2020年3月20日号16面 特集 【読者の意見】金融機関店舗の外部賃貸、85%が規制緩和に賛成
自由化には3割が懸念
金融庁が2017年9月に監督指針を改正し、銀行などの金融機関は公共的主体からの要請があれば余剰スペースを外部賃貸しやすくなった。「金融機関店舗の外部賃貸」への評価を読者に聞いた。
【写真】オープン当日、来店客でにぎわう「よかど鹿児島」。鹿児島銀行は建て替えた本店別館ビルの1、2階をにぎわい施設にした
2020年3月20日号2面 金融庁、上乗せ資本活用促す、メガ銀など国際基準行に
資金繰り支援対応で
金融庁は国際統一基準行に対し、自己資本比率規制の上乗せ資本を活用するように促す。監督上の対応を弾力的に運用し、現行ルールの最低水準に抵触しても改善策などを即座に求めない考え。新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受ける企業の資金繰り支援につなげる狙いで、国際統一基準行に近く通知する。
弾力運用するのは2008年の金融危機後を教訓にバーゼル規制などで導入された上乗せ分。経済危機時に活用できる資本と位置づけられる。
その一つが…
【写真】資金繰り支援を改めて要請する麻生・財務相兼金融担当相(左から3人目、財務大臣室、3月16日)
2020年3月20日号6面 地銀、SDGs推進に広がり、7割が担当部署・PT設置
地方銀行はSDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組みを強化している。全64行のうち7割が担当主管部署・プロジェクトチーム(PT)を設置したほか、事業計画への反映や行動宣言なども広がる。全国地方銀行協会は、研修の充実や情報提供を通じて会員行の取り組みを後押ししている。
地銀協は2019年10月、SDGs、ESGに関する全行アンケートを実施した。それによると、…
2020年3月20日号9面 しんきん保証基金、ネット申し込み拡大、自動車・教育ローンも
20信金が4月以降開始
しんきん保証基金は、4月1日から自動車ローンと教育ローンの申し込み受け付けをインターネットで完結できる仕組みを導入する。当初は約20の信用金庫が取り扱いを始める見通しだ。
ネットでの申し込みは、2018年から資金使途を限定しないカードローンとフリーローンを対象に取り扱っており、…
2020年3月20日号13面 大手ITベンダー、専門人材の確保強化、報酬や採用を柔軟に
DX推進で不可欠
大手ITベンダーが、専門人材の確保に向けた取り組みを強化している。技術進化のスピードが速まるなか、金融機関などのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していくには、高度な専門知識を持った人材が不可欠のため。非IT企業も含めた獲得競争は激しいが、報酬制度や採用の仕組みを柔軟にすることで、優秀な人材を集める。
2020年3月20日号15面 地銀協、2020年度の研修計画、デジタル戦略や人材活用
課題解消へ新規5開講
全国地方銀行協会は、2020年度にデジタル戦略や人材活用など、地銀を取り巻く課題解消に向けた研修を新設・拡充する。経営環境の変化に対応できる能力開発や専門分野に絞った集合研修を49講座・115回、通信研修を36コース実施する方針。
集合研修は、10月に「AI・デジタライゼーション戦略講座」を新たに実施。業務効率化や顧客利便性を高めるための…
2020年3月20日号17面 【地域にスポット】新潟県内金融機関、心をつかめ!年金特典
多様化するニーズ対応
【新潟】人口減少が課題となる一方、高齢者人口は増加している。ほぼコストゼロで定期的に預け入れされる年金は、金融機関にとって家計のメイン化を図り、資金量の堅持と安定運用のために重要なアイテムだ。新潟県内の金融機関では、新規口座獲得とその維持に年金顧客にさまざまな特典を付帯し、顧客の心をつかんでいる。
県内金融機関が年金受給者向けに実施する特典は…
【写真】新潟信金は年金顧客の誕生月に地元の伝統織物「亀田縞」を使った製品をプレゼント。第1弾は扇子、今年は風呂敷を贈った(3月11日、新潟信金本部)
2020年3月20日号17面 岐阜県JAバンク、農業の担い手を育成、資金面で手厚く支援
【名古屋】岐阜県内JAバンク(ぎふ、にしみの、いび川、めぐみの、とうと、ひがしみの、ひだの7JA、岐阜県信用農業協同組合連合会)は、県内農業者の担い手育成を目的に資金面での支援や、将来的に地域農業を支える高校生を対象としたプロジェクトを展開、県内農業の成長を後押ししている。
【写真】高校生の農業教育を支援するイベントも4回目に(2019年12月13日、各務原市文化ホール)
2020年3月20日号20面 三菱UFJ銀行中津川支店、最も頼りになる存在に、遺言信託の成約増加
歴史を聞き“想い”知る
【名古屋】三菱UFJ銀行中津川支店(内山武支店長=行員15人うち女性10人。パート8人)は、1947年に開設した歴史ある店舗。地域で最も頼りになる金融機関を目指し、顧客の思いを理解し課題解決を図る。
営業エリアは岐阜県中津川市や恵那市に加え、長野県飯田市と広範囲。2027年にはリニア中央新幹線の中間駅が建設される予定。東京(品川)まで40分、名古屋まではわずか10分に短縮される。市も企業誘致や街づくりなどを進めるなど、大きな変化が見込まれる地域。
内山武支店長は2019年4月に東京都内の店舗から着任。運営方針として…
【写真】会議などでは意見やアイデア出しが活発に行える雰囲気を醸成する(2月17日)