2024年8月23日号2面 金融庁、サイバー対策強化促す、自己評価に基づく改善を
金融庁は、地域銀行に対してサイバー攻撃対策の強化を求めていく。サイバーセキュリティーに関する経営計画を未策定のまま看過するケースや、インターネットに接続していない内部システムの対策が不十分などの不備があったため。モニタリングに加え、「サイバーセキュリティセルフアセスメント(CSSA)」の集計結果の還元などを通じて、改善を促す構え。
金融庁は「(サイバー攻撃を)金融セクターのトップリスクの一つ」に…
2024年8月23日号3面 みずほFGや北陸銀行、キャリア助言の専担配置、傾聴で「モヤモヤ」解消
銀行界で社内のキャリアアドバイザーを創設する動きが広がりつつある。画一的なキャリアパス見直しで行員が選べる「複線型」のコース体系への移行が進み、上司以外にも相談できる相手を求めるニーズが高まっているため。みずほフィナンシャルグループ(FG)と北陸銀行はサポート体制を整え、社員の言語化しづらい「モヤモヤした気持ち」を解消して仕事の意欲向上や、自律的なキャリア形成につなげている。
みずほFGは、キャリアコンサルタントの国家資格を持つ社員…
2024年8月23日号4面 京都銀行、投信積立が月額30億円、顧客に資産防衛意識
【大阪】京都銀行は、新しい少額投資非課税制度(NISA)の制度拡充を踏まえて投資信託の自動積立(投信積立)の強化に取り組み、3カ年中期経営計画で立てた月度振替額30億円の目標を1年余りで達成した。月度振替額が30億円を超えるのは、地域銀では福岡銀行に次いで2番目。インフレに備えて資産防衛をしたい顧客も増えており、同行は中計期間内の目標を同40億円に引き上げる方針だ。
2024年8月23日号7面 JAバンク、個人向けにIBアプリ、振り込みや口座開設も
JAバンク(農業協同組合・信用農業協同組合連合会・農林中央金庫)は、スマートフォンを使った非対面取引を強化する。全国の信農連とJAが8月19日、個人向けのインターネットバンキング(IB)機能を備えた「JAバンクアプリプラス」の提供を始めた。以前から取り扱う「JAバンクアプリ」とともに利用を推進し、既存客との取引深耕や新規客の獲得につなげる。
【写真】JAバンクが8月19日に個人向けに提供を始めた「JAバンクアプリプラス」
2024年8月23日号16面 金融労組界・2025年春闘 賃上げ水準が焦点、「非金銭的報酬」も議論
金融労組は8~10月に上部団体が大会・総会を開催し、新組合年度がスタートする。2024年春闘は前年超えとなるベースアップ(ベア)3%以上を獲得する労組が相次いだ。賃上げを起点に業績向上を目指す「人への投資」が定着し始め、25年は賃上げ水準が焦点となりそうだ。「金利ある世界」に突入するなか、労使で中長期的な視点での議論が求められる。
24年春闘は、物価高騰対策や従業員のモチベーション向上を目的に満額回答・満額超回答で妥結する動きが目立った。特にメガバンクは…
2024年8月23日号8面 大手生保4社、国内債含み損5兆6000億円、日銀YCC撤廃で拡大
大手生命保険4社の2024年6月末の国内債券含み損は、3月末比3兆6399億円増の5兆6906億円に膨らんだ。有価証券全体では18兆8772億円の含み益だった。
3月に日本銀行がイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)を撤廃し、…
2024年8月23日号17面 パリパラ五輪、8月28日開幕、金融界から22人出場
パリ2024パラリンピック競技大会が8月28日、開幕する。金融界からは、10競技22人(表)が出場を予定する。
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前回の東京パラリンピック(2021年)で金メダルの道下美里選手(三井住友海上火災保険)が女子マラソン(T12)に出場。4月の前哨戦(茨城県)では…
2024年8月23日号18面 北洋銀行北広島中央・大曲・西の里支店、交流促し、協力体制築く
窓口担当者が店内CM発案
【札幌】北洋銀行北広島中央・大曲・西の里支店(浅野泰昭支店長=行員30人うち渉外3人。パート11人)は、行員同士が交流する機会を数多く創出し、協力体制を構築することで業績向上や業務改善につなげている。窓口担当者らは連携して少額投資非課税制度(NISA)などを紹介する店内CMを発案。顧客の反応は上々で、店頭セールスの話題づくりに一役買っている。
2022年10月に着任した浅野泰昭支店長は、支店目標に全員で取り組む方針を掲げ、良好な職場の雰囲気づくりと活発なコミュニケーションに力を入れる。
立場や所属を超えた意思疎通を促すため…
【写真】NISAなどを推進する担当者(7月16日、北洋銀行北広島中央・大曲・西の里支店)