2024年7月12日号6面 城南信金、新規事業立ち上げへ、職員からアイデア募る
城南信用金庫(東京都、林稔理事長)は7月19日から、ビジネスアイデア事業化プロジェクトを開始する。同金庫の新規事業立ち上げに向けて、年齢や部署に関係なく、個人やチーム単位で職員からアイデアを募集。定期的な外部専門家とのワークショップや本部職員の支援も受けながら、1、2年後の事業化を目指す。
2024年7月12日号5面 百五銀行、三重を「ハラル先進県」に、認証取得サポート
【名古屋】百五銀行は、三重県内企業のイスラム市場開拓を支援する。海外進出にあたり、食事などでイスラム教の戒律に沿った「ハラル認証」の取得をサポート。政府関係機関とのネットワークも築き、全国の地域銀行でも珍しい巨大市場に三重から攻める。
【写真】ラウンドテーブルの第2部では、津市のつじ農園の米を始め、イスラム教徒も食べられるメニューを食堂で提供した(7月5日、同行丸之内本部)
2024年7月12日号4面 三菱UFJ信託銀行、超富裕層向け事業強化、面談は年間300人超
三菱UFJ信託銀行は、株式などの資産価値上昇に伴って成長が見込まれる超富裕層向けビジネスを強化している。本店営業部のウェルスマネジメント営業室(酒井健太郎室長=行員8人)が全国の営業店と連携しながら、多様な信託機能を使ってワンストップで課題の解決策を提案。年間の面談者数は300人を超える。
【写真】協議する中田トラストウェルスマネージャー(左)と酒井室長(右)
2024年7月12日号2面 金融業界3団体、顧客の「最善利益」追求、投信製販で情報連携
投資信託協会、全国銀行協会、日本証券業協会の3団体は、販売データなどのフィードバックを投資信託の組成・商品改善に生かすために、資産運用会社と販売会社の情報連携のあり方について検討する。製販全体で顧客の最善利益を追求する「プロダクトガバナンス」の実効性確保の一環。
3団体は会議体を設置し、早ければ7月にも着手する…
2024年7月12日号16面 金融界、60代処遇「現役」並みに、「シニア人材」生かす
金融界で、60代社員の処遇を「現役」並みに改善する動きが広がっている。明治安田生命保険は2027年度に内勤職の定年を65歳から70歳に延長する方向で労働組合との協議を始める。三井住友銀行はベテラン行員の一律減給を撤廃し、60歳以降でも支店長に就ける仕組みを導入する方向。スルガ銀行は24年度、一部行員を対象に70歳まで給与水準を維持する仕組みを導入した。年齢に捉われない給与制度を整備することで、経験豊富な人材に長く活躍してもらいたい考え。
明治安田生命は本人の意思を尊重し…
2024年7月12日号11面 大手損保G、地域銀行株の削減 相次ぐ、2024年度もさらに加速
大手損害保険会社グループ(G)は、地域銀行・グループの政策保有株式の削減を進めている。大手損保Gの有価証券報告書に記載された「株式の保有状況」の政策保有目的で保有する地域銀株(2024年3月末)をニッキンが集計し、前年度(23年3月末)と比較した。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)は、…
2024年7月12日号10面 改革の旗手 丸山弘毅・フィンテック協会初代会長
オープン金融“逆算”で実現
フィンテック協会の初代会長としてオープン金融の普及に力を尽くしてきた。かつて、金融界から「ディスラプター(破壊者)」と警戒されたフィンテック企業も、アプリ決済などでパートナーの関係に深化している。だが、そこへたどり着くまでは苦労の連続だった。推進力のベースにあるのは、「あるべき未来」への逆算思考と常にオープンな姿勢だ。
■新市場切り開く決意
「50年後、デジタルでお金が動く世界が全産業のインフラになる」。1999年、就職活動で会社選びをしていた時に抱いた直感だ。当時はインターネット黎明(れいめい)期。小売りや流通に商流の変化が訪れるなか…
【写真】丸山弘毅・フィンテック協会初代会長
2024年7月12日号15面 特集 金融界の2024年株主総会、企業価値巡り活発に対話
株主提案・9社に
金融界(銀行・証券・保険)の2024年3月期の定時株主総会が6月14~27日に開催された。企業価値向上を求めるアクティビストなどからの株主提案は9社で計47議案に上り、来場した株主からも株価純資産倍率(PBR)向上策や日本銀行の金融政策変更への対応など幅広い質問が寄せられた。企業価値を巡る「株主との重要な対話の場」として総会の位置づけが、より鮮明になっている。
■提案はすべて否決
株主提案を受けた9社のうち、議案数で最多はスルガ銀行の20件。「不動産融資に係る全件調査の再実施」などを求める株主提案は…
【写真】傘下の銀行と2証券が業務改善命令を受けた三菱UFJフィナンシャル・グループの株主総会。切り込みは「信頼回復に向け再発防止に取り組む」と話す亀澤宏規社長(6月27日、東京都内)
2024年7月12日号18面 北陸銀行常願寺エリア、制度改善で企業価値向上
DC導入支援・人材確保へ
【金沢】北陸銀行常願寺エリア(新庄支店、水橋支店、富山問屋町出張所、金泉寺出張所=行員50人うち渉外6人、パート12人)は、社内制度改善などを通じて取引先企業の価値向上を支援している。ある解体業者では福利厚生の充実をサポートし、安定した人材確保につなげた。
同エリアは新庄支店(吉田勝則支店長<6月21日付で清水町支店長に異動>)を中核に、富山市北東部をカバーする。オーナー企業が多くトップダウンで意思決定が早いため…
【写真】木村貴之社長(左)と情報交換する吉田勝則支店長(中央)、堀田潤係長(6月11日、エイキ)