2024年9月20日号1面 地域銀行、国債運用へ回帰、4カ月で4兆円超増加
- 経営
地域銀行で国債運用に回帰する動きが強まっている。7月末の国債保有残高は前年同月比5割近く増えて22兆円に迫り、5年半ぶりの規模に達した。金利上昇圧力が高まった2024年度に入ってからの伸びが目立ち、3月末からの4カ月で4兆円以上増加。超低金利下で積み上がった地方債の残高を再び上回った。
日本銀行が金融政策正常化へ舵(かじ)を切った3月以降、…
地域銀行で国債運用に回帰する動きが強まっている。7月末の国債保有残高は前年同月比5割近く増えて22兆円に迫り、5年半ぶりの規模に達した。金利上昇圧力が高まった2024年度に入ってからの伸びが目立ち、3月末からの4カ月で4兆円以上増加。超低金利下で積み上がった地方債の残高を再び上回った。
日本銀行が金融政策正常化へ舵(かじ)を切った3月以降、…
夏の猛暑や働き方改革が信用金庫のビジネスカジュアル導入を後押しする。本紙は首都圏40信金にアンケートを実施し、30信金から回答を得た。導入の狙いや課題、ドレスコードなどを聞いた。また、大手アパレル企業の社員が秋冬の最新コーディネートを指南する。
■自律性尊重、12信金導入
回答した4割の12信金が既に「ビジカジを導入」と答えた。未導入の18信金でも…
【写真】9月から毎週金曜日、試行的にビジカジを導入した城南信用金庫。ビジカジスタイルで出動する営業部本店の男性職員(右)を見送る、筒井良輔本店長(左)と男性職員(中央、9月13日、城南信用金庫 営業部本店前)
地域銀行が、取引先企業の脱炭素に向けて協調する。ワーキンググループ(WG)を立ち上げて、各営業エリアの特性に応じた事業モデルの構築をめざす。統一金融商品の開発も視野に入れる。中小企業の脱炭素への理解がなかなか進まないという共通課題に対し、手を組んで解決にあたる。
9月10日、「地域脱炭素推進コンソーシアム」の設立総会が…
【写真】「地域脱炭素推進コンソーシアム」設立総会に集まった銀行関係者(9月10日、東京都内)
金融市場が過去にない急変動に見舞われている。今年に入り、日経平均株価が史上最高値を更新した一方、8月上旬には過去最大の下落・上昇幅を記録した。歴史的な乱高下に個人投資家の間では不安の声が広がる。変動が激しい時こそ、投資信託を販売する金融機関は顧客に寄り添った提案力が試される。
「多い支店では20件照会があり、…
【写真】「波乱相場に一喜一憂しないで顧客に寄り添う」ことを重視して応対する専担者(9月3日、埼玉県信金東松山支店)
【福岡】みずほ銀行は、西日本エリアで預かり資産業務の僚店連携が拡大している。現在、近隣店舗同士の複数ペアで、双方の業務をサポート。顧客サービス向上のほか、行員のスキルアップや意欲醸成につなげている。
同行は、2023年から事務業務を僚店間で連携。その取り組みを店頭営業力強化の一環として…
【広島】広島銀行は、サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)の実行件数が累計で50件を突破した。2023年度から行員の育成体制を整備したことが案件増加につながった。組成にあたっては、顧客の目標設定で「いかに“野心的な”内容にできるか」(営業企画部法人企画室)を重視している。
同行は、21年12月にSLLの取り扱いを始めた。融資金額は3千万円以上。目標設定の評価など第三者機関による外部レビューは…
信用金庫で、地方公共団体向け貸出の推進戦略が二極化している。業界全体の残高は2023年末ごろから前年同月比で増加傾向が続いており、24年7月末の残高は前年同月比2.7%増の5兆3391億円となった。ただ、信金ごとにみると、23年度中に残高を減らした信金の数が、増やした信金の数を上回っており、地域特性や経営方針に応じて差が生まれている。
地公体向け貸出は1件あたりの金額が大きく、貸出金残高全体の維持に寄与する。一方で、入札による獲得であるため…
政府が地方創生を打ち出してから10年。金融機関も自治体と連携して全国各地で取り組みを進め一定の成果を生んだ一方で、積み残された課題は少なくない。自見英子地方創生担当大臣(48)と、福島県会津若松市でICT(情報通信技術)を活用した「スマートシティ」化を推進するアクセンチュアの海老原城一執行役員(48)に今後の展望などを聞いた。
【写真】(左から)自見英子・地方創生担当大臣、海老原城一・アクセンチュア執行役員
1~3年目:遠隔地へ異動・抵抗感、人事担当:人手不足が指導に影響
【札幌】新卒者の採用難や若手行職員の思わぬ離職に悩みを抱える地域金融機関が増えている。そこで北海道内に本店を構える金融機関にアンケートを実施。入社1~3年目の若手に「働きやすい職場環境」などへの認識を尋ねた。また、採用・人事担当者には採用の苦労や、離職を防止するためにどのような取り組みをしているのか実態を探った。
■就職は安定度を重要視
金融機関を就職先に選んだ理由について複数回答で尋ねたところ…
【写真】高校生向け企業説明会に臨む北見信用金庫の役職員(7月29日、北見市内のホテル、北見信用金庫提供)
不動産マッチングで成果
城北信用金庫平和台支店(安本敬幸支店長=職員26人うち渉外担当10人。契約社員1人)は、形式的な会議はしないで、即時の「報告・連絡・相談(報連相)」を起点に顧客の課題解決に取り組んでいる。不動産ビジネスマッチングや複合取引などに注力。大規模店グループ(20カ店)の店舗表彰で2期連続の1位に輝いた。
主な営業エリアは練馬区北東部の店周約3キロ圏内。最寄りの地下鉄平和台駅はアクセスが良く…
【写真】(左から)七海建設の七海公治社長や柴毅執行役員総務経理部長と情報交換する同店の春本武之輔次長と鈴木聡主任(9月4日、七海建設本社)
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