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ニッキン・2020年2月14日号

主な記事

2020年2月14日号1面 「マイナス金利」4年 金融界、副作用強く本業打撃

  • 法令制度政策
  • 経営
  • 預金
  • 融資

 貸出金利1%未満、7割に
 日本銀行がマイナス金利政策を実行して2月16日で丸4年。物価上昇率「2%目標」の達成には程遠い一方、強力な金融緩和の長期化で金融機関の収益悪化は加速。副作用は強まっている。足元では口座維持手数料など国民負担にもつながる議論も浮上してきた。欧州では、スウェーデンの中央銀行がマイナス金利を解除。同政策への批判も増え始めている。
黒田東彦総裁は、マイナス金利政策の副作用について…

2020年2月14日号11面 特集 【読者の意見】金融検査マニュアル廃止

  • 法令制度政策
  • 特集

 6割超が金融庁の判断を支持
 金融庁は2019年12月18日、金融検査マニュアルを廃止した。マニュアルはバブル崩壊後の不良債権処理に大きな役割を発揮した。一方、細かいルールで縛り担保依存を助長するなど弊害も指摘されてきただけに、金融庁の判断を6割超の読者が「評価」した。ただ、4割以上は今後の金融庁検査に「不安がある」と答えた。

2020年2月14日号16面 特集 事件2019(上)、行職員の着服55件、過去5年で最も多く

  • 社会
  • 特集

 2019年は金融機関行職員による着服や横領など内部事件の発生が相次いだ。2019年1~12月に判明した内部事件は55件と前年比10件増加。過去5年で最も多かった。行職員のコンプライアンス教育の再徹底と企業のリスク管理、内部統制システムの機能強化が急務となっている。(2019年1~6月分の事件は2019年8月9日号で既報)

2020年2月14日号2面 金融庁、地域銀行版統治指針を策定、頭取の認識問う8テーマ

  • 法令制度政策

 人材育成にも踏み込む
 金融庁は地域銀行向けに、経営と企業統治機能を高めるための主要論点(コア・イシュー)を策定する。ここ数年、人口減少など構造変化に対応する改革を迫るなかで認識を深めた問題意識を整理して示す狙い。地元経済やビジネスモデルの特性に合わせて気づきを促す「探究型対話」のテーマにする。
 論点案は2月7日から意見募集に入っており…

2020年2月14日号3面 東京スター銀行、5年未利用の口座停止、3月からマネロン対策で

  • 預金

 東京スター銀行は3月から順次、過去5年間に利用実態がない預金口座の取引を停止する。取引停止後は、ふたたび本人確認手続きをしなければ預け入れや払い出し、振り込み入金などが不可能になる。厳格なマネーロンダリング(資金洗浄)・テロ資金供与対策に向けて改定した預金規定に基づき、不稼働口座の犯罪利用を防ぐ。
 対象口座は、スターワン円普通預金やスターワン外貨普通預金…

2020年2月14日号6面 地域銀行、海外支援で外部連携を拡大、30行が実務サービス

  • 取引先支援

 アジア人材など紹介も

 地域銀行は、取引先企業のアジア向けビジネスを支援するため、外部専門会社との連携を拡大している。プロネクサス(東京都)とは30行以上が提携し、進出先での業務アウトソーシングサービスなどを提供。ゴーウェル(同)との提携により、高度な専門知識や技術を持つ外国人材を紹介する動きも広がっている。
 上場企業の決算報告やIR(投資家向け広報)を手掛けるプロネクサスは、…

2020年2月14日号7面 群馬銀行、AIが投信見込み客抽出、4月から本格活用

  • ネット・システム
  • 投信保険

 顧客満足と収益を両立

 群馬銀行は、投資信託の販売において人工知能(AI)を使った見込み客抽出を4月から本格的に活用する。2019年10月に導入し、有効性が確認できたため。資産残高や入出金明細などのデータに基づいて導き出した、購入可能性の高いと思われる顧客リストを営業店に還元することで、顧客満足向上と収益拡大を両立させる。
 AIを活用した「金融商品レコメンドシステム」は、群馬銀など地域銀行8行が…

2020年2月14日号8面 全信協、二重徴求禁止へ働きかけ、規定変更や態勢整備支援

  • 法令制度政策

 東京・大阪で説明会

 全国信用金庫協会は、事業承継時に新・旧両経営者から融資の保証を二重に求めない原則の順守に向け、各信用金庫へ働きかけていく。2月中に、東西2カ所で政府の担当官を招き説明会を開催。内部規定の整備や、顧客視点に立った営業態勢の構築を支援していく。
 説明会は、2月19日に東京都内、2月25日に大阪府内で開催。東京会場は…

2020年2月14日号13面 NTTデータ、デジタルバンク設立支援、クラウド型勘定系提供

  • ネット・システム

 既存銀行や異業種が注目
 NTTデータが、既存の銀行や異業種によるデジタル特化型の新たな金融機関の設立支援を強化している。海外で導入実績が豊富なクラウド型勘定系システムを、国内金融機関に対応。デジタル技術の進展で多様な形態の金融機関が国内外で拡大することを見込み、体制を整備していく。
 同社は、地域銀行や協同組織金融機関向けの勘定系システム分野で…

2020年2月14日号15面 金融界、自律型人材を育成、eラーニング充実、集合研修縮小も背景

  • 人事施策

 金融機関でeラーニングをレベルアップする動きが広がっている。営業店人員の減少やコンサルティング営業の強化、集合研修の縮小が背景にある。専門業者に金融マンの自律型人材の育成策を聞いた。
 金融機関に特化した動画1600本を定額見放題で提供するビズアップ総研。ここ数年間で北陸銀行や…

 【写真】ビズアップ総研は、動画などで日本最大級の金融専門オンライン講座を提供する

2020年2月14日号17面 【地域にスポット】東北地区の地域銀行、4年間で実質115拠点が減少

  • 経営

 店内店化進み・1割縮小、2020年・すでに月3カ所ペース
 【仙台】店舗内店舗化の進行で、東北6県の地域銀行全15行では、実質拠点数の減少が加速している。各行ディスクロージャー誌の2016年度と2019年度各発行版の比較による6県内の約3年間の推移では、66拠点が減少。予定を含む2019年度発行版記載以降の店舗統合を合わせると、減少は約4年間で115拠点に上り、1割相当数の縮小になる。
  店内店2カ店を統合中の店舗は、形式的には3カ店と数えられるが…

 【写真】岩手銀行は、都南支店と手代森支店を統合し、新築移転オープン(2月10日、盛岡市三本柳)

2020年2月14日号20面 青森銀行木造支店、精麦工場建設に融資実行、本部と連携し販路支援も

  • 営業店

 全員営業で情報感度高く
 【仙台】青森銀行木造支店(伊藤嘉將支店長=行員10人うち女子5人。パート9人、嘱託2人)は、「全員営業」をモットーに情報収集と共有化を徹底。窓口係が法人や個人事業主からニーズを発掘し、融資係に情報を伝達するなど協調体制を敷き新規融資の獲得につなげている。
 2019年7月に着任した伊藤嘉將支店長は地元の旧木造町(現つがる市)出身。地縁・人縁を生かして人脈を広げ…

 【写真】今春、新工場を完成させるSKファームの小舘誠一社長(右)から、施設内を案内される伊藤嘉將支店長(中央)と融資担当の高橋駿太朗さん(1月9日、青森県つがる市)

社説/ニッキン抄

研修企画 (14面)

【2019年度金融ホームドクター養成】
【知識と実践力を磨く】 『FP実践力強化[42]=2020年施行の所得税改正(2)』
『コンサル能力養成[42]=資金繰り管理の重要性』
『中小企業支援型融資推進[42]=業種別融資判断ポイント:製造業』
『金融コンプラ[42]=経営者保証の取り扱い』
【金融法務】(42) パワハラ
自己診断テスト

※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。

人材育成 (15面)

失敗から学ぶ [287]
糸魚川信用組合 理事長・黒石 孝 氏<上>
“我”通すも人は動かず、自惚れが生んだ不調和

レギュラー企画

『寸言』 経営理念とSDGs (1面)=田谷 節朗・きのくに信用金庫理事長
『一人一言』 信金らしい信金を目指す (9面)=利根郡信用金庫理事長・坂井 隆 氏
『東西ペンリレー』 日本を明るく元気に!! (12面)=城南信用金庫理事長・川本 恭治氏
『ちょっと一言』 空き家問題解決に貢献 (12面)=SEKAI HOTELを運営するクジラ代表取締役・矢野 浩一氏
『初支店長(646)』 お客さまに寄り添う (20面)=飯能信用金庫三芳支店長・前田 義祥氏
『当店のチームリーダー』 球磨弁で元気よく (20面)=熊本中央信用金庫・植竹 はる美さん

企画・特集・連載など

ミドルが拓く 370人の声(5) (1面) デジタル化が変える仕事、“時代に合った銀行”模索
増田・日本郵政社長に聞く (3面) 地域銀行はパートナー
【USA金融事情NOW】 (5面) 米銀行界、新型肺炎を警戒
【マーケット・トレンド】 (5面) [株式]過剰流動性に支えられる株式相場
 広木 隆・マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
[債券]日本の債券市場は冷静沈着
 野地 慎・SMBC日興証券 金融経済調査部 チーフ為替・外債ストラテジスト
地域銀行の“BCP再点検”(5) (6面)
 =百五銀行
企業の計画策定を支援
庵・北陸銀行頭取に聞く (7面) 遠距離でもシナジー発揮
信金・信組の“挑戦2020”(5) (8面)
 =旭川信用金庫
人材紹介業を開始、官と連携し雇用問題解決へ
郵政再建 いばらの道(5) (10面) 揺らぐ「郵便局ブランド」、かんぽ問題・銀行にも波及
千里眼 <267> (13面) NCS&A執行役員常務 ITサービス事業本部長・木下 幸夫氏
システム可視化に注力、デジタル化で価値創造

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