」最新号から > 経営 > 2023年8月18日号2面 実像 「上場意義」問うPBR1倍割れ、万年割安・銀行株に変化の兆し

2023年8月18日号2面 実像 「上場意義」問うPBR1倍割れ、万年割安・銀行株に変化の兆し

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 万年割安株と言われる銀行の株価。日本銀行によるイールドカーブ・コントロール(YCC)修正を受け、年初来高値の更新が相次いだが、依然として株価純資産倍率(PBR)は解散価値を下回る1倍割れの状態が続く。マイナス金利政策のもとで低収益環境は当面、継続するものの、東京証券取引所の要請を受け、大手行や地域銀行(グループ含む)は改善に動き始めた。PBR改善は唯一の解が存在せず、各行が自身の成長へ自問自答することが欠かせない。問われるのは外部環境に頼らず、中長期的に企業価値を向上させるサイクルの定着だ。
 ■金利変動で揺れる株価
 5月から7月にかけ、各行が開示したIR(投資家向け広報)資料や統合報告書には「PBR」「資本コスト」などへの言及が相次いだ。長年にわたり銀行界を分析してきたピクテ・ジャパンの大槻奈那シニア・フェローは…


ニッキンのお申し込み

ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事