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ニッキン・2022年1月21日号

主な記事

2022年1月21日号1面 政府、法人IB契約率を公表へ、個別開示に懸念の声

  • 法令制度政策
  • ネット・システム

 政府は、デジタル化の推進を通じて事業者の労働生産性を高めるため、法人インターネットバンキング(IB)の普及促進に動き始めた。規制改革推進会議が、金融機関別の開示を含めて契約状況の可視化を指示。これを受け、金融庁は具体的な開示指標の選定に着手する。ただ、有料サービスである法人IBは主要取引金融機関とだけ契約する傾向があり、業態間や資金規模により契約率に差が出やすい。そのため、単純な“横比較”では「ミスリードになる」と懸念する声もあがっている。
 同会議は2021年12月にまとめた「当面の規制改革の実施事項」に…

2022年1月21日号17面 東京証券取引所、3市場再編、銀行界・69行・Gが「プライム」

  • 経営

 問われる企業価値向上
 東京証券取引所は1月11日、上場企業の新市場区分の選択結果を公表した。東証一部上場企業2185社のうち8割以上の1841社がプライム市場を選択。そのうち銀行界は、69行・グループ(G)がグローバル企業向けのプライム市場、12行・Gが中堅企業向けのスタンダード市場を選んだ(グラフ)。4月4日に新市場区分に移行する。
 「流通株式時価総額100億円以上」「流通株式比率35%以上」などプライムの上場維持基準(表)に適合していない企業は…

2022年1月21日号7面 名古屋銀行、ANAから出向受け入れ、4人が本部でノウハウ発揮

  • 人事施策

 行内CSスキル向上へ
 【名古屋】ANAホールディングス傘下のANA中部空港から出向する人材が銀行業務でノウハウを発揮――。名古屋銀行は2021年4月から4人の異業種人材を受け入れた。高いレベルの接客で知られる航空業界の人材だ。行内CS(顧客満足)スキルの向上が狙いの一つ。1年間をめどとした期限付きの出向契約で働く4人の姿を追った。

 ――営業企画部・芳村紗世さん(31)
 キャンペーンの企画だけでなく、CS担当として各営業店の接客・整理整頓の指導などを…

【写真】人材開発部の担当者と意見交換を行う、ANA中部空港社員の(左から)芳村さん、田中さん、森さん、西田さん

2022年1月21日号2面 実像 真価問われる協同組織金融(上)寄り添い 新たな事業展開描く

  • 取引先支援

 信用金庫、信用組合それぞれの業界トップが2022年の重要課題に掲げる中小・小規模事業者へのコンサルティング支援。新型コロナウイルスへの対応で地域経済への影響が長期化するなか、協同組織金融機関に求められる役割は何か。両業界との関わりが深い3氏に、コロナ関連融資の返済本格化を前に取り組むべきことなどを聞いた。 
 ■今こそ役割発揮の時 新田信行・開智国際大客員教授
 「今年で戦後77年目。政治の時代から経済の時代を経て…

【写真】観光や飲食業など、苦境の取引先を支える正念場を迎えている。写真はコロナ禍の2020年12月にオープンした複合商業施設「ミナカ小田原」(1月12日)

2022年1月21日号5面 三菱UFJ銀行、スマホ起点で本格展開、幅広いサービス提供

  • ネット・システム

 三菱UFJ銀行は、スマートフォン起点で他社商品も含めた幅広い金融サービスを提供する「マネーキャンバス」を本格展開する。人生設計や趣味趣向に沿ったポートフォリオを、投資初心者にも分かりやすく勧める。
 スマホだけで完結する仕様で、株式や投資信託、投資一任型サービス、クラウドファンディング、保険、ポイント運用などから、…

2022年1月21日号8面 信金・信組相談所、貸出の苦情・相談が増加、コロナ禍や巣ごもり影響か

  • 預金
  • 融資

 全国信用金庫協会と全国信用組合中央協会が運営する、信金・信組の取引相談所に対し、貸出業務関連の苦情・相談が増えている。2020年度に急増し、21年度もコロナ禍前を上回りそうだ。コロナ対策融資への取り組みが急増したことや、新規取引先の増加、巣ごもりで時間的な余裕ができたことなどが、要因とみられる。
 コロナ禍前の19年度に寄せられた苦情・相談の合計は、信金が1076件、…

2022年1月21日号9面 塩沢信組・那須信組・真岡信組、“塩沢流”フィールドセールスが全国へ

  • 人事施策

 面談率と営業効率高める
 【新潟】塩沢信用組合(新潟県、小野澤一成理事長)が2014年に始めた営業基盤拡大と人材育成のための融資ペア研修フィールドセールス(FS)。顧客訪問時、面談率100%を目指して活動、営業効率を上げている。栃木県では“塩沢流”を徹底的に学んだ那須信用組合(菊地一浩理事長)が真岡信用組合(塚田義孝理事長)にその手法を伝え、継承する“孫”まで出現。全国に広がっている。

 ■訪問は“信組都合”で
 FSを始める以前の塩沢信組は、実効面談が少ないという外訪活動の悩みを…

【写真】猿山亜希オーナー(右)にFSの趣旨などを説明する那須信組の渉外担当者(2021年11月26日、ネイルサロンBright)

2022年1月21日号18面 横浜銀行、全階層にリスキリング、2022年度から本格稼働

  • 人事施策

 横浜銀行は2022年度から全階層向けのリスキリング(再教育)研修を本格稼働させ、新たな職場配置にも積極的に対応する。「強い組織と人づくり」の実現には、新しい職務への挑戦を後押ししてキャリアチェンジできる環境整備が急務と判断。行員自らが将来を見据えてキャリアを培う「キャリアオーナーシップ」の定着化にもつなげる。
 リスキリング研修の対象で中心となるのが、全行員の3割近くを占める約1200人の…

【写真】支店長を対象に行われたリスキリング研修(2021年12月20日、川崎支店ビル内の研修所)

2022年1月21日号19面 全国のJA、高齢者向けスマホ教室、2022年3月末に600回へ

  • 地域貢献

 全国のJAグループは、デジタル利活用の推進策として2021年度から大手スマートフォンキャリア(NTTドコモ、ソフトバンク)と連携したスマホ教室を展開している。高齢顧客のニーズに合致して人気化。2022年3月末には累計600回に達する見通しだ。
 農林中央金庫は、新型コロナウイルス感染症のまん延防止を契機に、会員同士をつなげるデジタルサービスの重要性を認識。「誰一人として…

 【写真】高齢者に人気のスマホ教室(JAとなみ野)

2022年1月21日号20面 ワンチーム 情報共有、紀陽銀行海南駅前支店連合店

  • 営業店

 独自の不動産マッチング会議、“つなぐ仕事”徹底
 【大阪】紀陽銀行海南駅前支店連合店(小松慎吾支店長=行員61人うち渉外20人。パート29人)は、連合店内の情報共有などを徹底して取引先支援に力を入れる。2021年度上期は貸出金期中平残増加額が目標を上回る3億8800万円となるなど総合業績表彰の最優秀賞を受賞。2020年度下期の優秀賞から2期連続表彰だ。
 小松慎吾支店長は2020年4月着任。支店運営では「コロナ禍だからこそ、お客さまと、また行員間で本音の話をして獲得した情報を共有する」を掲げた。
 和歌山県の海南地区は…

 【写真】小久保工業所の小久保好章社長(右)から自社開発の100円ショップ向け商品の説明を聞く小松慎吾支店長(2021年12月16日)

社説/ニッキン抄

学び (14-15面)

【2021年度金融ホームドクター養成】
【知識と実践力を磨く】 『FP実践力強化[39]=2022年相場展望(3)外国為替展望』
『“そうぞく”に強くなる[39]=争族の基礎知識(11)保佐人・後見人』
『地域金融の未来―価値共創[39]=伴走支援型融資の収益効果は3ステップ』
『金融コンプラ[39]=社会的要請を踏まえた金融』
【金融法務】[39] 独占禁止法(3)
自己診断テスト
投信窓販優績者に聞く みなと銀行・佐野 慶子さん
“プラスα”の提案で差別化
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。

レギュラー企画

『寸言』 お客様とともに (1面)=松永 恒・日本電子計算代表取締役社長
『輝いています』 相談では型にはめない (6面)=ほけんの窓口@しずぎん東静岡店 店長・後藤 有美さん
『東西ペンリレー』 泣こよか、ひっ飛べ (13面)=鹿児島相互信用金庫専務理事・上野 裕司氏
『ちょっと一言』 全力で走る姿 チーム鼓舞 (13面)=プロサッカー選手・清水 梨紗さん
『スマイル』 地元へ金融で恩返し (20面)=鹿沼相互信用金庫・倭文 まりな さん
『初支店長(739)』 “人とのつながり”大切に (20面)=四国銀行 かづらしま支店長・石丸 眞弓氏

企画・特集・連載など

展望 2022 (1面) NEW!!
 有識者に聞く(1)
天谷・金融庁金融国際審議官
日本に先進的な持続性を
人材支援はいま (9) (4面) 桐生信用金庫
再就職サポートで成果
インタビュー (5面) 福岡・埼玉りそな銀行社長
中小企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション後押し
【マーケット・トレンド】 (5面) [株式]米国金利と株式市場の動向に注目
 広木 隆・マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
[債券]タカ派化、さらに進む
 野地 慎・SMBC日興証券 金融経済調査部 チーフ為替・外債ストラテジスト
デジタルバンキング展 DBX2022 (12面特集)
 2022年2月3日(木)・4日(金)
デジタルの進化見据え 会場とオンラインで開催
29社がデジタルトランスフォーメーション支援紹介
インサイト
 キーパーソンに聞く<13> (13面)
中村 久春・タレスDISジャパン データプロテクション事業本部 本部長
データの暗号化で支援

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