「ニッキンONLINE」創刊!
 
HOME > 「ニッキン」最新号から > ニッキン抄 > ニッキン抄 2025.2.7

ニッキン抄 2025.2.7

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 明治政府は1872年、伊藤博文の発案で国立銀行条例を制定した。国立は国営の意味ではなく、国の免許を得て設立された民間銀行を指した。当初は設立条件が厳しく、手を挙げたのはわずか4行だった▼このうち東京の第一国立銀行は現在のみずほ銀行、横浜の第二国立銀行は今の横浜銀行になっている。その横浜銀を中核とするコンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)が「横浜FG」への社名変更を決めた▼企業同士のM&A(合併・買収)は、よく結婚に例えられる。金融界のはやりは、同じ持ち株会社の傘下に入って別々の看板を掲げる「夫婦別姓」。それぞれの地域の期待を背負う地域銀行と相性がいい。実は信用金庫や信用組合のトップにも待望論がある。金融庁は事実上容認していないが、解禁されれば再編が一気に加速する可能性がある▼選択的夫婦別姓の是非が政治的論点になっている。名は体を表す。個人にも企業にも選択の自由を認めるべきだろう。2025.2.7


ニッキンのお申し込み

ご購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事