2020年1月10日号10・11面 特集 経営理念を問う、原点回帰へ模索続く
現場定着、道半ば 理念と目標かい離
「理念に基づいた経営」――。ここ数年、問題化した法令違反や不適切販売では、実情に見合わない過度なノルマを課す経営に社会的な批判が集まり、金融庁は経営介入との指摘を覚悟のうえで警鐘を鳴らす。一方、営業現場は短期収益の確保と理念に沿った中長期的な顧客支援のジレンマを抱えたままだ。「神棚に放置している」(金融庁幹部)と指摘される理念をどう戦略へ落とし込むか。「地域とともに」「顧客のために」という命題と真正面から向き合う覚悟が問われる。模索を続ける金融機関の姿を追うとともに、読者100人に現場での浸透度などを聞いた。
【写真】トップは行職員へ理念を繰り返し伝える(写真は入行5年目までの若手行員と対話する北国銀行の安宅建樹頭取、2019年12月)
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