「ニッキンONLINE」創刊!
 

ニッキン・2024年1月1日号

《お知らせ》
本号は2023年12月29日号と2024年1月5日号の
合併号で「1月1日号」となります。

主な記事

2024年1月1日号1面 解氷(上) 近づく金利正常化 経営に幅、試される「自立心」

  • 法令制度政策
  • 経営

 日本銀行の金融政策正常化の足音が近づき、眠っていた金利が起き上がろうとしている。金融機関は経営の幅が広がり、収益の押し上げが期待できる半面、異例の超低金利を“前提”に膨張してきたバランスシート(BS)が、リスク管理の難度を格段に高める。金利の目覚めに、金融機関はどう立ち向かうべきか、3回シリーズで探る。
 ■利上げに温度差
 「業績面にプラスの影響が出てくる」(三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長)。先々の金利上昇局面を踏まえ…

2024年1月1日号2面 特集 インタビュー 加藤・全国銀行協会会長 一社一社向き合い課題解決

  • 経営
  • インタビュー
  • 特集

 スタートアップ育て活性化
 経済の好循環実現へ、資金繰り支援にとどまらない幅広い企業支援が期待される銀行界。全国銀行協会の加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)に、中小企業支援とスタートアップ育成について銀行界がどう対応すべきか聞いた。
 ■中小企業に厳しさ
 ――中小企業の現状をどうみていますか。
 「一般的に厳しさはある。企業の倒産件数は2023年に増加し…

2024年1月1日号3面 特集 2024年景気見通し 成長の源泉 「物価に負けない賃金」

  • 社会
  • 特集

 コロナ禍からの正常化が進む日本経済。2024年は、歴史的高水準での妥結となった23年春闘を起点とした「物価に負けない賃金上昇」の実現が成長の源泉となる。デジタル化など環境変化に即した設備投資も需要を押し上げよう。一方、大幅利上げを断行してきた米欧や、不動産市況が低迷する中国など海外リスクは強まる。内需けん引型での「賃金と物価の好循環」に向けて正念場に差し掛かる。(多田弘樹)

 ■続く「内需」主導型経済
 23年5月、新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行。人流が回復し、… 

【写真】経済正常化が進み観光地はにぎわいを取り戻した(2023年11月18日、京都・清水寺の参道)

2024年1月1日号4・5面 特集 新事業の現在地 ~異業種に挑む~

  • 法令制度政策
  • 特集

 「金融の枠」超え、成長支える
 銀行に金融以外の事業を認めることを柱にした改正銀行法施行(2021年11月)から2年余り。「銀行業高度化等会社」の活用により、地方創生や持続可能な社会の構築に資する多様な業務が可能になり、広告事業や人材派遣などの分野で参入が相次ぐ。異業種に挑戦する銀行界の動きを追った。(野田宜邦、岩佐昌洋、片桐央尋、赤間大祐、樋野正人、完戸修)

 ■デジタル広告 SMBCデジタルマーケティング、ビッグデータを生かす
 SMBCデジタルマーケティングは、三井住友銀行(SMBC)のアプリや電子メールでデジタル広告事業を…

【写真】自治体職員向けの勉強会を開き、十六FG社員も交えて企業版ふるさと納税の活用方法などを検討した(2023年7月、岐阜県笠松町)

2024年1月1日号6面 特集 生成AIの未来、先行組は実用へ競争優位に

  • ネット・システム
  • 特集

 金融界の生成AI(人工知能)活用が実用段階を迎えようとしている。大手金融機関を中心に、社内照会やプログラミングコード生成など実証実験・試験運用の検証を終えつつある。課題を修正しつつ導入効果を発揮するフェーズに入る。一方、未着手の金融機関も多い。2024年は活用の有無で競争力に格差が生まれる可能性がある。

 ■新入社員が即戦力に
 「年明けから事務効率化の効果が相次いで出てくるのではないか」――。金融データ活用推進協会(FDUA)の岡田拓郎代表理事は期待を寄せる。
 米マサチューセッツ工科大学の研究によると…

 【写真】プログラミングコードを生成し、エンジニアリング力を強化する動きも(遠州信金本部)

2024年1月1日号10・11面 特集 号砲 新NISA シン・預かり資産営業

  • 投信保険
  • 資産管理
  • 特集

 「貯蓄から投資」へ 問われる事業モデル
 2024年1月1日、新しい少額投資非課税制度(NISA)が始動――。18歳以上の国民が生涯を通じて1800万円の非課税投資枠を利用でき、長年停滞してきた「貯蓄から投資へ」の流れを促す起爆剤になると期待される。地域金融機関にとっては、預かり資産を増やす追い風になる一方、提案力がカギとなる。NISA口座の獲得で先行するインターネット証券や大手行との競争も厳しさを増す。顧客の資産形成を後押しする身近なパートナーとしての真価が問われる。(佐藤剛、丸山航平)

 ■急がれる脱商品売り
 金融庁は23年6月に公表した金融商品販売に関するモニタリングレポートで「国民の資産形成に資するビジネスモデルの構築が難しい場合は、他の分野への経営資源集約も選択肢」とし、…

【写真】野村証券のコンタクトセンターで2022年8月から7カ月間、研修を受けた山陰合同銀行の米子コンサルティングプラザの秦野真美さん(左)は学んだノウハウを若手に伝えている(2023年12月13日、山陰合同銀行の米子コンサルティングプラザ)

2024年1月1日号12面 特集 地域金融機関のアプリ活用、接点確保へ取り組み多様化

  • ネット・システム
  • 特集

 対面取引に強みを持つ地域金融機関。人手不足で採用が難しくなる一方、業務は拡大している。デジタル接点強化による定型業務の効率化がカギとなるなか、地域銀行や信用金庫などで多様化するスマートフォンアプリの活用策を探った。(丸山航平)

 ■顧客に“気づき”を
 「窓口や訪問業務が縮小傾向にあることに危機感を覚えた」。デジタル化の波が押し寄せるなか、浜松いわた信用金庫は「フェースツーフェース」を標榜(ひょうぼう)する業界特性と、…

【写真】データアナリストを育成する研修で分析手法を学ぶ浜松いわた信用金庫の職員ら(2023年12月13日、浜松事務センター)

2024年1月1日号7面 特集 金融教育 夜明け前、リテラシー向上へ手探り

  • 地域貢献
  • 特集

 国が掲げる「金融教育」の推進。夏には活動主体になる新機構が金融庁の認可を得て稼働し、2024年は官民がスタートダッシュの勢いを問われる。ただ、教育を受けたことがある人は1割未満というデータもあり、道は険しそう。手探りで動き出している現場に迫った。

 ■寺子屋でしたたかに
 「株式投資は冒険の仲間になること」。秋が深まる時期、東京都内の小さな貸し会議室で男性が小学生3人に語り掛けていた。
 話し手は、地域金融機関の有価証券運用を支援する和(なごみ)キャピタルで運用本部部長を務める村松一之さん。2023年、小中学・高校生に金融経済を教える「新世紀の寺子屋」を立ち上げた。インターネットで参加を募ったところ…

 【写真】「寺子屋」で小学生に語り掛ける村松一之さん(左上、2023年11月、都内)

2024年1月1日号15面 みずほ銀行、行内外500万の「声」分析、一元管理・還元で有効活用

  • 経営

 みずほ銀行は、行内の掲示板や提言などから集まる意見と、行外のSNSやコンタクトセンターなどから得られる情報を合わせた年間約500万件の「声」を収集・分析。商品サービスの向上やマーケティング、危機管理に役立てている。従来の部署単位の情報収集を見直し、一元管理して各部署に還元する仕組みを構築することで情報を活用できる機会を増やす狙いがある。
 2021年7月に行内に設置したVoC(顧客の声)データ解析チームが、2022年10月からプラスアルファ・コンサルティングの…

 【写真】「みずほ」に関するSNS上の投稿を分析し、商品ごとにグラフ化している(2023年12月15日、みずほ銀行丸の内本部)

2024年1月1日号19面 静岡銀行、経営者塾と中高生コラボ、県の魅力をビジネスに

  • 地域貢献

 【静岡】静岡銀行が開催している中・高校生対象のプレゼンテーション大会「静岡魅力探究プログラム・アオハルし放題」から、地域企業のビジネスにつながる成果が生まれ始めた。次世代経営者塾「Shizuginship」会員企業と中高生が連携し、「起業」「動画」「食」「街づくり」など、静岡県を土台に毎年変更して設定するミッションに分かれて、同行役員や企業経営者、教育関係者に企画案をプレゼンテーションするもの。
 2024年2月には、2023年度最優秀賞を受けたアイデアから、地元百貨店で試験販売する計画もあり…

 【写真】プレゼン大会でアイデアを発表する中高生ら(2023年11月11日、本部研修センター)

レギュラー企画

寸言 持続的成長の実現 (1面)=福留 朗裕・三井住友銀行頭取

企画・特集・連載など

栗田・金融庁長官に聞く (1面)
 「ニッキンONLINE」に掲載
「好影響」出るまでに時間
インタビュー (3面)
 「ニッキンONLINE」に掲載
UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメント・青木 大樹氏
雇用所得増が消費波及
識者に聞く (4面特集)
 「ニッキンONLINE」に掲載
大野 晃・アビームコンサルティング執行役員
「先義後利」、長い目で
金融教育活動家・横川さんに聞く (7面特集) 「普通」の視点持って
 「ニッキンONLINE」に掲載
2024年金融界の課題 (8-9面特集) “金利ある世界”へ舵
インタビュー (11面特集)
 「ニッキンONLINE」に掲載
横川・三菱UFJアセットマネジメント社長
“プロ度”が鍛えられる
永野 護・成蹊大学 経済学部 教授に聞く (12面特集) 手数料収入の源泉に
 「ニッキンONLINE」に掲載
インタビュー (15面)
 「ニッキンONLINE」に掲載
亀澤・三菱UFJフィナンシャル・グループ社長
“つなぐ”存在で役割果たす
投信窓販優績者に聞く (15面) 埼玉りそな銀行・門馬 麻美さん
思い込みを捨てる
新春お年玉企画 (18面特集) クロスワードパズル

ニッキンのお申し込み

購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

ニッキンのおすすめ

社説/ニッキン抄