ニッキン抄 2026.6.19
きょう6月19日は小説家・太宰治を偲ぶ「桜桃忌(おうとうき)」。自死直前に発表した短編作にちなんで名付けられた。毎年、文学ファンが墓所などに訪れてその生涯や小説の世界におもいをはせる▼代表作の「斜陽」や「人間失格」のほか、「走れメロス」は多くの方が知っている。暴君によって死罪とされたメロスが妹の結婚式に参列して戻るまで親友が身代わりとなり、最後は約束を果たした姿を見て王が改心する話だ▼こちらの約束は少し軽率の感がぬぐえない。レジシステムの改修に1年かかることを考えず、食料品の消費税ゼロを選挙公約に掲げてしまった。足元で物価上昇は続くため時間を優先し、来年4月の税率1%案へとすり替わる▼減税は2年間の時限措置。次は税率を元に戻す難業と給付付き税額控除導入へと約束は続く。桜桃は今が旬の「さくらんぼ」のこと。2年後、小説のように「まずそうに食べては種を吐き」となりたくない。2026.6.19
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