2026年8月14日号12面 特集 人はなぜ引っかかるのか、特殊詐欺の現状と金融機関の対策

社会全体で防ぐ仕組みを
【大阪】近年、特殊詐欺の被害は依然として高水準で推移している。対策が進む中でも、なぜ被害は防ぎきれないのか。その背景は、人間の意思決定を巧みに誘導する構造にある。焦りや権威への信頼、「人を信じる心」が悪用され、本人が納得して送金する状態に陥れば、阻止することは難しい。心理的メカニズムと実務上の制約から、詐欺被害をめぐる構造に迫る。
■島田 貴仁・滋賀大学データサイエンス学部 教授、誰でも被害者の可能性
だまされやすさは警戒心や判断力といった個人特性ではなく、人間が本来持つ「人を信じる心」や「親切心」が悪用されることで生じると島田貴仁教授は語る。「自分だけは大丈夫」と思う楽観バイアスや…
【写真】島田 貴仁・滋賀大学データサイエンス学部 教授
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