2020年5月1日号1面 政府、中堅企業の事業継続、REVIC活用し支援
- 法令制度政策
- 取引先支援
新型コロナ禍で
政府は新型コロナウイルス対策で、地域経済活性化支援機構(REVIC)を活用して地方の中堅企業の支援に乗り出す。
REVICが自然災害の被災地復興を目的に地域銀行などと共同で組成したファンドなどを活用する。現行規約を改定し、新型コロナで打撃を受けた事業者支援にも活用できるようにする。すでに出資する地域銀などと調整に入っている。
活用するのは…
新型コロナ禍で
政府は新型コロナウイルス対策で、地域経済活性化支援機構(REVIC)を活用して地方の中堅企業の支援に乗り出す。
REVICが自然災害の被災地復興を目的に地域銀行などと共同で組成したファンドなどを活用する。現行規約を改定し、新型コロナで打撃を受けた事業者支援にも活用できるようにする。すでに出資する地域銀などと調整に入っている。
活用するのは…
政府、コロナ禍受け容認
民間金融機関が新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた事業者の資金繰りを「つなぎ融資」で支える動きが広がりそうだ。信用保証協会の保証が付くまでに時間がかかる場合、一時的にプロパー融資で対応した後、保証付き融資に変更することを政府が容認する。ただ、金融機関と信保協は調整が求められ、信保協は融資先の利益につながらないと判断すれば断る。
プロパー融資から信保協の保証付き融資への切り替えは…
【写真】3月に行われた 麻生太郎金融相と官民金融機関代表の会談
地域銀行などに最大1億円
中小企業庁は、30社以上の中小企業を一体的にデジタル化する民間プログラムを後押しする。地域銀行など支援機関に1億円を上限に費用を補助する仕組みを設け、ITツールの導入による生産性向上を加速したい考え。ITソフトウェア導入費の補助はすでに創設しているが、支援機関向けの財政支援は珍しい。
中小企業による生産プロセス改善や新製品開発に向けた設備投資を後押しする…
銀行界は、2021年春の新卒採用選考活動を大幅に見直す。新型コロナウイルス感染の終息が見通せず、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請で、対面方式での面接が困難になっているため、ウェブ面接の導入が広がっている。また、影響を受けている学生への応募機会の提供や、計画人数確保へ通年採用も進む可能性がある。
政府は企業に対して6月以降の選考解禁を求めているものの…
みずほフィナンシャルグループ(FG)、三井住友FGは、4月16日までに持続可能な社会・経営の実現を軸にした姿勢を固めた。二酸化炭素排出量が多い石炭火力発電所への新規融資を停止するほか、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言への情報開示強化、環境関連におけるファイナンスの目標額も提示している。
みずほFGは4月15日、「サステナビリティへの取り組み強化について」、三井住友FGは4月16日、「ESGに関するリスクの考え方」を示した…
改定した火災がけん引、2020年度はコロナ影響も
大手損害保険会社4社の2019年度収入保険料(収保)は、2年連続で全社増収となった。多発する大規模自然災害による支払い保険金増加を受け、19年10月に料率改定した火災保険が大幅増収となった。ドライブレコーダーなどの特約や20年1月の値上げで契約単価がアップした自動車保険も堅調だった。
4社は、19年10月に火災保険料を平均5~10%値上げした。18年度に豪雨や…
【広島】広島銀行は、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを積極化している。企業や行員向けなど内外で多種多様な取り組みを展開。企業向けのコンサルティングや啓発活動は定着化しつつある。中小企業などへの啓発手法は、他地域銀行も導入するなど注目されている。この1年間の取り組みをみた。
同行は2019年4月に総合企画部企画室を統括部署とした。発信機能の強化を図るため…
【写真】カードゲームでSDGsの理解を深める行員
全信協は大会開催見極め
信用金庫は、総代会の規模縮小を検討している。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているため。感染防止策として、総代へ委任状の提出を勧めて出席人数を縮小する案や、会議後の懇親会中止が挙がっている。全国信用金庫協会も、6月24日に予定する通常総会の出席者を減らすことを視野に入れている。同日の全国信用金庫大会については、開催可否を慎重に見極める。
コロナ禍を受け、政府は株式会社の定時株主総会について柔軟な開催を容認…
ESG対話は社債に拡大
かんぽ生命保険は、専門機関を介さずオルタナティブ資産に直接投資する態勢を強化する。夏以降、外部人材の登用やシステム整備を進める。また、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資推進の観点で進めてきたスチュワードシップコードに基づく投資先との対話は、国内株式の自家運用分から社債投資先にも拡大する。2020年度の資産運用方針で示した。
ヘッジファンドやプライベートエクイティファンドなどオルタナティブ資産の運用は現状、…
政府は4月29日、2020年「春の叙勲」受章者を発表した。金融庁推薦では、生命保険協会会長を務めた松尾憲治氏(70)など金融機関勤務経験者15人が受章した。金融庁協同組織金融室長や九州財務局長を務めた相澤雅文氏(72)は金融行政での功績が認められた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、大綬章の親授式は延期され、金融庁が開く伝達式は中止される。
若手に推進の立案委ねる
【金沢】2019年4月に福邦銀行開発(かいほつ)支店(小坂祥久支店長=行員8人うち女性3人)に赴任した小坂祥久支店長は43歳。この1年、フラットな人間関係を築くことに腐心しながら“ワンチーム”の職場環境を作り上げてきた。その手法として目を見張るのは、若手もベテランも笑顔で仕事ができるように考え抜かれた、巧妙な仕掛けだ。
開発支店には独自のルールがある。「個人の目標設定は行わない」「仲間がローンや預かり資産を獲得したら全員で喜ぶ」。個人目標の重圧は本人のやる気を奪い…
【写真】主要取引先の福井住宅流通の間政和社長(左)に提案活動を行う小坂祥久支店長
【2020年度金融ホームドクター養成】 | |
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【知識と実践力を磨く】 | 『FP実践力強化[5]=この先の公的年金相談(1)』 『企業経営力の見方[5]=ロカベン ~労働生産性』 『中小企業に寄り添う融資[5]=中小企業の事業継続にあらゆる方策を』 『金融コンプラ[5]=融資とローンの取り扱い』 |
【金融法務】[5] | 担保権(1) |
自己診断テスト |
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。
今週の金融ことば[3] | BCP |
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『寸言』 | 我が町を守る (1面)=野村 廣美・九州北部信用金庫協会会長 |
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『脚光』 | IT活用し新しい価値創造 (6面)=伊予銀行頭取に就任した・三好 賢治氏 |
『一人一言』 | 花火中止で今こそ本領発揮 (8面)=長岡信用金庫理事長・佐藤 光一氏 |
『東西ペンリレー』 | 大阪の魅力 (11面)=徳島大正銀行副会長・吉田 雅昭氏 |
『ちょっと一言』 | 「やさいバス」で共同配送 (11面)=エムスクエア・ラボ代表取締役・加藤 百合子さん |
『スマイル』 | 夢は夫婦で支店長 (20面)=結城信用金庫・箱守 祐香さん |
『初支店長(657)』 | 部下の死を乗り越えて (20面)=川崎信用金庫 駒岡支店長・横山 宏光氏 |
サステナビリティを問う (1面) 第1部 危機対応(5) |
「最悪」に備え、役割重く |
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コロナ禍 特別インタビュー (3面) | 金杉・損保協会長 保険金支払い万全期す |
インタビュー (4面) | 福岡・埼玉りそな銀行社長 脱銀行型モデル追求、顧客と価値観を共有 |
【USA金融事情NOW】 (5面) | バーチャル社員がコロナ対応 |
【マーケット・トレンド】 (5面) | [為替]「新型コロナ」と「原油安」の2大リスクに警戒 柴田 秀樹・東海東京調査センター 投資戦略部 金利・為替シニアストラテジスト [金利]注意深く副作用を考える 熊野 英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト |
ラボ発 変革に挑戦(下) (7面) | 協会自身もオープンに、SNSで異業種とつながる |
千里眼 <276> (14面) | L is B 代表取締役社長・横井 太輔氏 在宅勤務でチャット注目 |
ミドルが拓く 370人の声(16) (18面) | 業績目標III、遠い顧客本位・見直し必要 |
輝け!フレッシャーズ(6) (18面) お客さまに寄り添う |
役立つ提案重ねて成長を 高知銀行・米女 佳穂さん |
新入行職員日記[5] (18面) | 高い意識で被害阻止 |
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