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社説 学生との対話を深めよう

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 2021年春に卒業する学生の面接選考が6月に解禁され、金融界の採用活動が本格化している。新型コロナウイルスの感染防止でウェブ面接が広がるが、人物の見極めが難しいとの声も多い。求める人材の採用には学生との対話を深めることが重要だ。できる限り対面での面接と組み合わせたり、通年採用など選考の柔軟化も必要だろう。コロナ禍で地域を支える金融の役割を伝え、次代を担う人材確保につなげたい。
 ウェブ面接は場所の制約を受けずに採用活動を進められる利点がある。また遠方や海外学生との接点を増やせるほか、母集団も広げられる。金融界でも銀行や保険会社などで導入が相次ぐ。移動時間が削れるため、面談参加率は例年より高いとの声も聞く。
 課題は対面と比べ、学生の個性や熱意を感じ取りにくいことだ。用意した台本を手元で見ながらウェブ面接に臨む学生も少なくないという。採用担当者は質問を掘り下げるなどで、求める人物かどうかを見抜く必要がある。
 緊急事態宣言が解除され、対面で面談できる環境も徐々に戻りつつある。安全面を十分考慮し、時間はかかっても直接会って対話する機会を設けてほしい。丁寧に向き合う姿勢は学生に響くはずだ。
 学生との接点を増やすために一括採用を見直すことも検討すべきだ。通年採用は大手金融機関を中心に広がるが、人的負担がかかる。秋採用や追加募集という方法もあり、コロナ禍の今年は特に多くの選考機会の提供や柔軟な対応に努めてほしい。
 就職情報会社ディスコによると、今年は学生の志望業界調査で「銀行」の順位が前年から上昇している。危機下で企業を支える金融の社会的役割が評価されているという。各金融機関は追い風を生かし、新時代の展望をしっかりと学生に訴えてもらいたい。2020.6.12


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