地域銀行、「顧客本位」の運営態勢急ぐ 研修強化や業績評価見直し、担当部署増員も (1面トップ)
地域銀行は、金融庁が3月末に公表した「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー=FD)に関する原則」に対応した金融商品販売態勢の整備を急いでいる。本紙調査では地域銀105行のうち、4割近い38行が「研修を充実」させる。また、FDの観点を踏まえて、業績評価を見直す動きも広がっている。
地域銀行は、金融庁が3月末に公表した「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー=FD)に関する原則」に対応した金融商品販売態勢の整備を急いでいる。本紙調査では地域銀105行のうち、4割近い38行が「研修を充実」させる。また、FDの観点を踏まえて、業績評価を見直す動きも広がっている。
【福岡】大型連休の5月3、4日に200万人もの人出でにぎわう「博多どんたく港まつり」。福岡市内で20を超す演舞台では、市民や地域アイドルが歌や舞踊を披露。福岡銀行本店ビルの演舞台では、同行の吉戒孝副頭取率いるバンド「カバーソウル」が、マイ・ファニー・ヴァレンタインなどを約30分演奏、まつりを盛り上げた。
アジア開発銀行(ADB)の第50回年次総会が5月4~7日、横浜市で開かれた。加盟67カ国から財務大臣をはじめとする政府関係者など約4000人が集まり、持続的・包括的なアジアの発展に向け議論した。並行して日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議も開かれ、日本が金融危機時にASEANへ最大4兆円規模で円を供給する仕組みの創設などを決めた。
投資信託の作り手や売り手である金融機関の役職員は、自らの個人資産を投資する場合にどのようにファンドを選んでいるのだろうか。普段の仕事や職場のしがらみからは距離を置いて、純粋な顧客目線で考えた場合、誰に相談し、どこで買いたいか。銀行や信用金庫などに勤める金融のプロフェッショナル、80人に聞いてみた。
地域銀行で、最終利益を押し上げるために有価証券売却益を計上する“益出し依存”が目立ってきた。低金利環境の長期化や激しい競争で本業収益が落ち込むなか、益出しを積極化する銀行が増加。日本銀行の分析では、最近の税引前当期純利益に占める有価証券売却益の割合が5割を超える地域銀が25行以上ある。
銀行や信用金庫でカードローンの審査基準を厳格化したり、広告宣伝を見直す動きが広がっている。三井住友銀行は4月から、収入証明書の提出基準を限度額300万円超から50万円超に引き下げた。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行のほか、地域銀行や信金でも同様の引き下げを検討している。また、一部大手行は朝の時間帯のテレビコマーシャル(CM)放映を中止。全国地方銀行協会は会員行のホームページで不適切な表現がないかチェックし、改善を促し始めた。
地域銀行は、東京で2017年3月期決算の投資家向け説明会(IR)を5月中旬から実施する。5月17日のふくおかフィナンシャルグループから6月16日のじもとホールディングスまでの22日間で55行・社が予定している。
【仙台】北日本銀行は、2011年4月から「医療に強い“きたぎん”」を目指して人材育成に取り組んできた。その効果が貸出金に表れ、2017年3月末の医療・介護業界向け貸出金残高は、3年間で20%増の566億円になった。2014年4月からは行内で「医療に強い人材成長モデル」も推進。一層の取り組み強化を図っている。
信用金庫界の2017年3月末の預貸率が速報ベースで50.1%となり、3年ぶりに50%を回復した。貸出金の伸びが預金の伸びを上回ったことが要因。貸出先別では、企業向けや自治体向けがけん引。個人向けの住宅貸出も寄与した。預貸率50%台の維持には、企業向け貸出の増加がカギとなりそうだ。
○…日本のフィンテック企業は「家計簿ソフトや会計ソフトが多い」といわれている。一方、本家の米国や英国では決済や融資系が発展した。その状況もあるのか、海外の有力決済企業が秘かに日本への進出を始めた。
地域金融機関で新入行職員の研修が変化している。早期戦力化やコミュニケーション力強化を目的に、内容などを充実。2017年度から新たに導入した新人研修制度を紹介する。過去の採用抑制による30代を中心とした指導者不足などを背景に、研修期間を長期化するケースが相次いでいる。人員が減少する現場の声に応え、新入行職員に基礎的な業務知識を習得させた後、営業店に配属している。
政府は4月29日、2017年「春の叙勲・褒章」の受章者を発表した。金融界の受章者は33人。そのなかで最高位の勲章である旭日大綬章は氏家純一元野村証券社長に贈られた。民間金融機関プロパーの15人は、金融庁が推薦。氏家氏以外は、瀬谷俊雄・元東邦銀行頭取など地域金融機関のトップ経験者が選ばれた。
財務省推薦の7人は同省退官後に金融機関役員を務めた。信用組合で非常勤理事などを経験した11人は、医療など本業での功績が認められた。
【2017年度金融ホームドクター養成】 | |
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【知識と実践力を磨く】 | 『FP実践力強化(5)=変動金利と固定金利の選択』 『コンサル能力養成(5)=ライフステージとソリューション提案』 『中小企業支援と融資推進(5)=融資渉外のスキルアップ(1)』 『金融コンプラ(5)=コンプライアンス概論(5)』 |
ホットコーナー | 『金融マンのためのそうぞく知識(1)』 |
【金融法務講座】(5) | 反社会的勢力の排除 |
自己診断テスト |
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。
失敗から学ぶ [169] 広島銀行 吉島支店長・多久和 良治氏 <上> |
エース地区担当で自信、メガに私募債2億円奪われ |
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金融知識アレ?これ! [3] | 日銀総裁は誰が決める |
『寸言』 | 銀行員の仕事 (1面)=坂本 隆・東京都民銀行頭取 |
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『社説』 | 商工中金は組織的出直しを (2面) |
『東西ペンリレー』 | ベランダからの風景 (12面)=福邦銀行頭取・渡邉 健雄氏 |
『ちょっと一言』 | 話し方は技術、自信つく (12面)=フリーアナウンサー・スピーチトレーナー・三浦 由起子さん |
『日銀支店長』 | 積極的対話で役割を発揮 (18面)=名古屋支店長・内田 眞一氏 |
『初支店長(513)』 | 明るく元気に若さを生かす (20面)=石塚 朝乃・鹿児島相互信用金庫 吹上支店長 |
『当店のチームリーダー』 | “知識ゼロ”からの飛躍 (20面)=警視庁職員信用組合 立川支店・羽田野 瑞恵さん |
デジバンが描く未来 【1】 (1面) NEW!! | IoTでつながる“金融”、「API公開」元年に |
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