2025年1月1日号10・11面 特集 預金で振り返る金融50年史 ~膨張する残高、底ばいの金利~

金利ある世界に回帰し、にわかに脚光を浴びる預金。「信頼・信用のバロメーター」も、その量は経済規模に比べて大きく膨らんだ。一方、金利は競争環境に入った「自由化」後に低下時代を迎え、0%台を這(は)う状況が長く続いた。本格的な金利上昇や残高減少がみられなかった預金市場。久しぶりのインフレ局面到来で政策金利が段階的に上がるなか、「預金とどう向き合うべきか」。昔と今をつなぐ量と金利の足跡が、金融機関経営における“これからの位置付け”に示唆を与える。
【写真】政策導入決定後の記者会見で、緩和効果を訴える黒田東彦前日銀総裁(16年1月29日)
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