
2025年6月13日号1面 金融界、「隠れリース」特定に本腰、2027年の新基準適用迫り
金融界は、2027年4月から強制適用される新リース会計基準の対応を急ぐ。金融機関にとって財務面の影響は大きくないが、オンバランス処理が必要なリース取引の拡大により、事務作業の増加が想定される。先行する銀行は6~7月に、これまではリースに該当していなかった「隠れリース」の識別作業を本格化する。あずさ監査法人の担当者は「スケジュールがタイトになれば検討漏れのリスクも大きくなる。そろそろ動き出すべき時期」と強調する。
新基準は、企業会計基準委員会(ASBJ)が24年9月に公表。新基準では、リース期間中の契約解除が…