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ニッキン抄 2020.4.10

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 ざらざら、つるつる、べとべと、かさかさ……。手触りを表す日本語は実に多く、日常的に使われる。たった4文字の擬態語で、感触が直接伝わってくるからふしぎだ▼国語学者の森田良行氏が「日本語をみがく小辞典」に、こんなことを書いている。「とにかく手に触れてみなければ安心できない性格を、われわれ日本人は持ち合わせている」。体感志向が強く“触れたがり屋”の国民であると▼それとは真逆の生活を強いられて2カ月以上。コロナ危機で多くの人が電車のつり革、手すりなどウイルスが付着しやすい所での感染に注意を払う。そこに加わった7都府県の緊急事態宣言。「人との接触8割減」が求められ、多様な業種が店舗休業・営業自粛を発表した▼7都府県では解除までの1カ月間で個人消費が6.8兆円落ち込むとの試算もある。経済悪化を長引かせるわけにはいかない。しばらくは“人との非接触”に我慢しよう。安心してさわれる、話せる日常を取り戻すために。2020.4.10


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