2020年3月27日号11面 特集 地域金融機関、“人材難解消”お手伝い、30行超が紹介業参入
副業仲介や外国人採用も
地域金融機関で、人材紹介業(有料職業紹介事業)への参入が広がっている。2018年3月に金融庁が監督指針を改正して以降、地域銀行ではこれまでに30行超、信用金庫でも大阪信用金庫、さわやか信用金庫などが認可を取得(子会社分を含む)した。取引先で人材確保の悩みが深刻化しているのを受け、相次ぎ支援を強化。認可取得ではなく、人材会社とのビジネスマッチング契約により幅広い求人ニーズに対応する動きもある。
2020年3月27日号2面 日銀、米ドルなど資金供給積極化 ETF購入、月1兆円超
日本銀行は、新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場の動揺が続くなか、米ドル資金の供給や積極的な国債買い入れを続けている。また、不安定な値動きを続ける株式市場に対して過去最大規模の上場投資信託(ETF)購入などで、相場の安定を図っている。
日銀は、日程を前倒しして開いた3月16日の金融政策決定会合で…
2020年3月27日号4面 MUFG、大企業のガバナンス支援、サステナ経営実現へ
第三者立場で専門会社設置
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は大企業のサステナビリティ(持続可能性)経営を実現するため、第三者的立場で活動する専門会社を4月に設立。新会社および、三菱UFJ銀行は銀行の立場、三菱UFJ信託銀行は投資家の立場の三方から、企業ガバナンスの高度化を支援する。
独立性を確保した立場で、大企業の指名・報酬領域で専門的な助言などを行う…
2020年3月27日号6面 地域銀行の2020年度の動き、千葉銀行や静岡銀行が新中計
ふくおかFGはモバイル専業銀、同一県内で合併・統合も
地域銀行の2020年度は、経営の持続可能性を確保するうえで節目の1年となりそうだ。合併が2件予定されているほか、年内に施行見込みの独占禁止法の特例法により、同一地域内の合併・経営統合が行いやすい環境が整う。SBIグループに代表される異業種との提携や、銀行業高度化等会社を活用した新たな事業領域への進出も相次ぎそうだ。
20年度から新中期経営計画を始動するのは…
2020年3月27日号7面 関東地区3地域銀行、ビジネスマッチングをみる、新たな収益機会を創出
関東地区の地域銀行がビジネスマッチングサービスを強化している。最適なパートナー企業を紹介し、手数料や追加融資などで新たな収益機会を創出。足利銀行、きらぼし銀行、東和銀行の取り組みをみた。
毎月400件の情報を更新
足利銀は、めぶきフィナンシャルグループ(FG)傘下の常陽銀行の取引先との…
【写真】足利銀行が常陽銀行と共催している「ものづくり企業フォーラム」では、「技術提案書」を生かして個別商談の成約率向上につなげる(2月20日、つくば国際会議場)
2020年3月27日号8面 全信協・信金中金、コロナ対策へ動く、保証料・利子ゼロ化要望
調達・供給先探しを支援
全国信用金庫協会と信金中央金庫が、新型コロナウイルスの感染拡大で中小企業が受ける悪影響軽減へ動いている。全信協は、業況が悪化した企業が実質的に保証料ゼロ・無利子でセーフティネット保証制度を利用できる財政措置を政府・与党へ要求。信金中金は、全国の信金が情報共有するプラットフォームで、資材や部品が不足した企業と在庫過剰に悩む取引先をつなぐ。
全信協は、近く取りまとめられる第3弾の緊急経済対策へ金融支援の拡充を盛り込むよう…
2020年3月27日号18面 新連載・輝け!フレッシャーズ(1)、プロローグ
大人の基礎力磨こう
4月から、金融界に新たに加わる新入社員向けの連載をスタートする。本号は大人の基礎力を磨くビジネスマナー。次号からは「お客さまに寄り添う」をテーマに年齢の近い先輩が登場し、仕事のやりがいを伝える。併せて「新入行職員日記」も連載する。
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新たな職場へ配属・異動する際や新規顧客に会う際に身に着けておきたいのが…
2020年3月27日号3面 邦銀、原油暴落でデフォルト警戒、高利回り債に7兆円運用
新型コロナウイルスの感染拡大などによる原油価格の暴落が、金融機関の余資運用に影響を与えそうだ。邦銀は低金利環境下、比較的利回りの高い海外のリスク性資産の投資を増やしてきた。“原油暴落”はエネルギー関連企業の業績不振などによるハイイールド(高利回り)債のデフォルト急増につながる懸念があり、邦銀は原油市況に対する警戒を強めている。
原油価格の急落は新型コロナの世界的流行に加え…
2020年3月27日号17面 スイス現地取材、ピクテ・グループ、実績と質で高い信頼
顧客のベストを追求
ピクテ・グループは、スイスの名門プライベートバンクで、200年を超す歴史を持ち、約6千億ドルの資産を運用・管理する。ウエルスマネジメント(富裕層ビジネス)部門のグローバル・ストラテジスト、アレクサンドル・タヴァッツキー氏と広報責任者のフランク・レンギ氏に、その哲学などを現地で取材した。
【写真】1階に展示しているクラシックカーはアトリエ・ピカール、ピクテ&シーにより20世紀初頭に製造された。1926年には銀行名もピクテ&シーとなった(2月24日、ピクテ・グループ本社)
2020年3月27日号20面 千葉銀行成田支店、空港関連の開発ニーズ取り込み、事業承継支援で成果
事業性融資・70億円純増
千葉銀行成田支店(長岡明大支店長=行員40人うち女性18人。パート18人)は、成田空港に関する開発需要を踏まえたソリューション営業に注力している。2019年度上期の貸出金平均残高は、前年同期比28億1800万円増。事業性融資残高は2019年4~12月末で約70億円純増した。
長岡明大支店長は2018年12月に着任。エリア内は成田空港を中心とする関連産業が集積し…
【写真】日頃の情報共有を通じて、顧客ニーズの把握に努める(2月18日)