諸利回り・利ザヤ状況
(地域銀行 2019年3月期)
貸出金利回り、佐賀共栄銀行が3期連続上昇
総資金利ザヤ、地銀4行、第二地銀5行が逆ザヤに
2019年3月期における地域銀行104行の貸出金や有価証券の利回り、総資金利ザヤは下落傾向が続く。19年3月期は業態ごとの平均利回りで第二地銀の有価証券利回りのみ上昇した。
貸出金利回りが上昇したのは、地銀4行、第二地銀2行のみ。低下したのは地銀58行、第二地銀38行だった。平均は地銀が0.04p減の1.13%、第二地銀が0.05p減の1.40%(グラフ)。最も高かった地銀はスルガ銀の3.32%。第二地銀は南日本銀の2.22%(表紙表)。最も低い地銀は十八銀の0.98%、第二地銀は名古屋銀の0.91%。上昇幅が一番大きかったのは、地銀で中国銀、第二地銀は佐賀共栄銀で上昇幅はともに0.05p。中国銀は2期連続、佐賀共栄銀は3期連続で上昇した。低下幅が一番大きかったのは地銀でスルガ銀が0.29p減、第二地銀で熊本銀の0.25p減。
有価証券利回りが上昇したのは、地銀33行、第二地銀24行。低下したのは地銀28行、第二地銀15行。平均は地銀で前期比0.03p減の1.27%、第二地銀は0.02p増の1.23%。最も高い利回りの地銀はスルガ銀の3.13%、第二地銀はみなと銀の2.65%(表2)。
経費率が下落したのは地銀58行、第二地銀28行。上昇したのは地銀1行、第二地銀10行だった。平均は地銀が0.03p減の0.89%、第二地銀が0.02p減の1.10%。最も低い地銀は山口銀の0.53%、第二地銀はもみじ銀の0.69%(表1)。
総資金利ザヤは、地銀35行、第二地銀19行で拡大し、地銀26行、第二地銀20行で縮小した。平均は地銀が0.20%、第二地銀が0.17%で縮小幅は共に0.01p。地銀4行(筑波銀、三重銀、旧近畿大阪銀、鳥取銀)と、第二地銀5行(福島銀、大東銀、東京スター銀、名古屋銀、島根銀)は逆ザヤとなった。最も利ザヤが厚い地銀はスルガ銀の1.45%、第二地銀は徳島銀が0.59%だった(表紙表)。
2019年3月期決算概況(4) (ゆうちょ銀、新設銀など) |
ゆうちょ銀行、国債利息の受取額が14%、885億円減 新設銀など12行、当期純利益合計は877億円で7%減 |
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個人向けローン残高 (全国銀行 2019年3月末) |
114行合計の個人ローン残高は1.3%増の146兆円 「その他ローン」増加率トップの香川銀行、30%増の784億円に |
生保窓販売れ筋商品(2)<定額個人年金保険> (地域銀など、大手信金 2018年度下期) |
一時払いは「プレミアカレンシー・プラス2」、全業態で販売上位 住友生命保険の平準払い「たのしみ未来」が91機関で売れ筋 |
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