ニッキン・2024年10月4日号

主な記事

2024年10月4日号1面 金融庁が点検、ファンド向けつなぎ融資、海外で大手行中心に増加

  • 融資

 金融庁は、増加傾向にあるメガバンクなど大手行による海外ファンド向け融資の調査に乗り出す。ファンド向けつなぎ融資である「サブスクリプション・ファイナンス(サブファイ)」が焦点の一つになるとみられる。同庁関係者は、「3メガを中心に残高を増やしており、一つの成長分野」との認識のもと、実態を把握したいとする。
 同庁は、9月27日に2024事務年度金融行政方針の…

2024年10月4日号12面 目黒信金、日本一の定積比率、原点追求・非効率貫く

  • 預金

 目黒信用金庫(東京都、中沢邦芳理事長)は30年以上、定期積金の「契約高比率」「残高比率」で全国信金のトップだ。効率化が叫ばれるなか、定積集金や小口多数主義など信金の原点を追求する。中沢邦芳理事長や営業店の得意先係、顧客に話を聞いた。

 ■預金シェア5割の店も
 目黒信金の特徴は定積と店周500メートルを中心とした狭域高密度の営業態勢。
 定積は月1回の集金で…

 【写真】「ヘアーサロン ラムール」の夫妻を訪ねる佐々木崚太係長(右から2人目)と担当者(右、9月11日、東京都世田谷区)

2024年10月4日号2面 金融庁、銀行のGX出資容易に、年内にも公布・施行

  • 法令制度政策

 金融庁は、水素や風力発電などグリーントランスフォーメーション(GX)関連の事業を営む事業会社に対して、銀行が出資しやすくなる特例を設ける。国家戦略特別区域の中で、区域計画の認定を受けた自治体・区域に本店を置く銀行が対象。現在、特例を新設する内閣府令をパブリックコメントにかけており、年内にも公布・施行する考え。
 金融庁は6月に「金融・資産運用特区実現パッケージ」を…

2024年10月4日号3面 大手金融機関や運用会社、提携地域銀行の獲得が激化、ファンドラップ提供で

  • 資産管理

 対面型ファンドラップサービスを外部提供する金融機関で、提携する地域銀行の獲得競争が激しくなりそうだ。先行する大手の証券会社や銀行が提携先を広げるほか、三井住友DSアセットマネジメント(AM)や三井住友信託銀行など新規参入も相次ぐ。地域銀ではファンドラップをストック型ビジネスの柱と位置づけ、採用を検討する動きが再び活発になっている。
 三井住友信託銀は2025年度、第四北越銀行に…

2024年10月4日号4面 みずほ銀行 手数料ゼロの住宅ローン、中高年・高収入に焦点

  • 融資

  みずほ銀行は、住宅ローン戦略で量から質へ舵(かじ)を切り始めた。8月から初期費用がかからない住宅ローンの取り扱いを開始し、短期返済を志向する高年収層のニーズを取り込んでいる。資産運用などほかの取引が見込める顧客や次の取引につながる期間が短い顧客の獲得に軸足を置く。
 同ローンは従来型の商品よりローン金利が0.2%高いが…

2024年10月4日号7面 京都中央信金の子会社、人材紹介・100件成約へ、意識醸成しニーズ発掘

  • 取引先支援

  【大阪】京都中央信用金庫(京都市、白波瀬誠理事長)の子会社、中信ビジネスサービス(西村崇社長)が手掛ける有料人材紹介事業が好調だ。2024年4~9月の成約件数は51件。24年度の年間目標50件を半年間で達成したのを受け、目標を100件に上方修正した。
 同社は22年4月、内閣府の「先導的人材マッチング事業」の間接補助事業者に採択され…

2024年10月4日号8面 やさしいニュース解説 日銀の市場とのコミュニケーション

  • 法令制度政策

 未踏の正常化・言葉に漂う「怖さ」
 日本銀行の金融政策が大きな転換期に入っています。「マイナス金利」「イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)」に代表される異次元金融緩和は幕を下ろし、国債購入減額や段階的な利上げを進めています。そうした未踏の正常化において重要度を増すのが、日銀の市場とのコミュニケーション(対話)です。経済や物価の現状をどう捉え、政策はどこに向かおうとしているのか――。日銀の「情報発信ツール」が金融政策の“本音”に迫るカギとなります。

 ■なぜ日銀は「市場と対話」するの?
 「物価の安定」を使命とする中央銀行は、その役割を果たすべく、金融取引のベースとなる政策金利を調節しています。ただマーケットが…

 【写真】会見で「追加利上げ」の判断理由を説明する植田和男総裁(7月31日、日本銀行本店)

2024年10月4日号11面 損保、銀行の預金協力を制限、政策株「ラベル替え」も

  • 預金

 損害保険業界は、銀行など金融機関保険代理店との関係強化を目的とした預金協力を制限する。「金利ある世界」で預金の重要性が増すなか、大口の法人預金者である損保会社や、損保社員の個人預金などが引き揚げられる可能性がある。
 日本損害保険協会が9月19日、政策保有株式に関するガイドライン(指針)のなかで明らかにした。預金協力が…

2024年10月4日号14面 夢育む資産形成コンサルタント 行動経済学

  • 資産管理

 顧客が感じる痛みの重さに寄り添う
 公益社団法人日本証券アナリスト協会は3月、個人顧客の預かり資産営業に携わる金融機関担当者を念頭に「資産形成コンサルタント資格」を創設。本コーナーではそのテキスト・問題集を基に金融・投資の基礎を学びたいと思う方々に関心のあるトピックスを紹介します。
 8月5日に起きた株価暴落。日経平均株価の下落率マイナス12.4%は、記録がある1949年以来では87年のブラックマンデーに続く大きな下落率でした。各メディアでは暴落にあぜんとする…

2024年10月4日号18面 静岡銀行呉服町支店、5カ月で融資100億円実行、再生柱に存在感高める

  • 営業店

 【静岡】静岡銀行呉服町支店(松下英人支店長=行員39人うち渉外担当者24人<法人18人、個人6人>)は、取引先・地域課題解決を通じた「社会価値の創造」「企業価値の向上」を活動の両輪に位置づけて営業にまい進。4~8月で、企業再生に関わる資金を含め大口・小口にとらわれることなく約100億円の融資を実行し存在感を高めている。
 同支店では、取引先の「企業価値向上」の観点を重視し、(1)過去の“しがらみ”を排除し…

 【写真】静岡銀行と取引先ブースで盛り上がる駿府城夏祭り会場(8月17日)

社説/ニッキン抄

学び (13面)

【Nikkin 金融講座】
私のターニングポイント(26) 大光銀行新潟支店マネーアドバイザー・近藤 一輝氏(下)
“商品ありき”を反省、自分の意見を持つように
※「Nikkin 金融講座」は過去掲載分も含め、「ニッキンONLINE」でご覧になれます。

預かり資産 (14面)

投信窓販優績者に聞く 筑波銀行・小黒 美紗子さん
嫌なときほど「連絡・訪問」
苦情に学べ カスハラ対応を真剣に考えよ

レギュラー企画

寸言 金融検査と私(1面)=加藤 博紀・北海道財務局長
東西ペンリレー 懸賞に当たって思ったこと(9面)=菊池 洋・国際協力銀行常務取締役
ちょっと一言 映画で台湾との交流再興(9面)=美術家・小松 孝英さん
『横顔』 事業者支援の強化に期待(16面)=近畿財務局長・関 禎一郎氏
『初支店長 [871]』 顧客と成長めざす(18面)=川崎信用金庫 読売ランド駅前支店・松本 歩 氏
『スマイル』 一番に思い出してほしい(18面)=大阪商工信用金庫・星加 紗彩さん

企画・特集・連載など

インタビュー(6面)
「ニッキンONLINE」に掲載
高瀬 清孝・かながわ信用金庫理事長
強くてやさしい信金めざす
FIT2024(10面特集) デジタル×稼ぐ力、金利のある世界のサービス変革
10月17(木)・18日(金)、東京国際フォーラム
インタビュー(11面)
「ニッキンONLINE」に掲載
浜本 吉郎・みずほ証券社長
超富裕層向け人員25%増
インサイト
 キーパーソンに聞く <135> (15面)
松田 泰敏・日本情報マート代表取締役社長
情報提供で取引先支援
ザ・フロント・バンカーズ(37)(18面) 著:江波戸 哲夫氏

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