2022年1月21日号7面 名古屋銀行、ANAから出向受け入れ、4人が本部でノウハウ発揮
行内CSスキル向上へ
【名古屋】ANAホールディングス傘下のANA中部空港から出向する人材が銀行業務でノウハウを発揮――。名古屋銀行は2021年4月から4人の異業種人材を受け入れた。高いレベルの接客で知られる航空業界の人材だ。行内CS(顧客満足)スキルの向上が狙いの一つ。1年間をめどとした期限付きの出向契約で働く4人の姿を追った。
――営業企画部・芳村紗世さん(31)
キャンペーンの企画だけでなく、CS担当として各営業店の接客・整理整頓の指導などを…
【写真】人材開発部の担当者と意見交換を行う、ANA中部空港社員の(左から)芳村さん、田中さん、森さん、西田さん
2022年1月21日号2面 実像 真価問われる協同組織金融(上)寄り添い 新たな事業展開描く
信用金庫、信用組合それぞれの業界トップが2022年の重要課題に掲げる中小・小規模事業者へのコンサルティング支援。新型コロナウイルスへの対応で地域経済への影響が長期化するなか、協同組織金融機関に求められる役割は何か。両業界との関わりが深い3氏に、コロナ関連融資の返済本格化を前に取り組むべきことなどを聞いた。
■今こそ役割発揮の時 新田信行・開智国際大客員教授
「今年で戦後77年目。政治の時代から経済の時代を経て…
【写真】観光や飲食業など、苦境の取引先を支える正念場を迎えている。写真はコロナ禍の2020年12月にオープンした複合商業施設「ミナカ小田原」(1月12日)
2022年1月21日号5面 三菱UFJ銀行、スマホ起点で本格展開、幅広いサービス提供
三菱UFJ銀行は、スマートフォン起点で他社商品も含めた幅広い金融サービスを提供する「マネーキャンバス」を本格展開する。人生設計や趣味趣向に沿ったポートフォリオを、投資初心者にも分かりやすく勧める。
スマホだけで完結する仕様で、株式や投資信託、投資一任型サービス、クラウドファンディング、保険、ポイント運用などから、…
2022年1月21日号8面 信金・信組相談所、貸出の苦情・相談が増加、コロナ禍や巣ごもり影響か
全国信用金庫協会と全国信用組合中央協会が運営する、信金・信組の取引相談所に対し、貸出業務関連の苦情・相談が増えている。2020年度に急増し、21年度もコロナ禍前を上回りそうだ。コロナ対策融資への取り組みが急増したことや、新規取引先の増加、巣ごもりで時間的な余裕ができたことなどが、要因とみられる。
コロナ禍前の19年度に寄せられた苦情・相談の合計は、信金が1076件、…
2022年1月21日号9面 塩沢信組・那須信組・真岡信組、“塩沢流”フィールドセールスが全国へ
面談率と営業効率高める
【新潟】塩沢信用組合(新潟県、小野澤一成理事長)が2014年に始めた営業基盤拡大と人材育成のための融資ペア研修フィールドセールス(FS)。顧客訪問時、面談率100%を目指して活動、営業効率を上げている。栃木県では“塩沢流”を徹底的に学んだ那須信用組合(菊地一浩理事長)が真岡信用組合(塚田義孝理事長)にその手法を伝え、継承する“孫”まで出現。全国に広がっている。
■訪問は“信組都合”で
FSを始める以前の塩沢信組は、実効面談が少ないという外訪活動の悩みを…
【写真】猿山亜希オーナー(右)にFSの趣旨などを説明する那須信組の渉外担当者(2021年11月26日、ネイルサロンBright)
2022年1月21日号18面 横浜銀行、全階層にリスキリング、2022年度から本格稼働
横浜銀行は2022年度から全階層向けのリスキリング(再教育)研修を本格稼働させ、新たな職場配置にも積極的に対応する。「強い組織と人づくり」の実現には、新しい職務への挑戦を後押ししてキャリアチェンジできる環境整備が急務と判断。行員自らが将来を見据えてキャリアを培う「キャリアオーナーシップ」の定着化にもつなげる。
リスキリング研修の対象で中心となるのが、全行員の3割近くを占める約1200人の…
【写真】支店長を対象に行われたリスキリング研修(2021年12月20日、川崎支店ビル内の研修所)
2022年1月21日号19面 全国のJA、高齢者向けスマホ教室、2022年3月末に600回へ
全国のJAグループは、デジタル利活用の推進策として2021年度から大手スマートフォンキャリア(NTTドコモ、ソフトバンク)と連携したスマホ教室を展開している。高齢顧客のニーズに合致して人気化。2022年3月末には累計600回に達する見通しだ。
農林中央金庫は、新型コロナウイルス感染症のまん延防止を契機に、会員同士をつなげるデジタルサービスの重要性を認識。「誰一人として…
【写真】高齢者に人気のスマホ教室(JAとなみ野)
2022年1月21日号20面 ワンチーム 情報共有、紀陽銀行海南駅前支店連合店
独自の不動産マッチング会議、“つなぐ仕事”徹底
【大阪】紀陽銀行海南駅前支店連合店(小松慎吾支店長=行員61人うち渉外20人。パート29人)は、連合店内の情報共有などを徹底して取引先支援に力を入れる。2021年度上期は貸出金期中平残増加額が目標を上回る3億8800万円となるなど総合業績表彰の最優秀賞を受賞。2020年度下期の優秀賞から2期連続表彰だ。
小松慎吾支店長は2020年4月着任。支店運営では「コロナ禍だからこそ、お客さまと、また行員間で本音の話をして獲得した情報を共有する」を掲げた。
和歌山県の海南地区は…
【写真】小久保工業所の小久保好章社長(右)から自社開発の100円ショップ向け商品の説明を聞く小松慎吾支店長(2021年12月16日)