2026年5月29日号10面 実像 植田日銀・峠の4年目、物価と景気 二兎を追う

中東情勢緊迫化による原油高の波が、「正常化」の道程を歩む日本銀行の金融政策運営を揺さぶっている。米トランプ関税やコメ高騰の影響が和らぎ、薄日が差し込んでいた日銀の物価見通しは、にわかに上振れリスクを強める。半面、経済を大きく下押ししかねない供給ショックの様相は濃くなる。「物価の番人」として緩やかに利上げしてきた植田日銀は4年目にして「峠」に差しかかり、インフレ制御と経済成長の二兎(にと)を追う難路に入る。
■「紙一重」利上げ見送り
「議長として深刻に受け止めないといけない」――。植田和男総裁は4月27、28日開催の金融政策決定会合後の会見で…
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