2024年8月30日号4面 ひろぎんHD、若者流出対策で枠組み、マツダなどと解決策探る
【広島】ひろぎんホールディングス(HD)は、働き手の確保や地域活性化のため、地元大手企業などと広島県の人口流出を防ぐ取り組みを始めた。5月に、対策などを話し合う企業ネットワークの立ち上げを主導。各社と意見交換した内容を踏まえ、9月上旬に働き方改革の推進や共通して取り組む施策などを発表する予定だ。
【写真】はたフルでは、ひろぎんHDのインターンシップに参加した学生から、地元就職に対する意見などを聞いた(おりづるタワー)
2024年8月30日号5面 大垣共立銀行、ベトナム進出支援・年99件、他行と連携し拡大
【名古屋】大垣共立銀行は、取引先に対するベトナム進出支援が好調だ。地方銀行でも先んじた取り組みによりコンサルティング契約は右肩上がりで、2023年度は過去最高の99件を記録。他行との連携で一層の拡大に取り組む。
【写真】ベトナム視察先で開いた商談会(大垣共立銀行提供)
2024年8月30日号2面 金融庁、アクティブETF追加へ、NISAつみたて枠に
金融庁は、2025年度の税制改正において、新しい少額投資非課税制度(NISA)のつみたて投資枠でアクティブ運用型の株式上場投資信託(ETF)を利用できるようにするため、対象商品の要件見直しを求める。NISA口座開設10年後に必要となる、金融機関による本人確認手続きのデジタル化も要望する。
■2025年度税制改正要望で
同庁が8月中にまとめる25年度の税制改正要望に…
2024年8月30日号3面 銀行界、海外投資家と対話強化、みずほFG、面談件数2.4倍
銀行界で企業価値向上に向け、海外IR(投資家向け広報)を強化する動きが鮮明になってきた。みずほフィナンシャルグループ(FG)は2023年度の海外機関投資家との面談件数が22年度から2.4倍の460件(スモールミーティング出席者も含む)。日本株への関心の高まりや金融政策の正常化など外部環境の変化を追い風に、引き続き積極的に取り組む方針だ。
みずほFGは「PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期回復」を…
2024年8月30日号6面 インタビュー 平松・全信協会長、業界一丸でデジタル化推進
6月に就任した全国信用金庫協会の平松廣司会長(74歳、かながわ信用金庫会長)。地域経済の縮小や役職員の減少、預金獲得競争の激化など課題が山積するなか、今後の戦略を聞いた。
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――金利環境が変わり預金の重要性は増すが、獲得に向けて必要になるのは。
「預金に対する姿勢は変化しており、獲得に向けた動きが活発になりつつある…
2024年8月30日号7面 信金中金、中小のSDGs経営促進、本業メリット提供へ
信金中央金庫は、信用金庫の取引先による「SDGs(持続可能な開発目標)経営」の実践を後押しする。本業の収益向上や優遇金利の適用など、中小企業がSDGsに取り組むメリットを実感できる支援を各信金に促す。その一環として信金中金地域・中小企業研究所は9月2日、15社の好事例をまとめた冊子を発行する。
2024年8月30日号9面 実像 疲弊する「中間管理職」、組織動かす力、どう引き出す
地域銀行で「中間管理職」の疲弊感が高まっている。プレイングマネジャーとしての業務に加え、営業店の人手不足によるしわ寄せや、高まるハラスメント意識への対応など担う役割が広がっているためだ。若手や女性行員が昇進を敬遠する動きもある。管理職として本来の力を発揮してもらうために、どう対処すべきか。本紙が実施したヒアリング結果や先行事例などからヒントを探った。
■離職続き詰問受ける
「営業店に配属された新人が辞めれば全責任が育成担当に押し付けられる」――。東海地区地域銀の営業店課長で新人育成担当の30代行員はそう不満を漏らす。
社内でハラスメント意識が強まるなか…
【写真】中国銀行は女性未来塾で行動と思考の変容を促すグループワークなどを実施している(中国銀行提供)
2024年8月30日号18面 東和銀行浦和支店、「配属四度目」経験生かす、貸出伸ばし店舗表彰1位
東和銀行浦和支店(秋元秀明支店長=行員19人うち渉外9人。パート5人)は、取引先へのタイムリーな融資提案と、同店に四度目の配属となった秋元支店長のサポートによる深耕・新規開拓活動が奏功。2023年度下期に中小企業向け貸出金残高を5億1800万円伸ばした。同期の業務純益目標を約120%達成し、店舗総合表彰で優良賞を受賞。全店1位に輝いた。
秋元秀明支店長は、2023年6月に着任。同店を含め5カ店の支店長を経験しているベテラン。「経験値をフルに活用して支店活動に取り組もう」と考え…
【写真】総和工業の古市恒裕代表取締役社長(左)から「高気圧酸素カプセル」の説明を聞く秋元秀明支店長(中央)と白石浩平係長(7月25日、総和工業)