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ニッキン抄 2024.1.26

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 昭和期の金融機関強盗は検挙率が7割に満たず、犯人の3人に1人が逃走に成功した。サラ金の融資残高が急増した1981年の発生件数は172件に上り、凶器は包丁など刃物が100件、銃・模造銃が39件。店頭は危険と隣り合わせの職場だった▼1月26日には昭和史有数の銀行強盗が2件起きている。48年の帝銀事件では青酸カリ、79年の三菱銀行人質事件では猟銃によって人命が奪われた。防犯カメラの性能向上で検挙率が高まり、旧来型の犯行は激減したが、昨今はサイバー空間で新手の盗みが急増している▼典型例は2018年1月26日。暗号資産取引所のコインチェックから580億円相当の仮想通貨が流出した。1万円紙幣なら重さ5.8トンの巨額。凶器は同社社員宛てのたった1通のメールだった▼一説によればサイバー犯罪の逮捕者は20人に1人。覆面姿すら現さない狡猾な敵との攻防に十分な経営資源を割く必要がある。2024.1.26


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