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2022年3月25日号2面 実像 黒田日銀 異次元緩和10年目の苦闘 債務膨張、政策の柔軟性欠く

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会見で大規模緩和の継続を改めて強調する黒田総裁(3月18日、日銀本店)

 アベノミクス“第1の矢”として2013年4月に放たれた日本銀行の異次元金融緩和が10年目に突入する。相次ぐ追加策も、掲げた「2%物価安定目標」の達成には至らず、長期化による副作用への懸念は強まる。コロナ禍対応で協調した米欧中央銀行は高インフレを背景に利上げや量的緩和縮小へかじを切り、「引き締め」が日銀を包囲する。国内でも物価観が変わり始め、遠かった「2%」も視野に入るが、大規模緩和で積み上がった膨大な金利リスクなどから政策運営は柔軟性を欠きつつある。
 ■攻めから守りに転換
 「攻めの姿勢で臨んだのはマイナス金利までの3年間。その後の6年は副作用対策など守りを重視した」――。12~17年に日銀審議委員を務めた野村総合研究所の木内登英氏は、異次元緩和をこう振り返る。
 13年4月、就任まもない黒田東彦総裁は会見で…

【写真】会見で大規模緩和の継続を改めて強調する黒田総裁(3月18日、日銀本店)


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