2020年11月13日号7面 地域銀行の東京IR、半数超が“非対面”予定、コロナ禍で春に続き
地域銀行で、2020年9月中間決算の機関投資家・アナリスト向け説明会(東京IR)のリアルでの開催見送りが相次いでいる。新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを踏まえ、コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)などは電話会議方式に変更する。今回は緊急措置だが、「これを機に来年以降のIRのあり方を考えたい」(地域銀のIR担当者)との声も出ている。
地域銀は例年2回、本決算と中間決算のIRを東京都内の会議場などで開く。今春の…
2020年11月13日号2面 金融庁・財務局、英語で国内登録完結、運用会社誘致へ一元対応
金融庁は2021年1月中に、海外の運用会社が国内参入に必要な登録手続きや相談などを英語で一元的に行う拠点を立ち上げる。香港の政情不安を背景に拠点を分散する機運が高まっており、言語の壁を取り除き、国内への誘致につなげたい考えだ。
政府は国際金融都市機能を高める税制などの面から総合的な対策を検討しており…
2020年11月13日号4面 三井住友FG、電子契約で経費1億7000万円減、アカウント数は10倍
2万2000時間を短縮
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、三井住友銀行とともにクラウド型電子契約の普及を進める社内ベンチャー「SMBCクラウドサイン(SMBCCS)」のプラットフォーム活用で、実績が上がりはじめた。SMBCグループ内では、年間のコスト削減効果は2億円に迫る。地域金融機関を含め、利用する企業が増えている。
SMBCCSは「脱ハンコのリーディングカンパニーへ」を狙い、…
2020年11月13日号6面 広島銀行、「印鑑・紙レス」を積極推進、本部で報告・決裁書類など23万枚削減
【広島】広島銀行は、顧客向けと内部の印鑑・ペーパーレス化を積極的に推進している。“脱・ハンコ”の流れが加速するなか、顧客の利便性向上と事務効率化を図るのが狙い。今後、店頭のタブレット端末で手続き可能な業務範囲を広げる考え。本部では23万枚の紙レス化を実現するなど効果も出ている。
同行は2017年1月から税金や公共料金納付、同一名義人の振り替えなどで…
2020年11月13日号9面 信組、相続信託の提供拡大、オリックス銀行と提携
契約は1万件・200億円に
信用組合の間で、オリックス銀行が提供する相続信託の取り扱いが広がっている。10月末までに33信組が始めており、成約件数は約1万件にのぼる。信託の金額は200億円を超えた。
顧客が相続資金の受取人をあらかじめ指定し、同行に信託する商品。資金の…
2020年11月13日号13面 ITベンダーの2020年4~9月期決算、金融機関案件は堅調
DX需要が業績下支え、コロナ禍で開発延期も
金融機関にシステムを提供する主要ITベンダーの2020年4~9月期決算が出そろった。一部案件で新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたものの、国内の金融機関向けシステムは、おおむね堅調に推移。デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れも各社の業績を下支えしている。
NTTデータの金融部門の受注高は、前年同期比…
2020年11月13日号15面 信金中金、信金向けにeラーニング、実務の基礎を動画で
信金中央金庫は、信用金庫職員が無料で使えるeラーニングシステムの提供を始めた。これまで開いてきた集合研修の内容を動画にし、スマートフォンでの視聴を促す。11月下旬までに全国の信金へ案内する。
名称は「Sels(信金eラーニングシステム=セルズ)」。地域・中小企業研究所が作った。これまで、ほとんどの研修を東京都内に集合してもらう形で開いてきたが…
【写真】利用者の担当業務に関係する教材を自動で上部に表示する
2020年11月13日号19面 塩沢信組、移住者の不安解消、資金・住居・仕事をサポート
【新潟】塩沢信用組合(新潟県、小野澤一成理事長)は、新潟県魚沼エリアへの移住定住促進事業で地元自治体や企業と連携。専用ローンの新設や企業の求人情報、住居情報など同信組のネットワークを活用し移住希望者の生活環境をサポートする。小野澤理事長は、「ワンストップのイメージで支援する」と語る。
同事業は南魚沼、魚沼各市、津南、湯沢各町の2市2町で展開。同信組は10月に…
【写真】南魚沼市役所を訪問し、林茂男市長(右)に事業概要を説明する小野澤一成理事長(11月4日、南魚沼市役所)
2020年11月13日号20面 ワンチーム 部下に全幅の信頼、三条信金塚野目支店
総貸出金・100億円突破、悔しさバネに営業係が動く
【新潟】三条信用金庫塚野目支店(小皆芳夫支店長=職員11人うち女性6人。パート1人)は、2020年度上期に住宅ローン24件・4億5800万円、コロナ対策融資46件・6億8千万円を実行、総貸出金100億円を突破。西潟精一理事長が標榜(ひょうぼう)する“ワンチーム”を、まさに体現し優秀店舗賞受賞に突き進む。
小皆芳夫支店長は3月に着任。「重点項目の推進手法は、部下の自主性に任せている」と全幅の信頼を置いている。同店は着任前の2019年度…
【写真】朝のミーティングでは融資案件について推進方法が報告される(10月27日)<写真撮影時にマスクを外していただきました>