2024年9月27日号1面 金融系VC、アーリー期から投融資、新興の高い成長 後押し
- 融資
金融系ベンチャーキャピタル(VC)が、サービス開発後に事業拡大を目指す段階にある「アーリー期」の企業発掘に力を入れ始めた。日米の金融政策変更などで新興企業の株式公開(IPO)環境に不透明感が増しているため。有望企業を早い段階からサポートし、事業の高い成長実現を目指す。
「より創業期に近いステージの案件を攻めていこう」。…
金融系ベンチャーキャピタル(VC)が、サービス開発後に事業拡大を目指す段階にある「アーリー期」の企業発掘に力を入れ始めた。日米の金融政策変更などで新興企業の株式公開(IPO)環境に不透明感が増しているため。有望企業を早い段階からサポートし、事業の高い成長実現を目指す。
「より創業期に近いステージの案件を攻めていこう」。…
国内銀行の窓口販売で好調な売れ行きを続けてきた外貨建て一時払い保険が、転機を迎えつつある。従来は高止まりする米国の金利水準が商品の魅力を支えてきたが、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策が利下げ局面に転じたためだ。金融庁が金融機関の販売姿勢を厳しく監視するスタンスを強めていることも、今後の預かり資産営業に影響を与えそうだ。販売会社に保険商品を提供している生命保険会社は、この局面をどう乗り越えようとしているのか。銀行窓販チャネルに依存した収益構造からの脱却を目指す大手生保の動きを探った。
■生保は販売急増を懸念?
「あまりよくないことに、(一時払いの)貯蓄性保険の販売が増えすぎている」「(銀行窓販領域が)少しうまくいきすぎた決算と考えている」――。いずれも…
【写真】外貨保険は銀行窓販の主力商品だ
中小企業庁は、事業者による「中小企業省力化投資補助事業」(カタログ型省力化補助金)の活用促進に向けた施策を講じる。補助対象の拡大や要件緩和などを通じて、利便性向上に向けた制度設計の見直しを図る。補助金の認知度向上に向けて、9月以降は中小企業や支援機関を対象とした説明会も全国で順次展開する。
カタログ型省力化補助金は、…
損害保険業界は、銀行など金融機関の保険代理店に派遣している出向者を引き上げる。日本損害保険協会が9月19日、新たに制定した「損害保険会社からの出向者派遣に係るガイドライン(指針)」に基づくもの。地域銀行による保険窓口販売の実務に影響を与えそうだ。
金融庁によると、大手損保4社…
三菱UFJ信託銀行は、自社で開発した不芳情報(ネガティブニュース)をチェックするラベリングシステム「NAIS」(ナイス)の本格販売に乗り出す。地域銀行や保険会社、さらには経済安全保障への関心が高まる事業法人向けに提案。NAISは学習型AI(人工知能)を駆使した先端技術を採用しており、9月3日付で特許を取得した。
NAISは国内外のニュース、規制当局のウェブサイトが発信するネガティブ情報を取引回避の優先度に応じて…
【写真】経済安全保障対策会議・展示会にブース出展し「NAIS」の活用方法を紹介
【福岡】西日本シティ銀行は9月9日、タブレット端末の活用で顧客の利便性向上とコスト削減を図る新たな営業店システムの全店展開を始めた。2024年7月に一部店舗で試験導入しており、24年度中に全158カ店に拡大する。導入した店舗では事務処理時間が短縮され、紙の伝票は5割ほど減った。今後は事務効率化によって創出した時間でコンサルティング業務を強化する。
次世代営業店システムは…
信用金庫で、定期性預金の減少幅の拡大に歯止めがかかりそうだ。8月末は前年同月比2.9%減の75兆3519億円。最近の減少幅をみると、5月末は同3.1%、6月末は同3.1%、7月末は2.9%と、下げ止まりの兆しが見えてきた。このまま減少幅が縮小し定期性預金が増加に転じた場合、2017年2月以来となる。
定期預金や定期積金が減少した背景には、長引く低金利下でニーズが低下したことや…
大手行と地域銀行が2024年3月期に監査法人へ支払った報酬額は、監査証明業務への報酬が合計で約226億1千万円、非監査業務への報酬が同13億5千万円で総額は239億6千万円となった(有価証券報告書から集計)。監査証明、非監査業務への支払いが前年同期比(2023年3月期)でともに増加。総額ベースでは3億円増えた。
■監査証明業務
大手行の監査証明業務に対する報酬額は、前年同期比で約2億5千万円減少。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が有限責任監査法人トーマツに支払った報酬額は55億7200万円と最も多く…
【名古屋】岐阜信用金庫(岐阜県、好岡政宏理事長)は、金融教育「ぎふしんマネーエデュ」が2024年度中に延べ300回に達する見通しだ。地域の金融リテラシー向上と、取引先の福利厚生向上の両面で成果をあげる。
ぎふしんマネーエデュは23年2月に開始。好岡理事長の指示の下で金融教育のカリキュラムを体系化し…
【写真】学校向け金融教育ではすごろくでお金の大切さを学んでもらった(9月20日、岐阜市立草潤中学校)
【仙台】七十七銀行一番町支店(高橋康支店長=行員24人うち渉外担当12人。パート・嘱託15人)は、サステナビリティ分野を軸とした融資提案とコンサルティングで成果を上げている。6月末の貸出金残高は前年同月比27億8500万円増加。2023年度は本部と連携してSDGs私募債を2件・1億5千万円と、サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)1件・5億円を獲得した。
同店は仙台市の中心地に位置し、東北最大の繁華街国分町に隣接。飲食店のほか不動産業者など法人取引が中心。2023年6月着任の高橋康支店長は…
【写真】大型LEDビジョンを備えた「CROSS B PLUS」で打ち合わせをする尾形雄一郎社長(左)と高橋康支店長(8月30日、仙台市内)
【Nikkin 金融講座】 |
|
---|---|
私のターニングポイント(25) | 大光銀行新潟支店マネーアドバイザー・近藤 一輝氏(上) 男性2人目のマネーアドバイザーへ、SBI共同店に出向 |
預かり資産営業の“お悩み”Q&A (37) 子供がいない人への保険提案 |
働けないリスクを情報提供 |
---|---|
投信窓販優績者に聞く | 朝日信用金庫・勝田 ひな子さん 資産運用の背景を聞き出す |
マンスリーマーケット[10月] | 政治と経済、どちらも重要な10月に |
防げ介護離職(下)(1面) | 急がれる「自分ごと化」 |
---|---|
相場急変、提案力試す(下)(3面) | 的確な助言へ人づくり鍵 |
インサイト キーパーソンに聞く <134> (12面) |
飯塚 貴之・インキュデータ ソリューション本部本部長 データ活用を社内に浸透 |
ザ・フロント・バンカーズ(36)(18面) | 著:江波戸 哲夫氏 |
購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。
申込用紙をFAX(03-3237-8124)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。