2020年11月27日号3面 “職場”選べる人事制度、北国銀行・2022年4月に移行
評価や報酬体系も見直し
【金沢】北国銀行は、2022年4月に行員が自ら職種や所属部署を選ぶ「キャリア自律型」の人事制度を導入する。「各行員がどういう仕事で地域に貢献したいかを考え、その希望に会社が応える」(人材開発室)仕組みに変える。志望者の多寡に応じて人員調整が必要なため、全員の希望をかなえるのは難しいが、「行員の希望をできる限り受け入れる」(担当役員)意向だ。
21年度にHRM(ヒューマン・リソース・マネジメント=人的資源管理)システムを新たに構築し…
2020年11月27日号2面 政府・与党 無利子融資・延長で調整、資金繰りひっ迫に備え
自民部会が提言
政府・与党は12月末に期限を迎える民間金融機関による実質無利子・無担保融資を延長する方向で調整に入る。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言時に比べ、資金需要は落ち着いてきたが、年末や年度末に資金繰りがひっ迫する中小企業が増える可能性が残るためだ。政府が12月中にまとめる追加経済対策に盛り込む見通し。
自民党内では延長論が大半を占める。財務省や金融庁関連の政策を検討する部会は…
2020年11月27日号4面 三井住友銀行、勘定系システム更新、総額500億円投資
“オープン系”含む構造に
三井住友銀行は、2025年度末までに勘定系システムを更新する。総投資額は約500億円となる見通し。オンラインサービスの完全無停止化、グローバル決済の即時化・時限延長などのほか、これまで以上に国・地方公共団体、異業種協業が展開しやすくなる。
移行は21年度から順次実施する。メインフレームはNEC製「ACOSシリーズ」…
2020年11月27日号5面 大手損保3G、2020年4~9月期決算、コロナ禍の影響に内外で差
海外は興行中止が響く、国内は事故少なく支払い減
大手損害保険3グループ(G)の2020年4~9月期決算は、新型コロナウイルス感染症の影響が国内外で割れた。国内は緊急事態宣言下で自動車事故が減少したほか、大規模災害も少なく、前年同期に比べ保険金支払いが大きく減った。一方、海外は興行中止に伴い会計上の発生保険金が膨らみ、中間純利益を押し下げた。
正味収入保険料は、東京海上ホールディングス(HD)とSOMPOホールディングス(HD)が…
【写真】「下期は海外でコロナ関連の保険金支払いが改善されるだろう」と話す東京海上HDの遠藤常務取締役(11月19日、損保会館)
2020年11月27日号6面 地域銀行の2020年9月末残高、貸出金は3月末比3.6%増
コロナ対応で急増
地域銀行101行の2020年9月末貸出金残高は、同3月末比3.6%(9兆8044億円)増加した。5月に民間金融機関で取り扱いが始まった実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)を中心に法人向けが牽引(けんいん)し、伸び率は19年度下期の1.9%を1.7ポイント上回った。個別行では5行で伸び率が10%を超えた。
20年度上期の貸出金実行は、コロナ禍に苦しむ企業の資金繰り支援が…
2020年11月27日号9面 信金中金、中小企業支援の知見共有、連絡会と掲示板を新設
信金中央金庫は、新設の連絡会とウェブサイトの掲示板で信用金庫間の中小企業支援に関する知見共有に取り組む。支援担当者の名簿も作り、これまでに関係を構築できていない遠方の信金などと簡単に連絡を取り合える環境を整える。
連絡会と掲示板を連動させ、「ソリューションハブ」を構築…
2020年11月27日号19面 全国金融機関の資金量上位200(2020年9月末)
全国金融機関の2020年9月末の資金量上位200(ニッキン調べ)がまとまった。全体の伸びは前年同月比で7.6%と大幅に増加。2019年9月末は前年同月比で1.6%の増加であり、伸び率が6ポイント上昇する局面変化となった。
新型コロナウイルス禍を受けて…
2020年11月27日号21面 信金中金、14信金の地方創生へ助成、観光活性化や6次化促す
信金中央金庫は11月26日、14信用金庫が取り組む地方創生の13事業へ総額2億8994万円を助成した。日本財団と組成した「わがまち基金」を活用する取り組み。観光産業活性化や農業の6次産業化へ、助成先を3年にわたり伴走型で支援する。複数信金が県境を越え連携する事業も初めて選ばれた。
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信金が地方公共団体や地元企業と連携する事業へ最大5千万円を助成。「課題解決につながり、実効性が高い事業を後押しする」(地域創生推進部)。
栃木県の…
2020年11月27日号22面 ワンチーム ソリューション提案、名古屋銀行一宮支店
オーダーメイドで課題解決、「情緒的価値」提供に重点
【名古屋】名古屋銀行一宮支店(吉冨文秀尾張西エリア長兼支店長=行員16人うち女性6人。嘱託3人、パート7人)は、各取引先企業に対してオーダーメイドでソリューション提案している。“情緒的価値”の提案に重点を置いた伴走型支援が奏功し、2020年度上期の法人へのソリューション提案実績で全店1位となった。
吉冨文秀支店長は2020年1月に着任。全8カ店からなる尾張西エリアのエリア長であるとともに、一宮支店長を務める。一宮市内には隣県の…
【写真】三和興産の田中一秀社長(右)からプラント設備の説明を受ける吉冨文秀支店長(11月16日、愛知県一宮市)