「ニッキンONLINE」創刊!
 

ニッキン・2022年3月18日号

主な記事

2022年3月18日号1面 銀行界 3年後・65%が人員減 内閣府調査、他産業と逆行

  • 人事施策

 銀行界でコスト構造の改善に向けた人員の抑制が一段と進みそうだ。内閣府が今月公表した調査によると、回答した上場43行の約65%が今後3年間で雇用者数の減少を計画していることが分かった。横ばいが25%で、増加は1割にも満たない。人手不足感から採用増に意欲を示す他産業との違いが鮮明だ。
 内閣府が2021年度の「企業行動に関するアンケート調査」で22~24年度の雇用見通しを聞いた。対象は連結ではなく単体で、正社員のほか嘱託社員やパートを含む。
 回答した銀行の個別名は非開示だが…

2022年3月18日号16面 特集 【地域にスポット】中国地区4機関、DX支援 相棒選びの決め手

  • 取引先支援
  • 特集

 【広島】コロナ禍による事業環境の激変を受け、多くの金融機関が取引先のDX(デジタル化による変革)を重要テーマと捉えて支援している。難点は、デジタル化の対象や手法・ツールが多岐にわたる点だ。専門機関もバラエティーに富み、最適な提携先を見極めるのは容易ではない。DX支援の「相棒」選びの決め手は何だったか。先行する中国地区4機関の事例を探った。

 【写真】DX推進拠点で地域企業向けのアプリ開発について話し合う山口フィナンシャルグループ子会社データ・キュービック社員(3月7日、広島市)

2022年3月18日号4面 都銀懇、デジタル地域通貨を調査、「転々流通性」の確保課題

  • 地域貢献

 都銀懇話会(2021年度幹事=りそな銀行)は、「デジタル地域通貨」に関する調査・研究結果をまとめた。発行にあたって、地域活性化の手段であることを明確にして活用するべきとした。
 特定エリアで使える地域通貨は、ピーク時は300を超えたことも。その後、取り組みを後押しする補助金の停止などに伴い…

2022年3月18日号2面 実像 人事制度の新潮流(下)~曲がり角の転居転勤~

  • 人事施策

 「柔軟に選べる」がカギ
 「辞令一つでどこへでも異動」――。そんな金融機関の転勤制度が大きな曲がり角を迎えている。背景にあるのは共働き世帯の増加や就業観の多様化。本人の意思に関わらず勤務地を会社が決めるスタイルから、従業員の希望に沿った運用へとシフトする動きが広がる。転勤制度の見直しに動く金融機関を追った。
 三菱UFJ銀行が総合職でも勤務地区分を選べるようにしたのは3年前。ライフデザインや環境変化に応じて…

2022年3月18日号5面 SBIHD、新生銀行Gとシナジー追求、市場運用や海外基盤強化

  • 経営

 間接部門を一体化
 SBIホールディングス(HD)は、新生銀行グループ(G)とのシナジー追求へ相互成長を実現する企業生態系を構築する。まずは富裕層取引や市場運用、海外のビジネスを強化。さらに人事や総務などの間接部門の一体化を進めていく。
 SBIグループは、オンライン証券やアセットマネジメント事業が強み。新生銀Gは、消費者金融事業やストラクチャードファイナンス分野が強く、…

2022年3月18日号7面 第二地銀、BaaS基盤共同利用へ、ベンダー別に分科会設置

  • ネット・システム

 第二地方銀行は、BaaS(サービスとしてのバンキング)・API(データ連携の接続仕様)基盤の共同利用に向けた検討を始めた。第二地方銀行協会のSARBLAB(サーブラボ)で、同じ勘定系ベンダーを利用する銀行ごとに分科会を設置。NTTデータのシステム利用行による分科会は3月1日に第1回の会合を実施し、4~5月には第2回の開催を計画中。日立製作所のシステム利用行も4月中に初会合を開く。
 サーブラボによると、第二地銀がベンダー別に分科会を設けて勉強会を行うのは今回が初めて。共同利用を検討するための試行的な組織と位置づけており、…

2022年3月18日号9面 呉信金、個人宅への訪問減らす、事業支援や職域営業に注力

  • 融資

 【広島】「定期積金の集金を原則廃止した2003年以来の転換」。呉信用金庫(広島県)の向井淳滋理事長は、4月からの営業改革をそう位置づける。個人融資の獲得を目的とした個人宅訪問を縮小。ローンセンターや非対面チャネルで「ニーズを集める体制」に切り替える。その分、営業店は事業者向け融資や本業支援、職域営業を強化する。
 渉外係の大半を占める「地区担当」は、消費者ローン営業をはじめ個人取引に多くの時間を割いている。だが、現役世代との面談は難しく、…

【写真】事業者訪問充実へ。融資先の社長(右)と話す入庫3年目の木原健太さん(3月10日、南原精肉店)

2022年3月18日号10面 損保協、共同保険でシステム構築、年間100万枚の紙資源削減

  • ネット・システム
  • 投信保険

 日本損害保険協会は、共同保険の契約情報を交換するための共同システムを構築した。これまで紙帳票で交換していた契約情報をデータでやりとりできるようになる。大手含む15社の損害保険会社が同システムを利用する。年間約100万枚におよぶ紙資源や郵送コストの削減、業務効率化を見込む。
 大半を法人向けが占める共同保険は、一つの保険契約を幹事会社と複数の非幹事会社で引き受けるもの。共同システムは、…

2022年3月18日号18面 横浜信金、「役割」重視にシフト、給与体系も変更

  • 人事施策

 横浜信用金庫(横浜市、大前茂理事長)は、2022年度から新人事制度を導入する。20年ぶりの抜本的な改正で、役割等級制度を採用する。評価項目を明確にして、より実態に即した評価を行い、全職員が働きがいを実感できる環境を整える。
 19年12月に制度の改正に着手。全職員を対象に現行制度の満足度を調査した。また、考課をする次長らに改善点などを聞き取り、…

2022年3月18日号20面 ワンチーム 少人数運営、埼玉りそな銀行日進支店

  • 営業店

 新しい顧客体験提供、リアルとデジタルの次世代店舗
 埼玉りそな銀行日進支店(石川敦子支店長=行員13人)は、デジタルトランスフォーメーションを活用した少人数運営体制を構築する。タブレット端末や本部オペレーターとつながるテレビ会議窓口など、同行が展開する次世代店舗運営体制の導入と、それに合わせた人員の配置を最適化。リアルとデジタルを組み合わせた「新しい顧客体験」を創り出す。
 同支店は住宅街に位置する個人向け店舗。渉外担当者は統括店の大宮西支店に集約している。2021年1月に…

 【写真】タブレット端末を導入し、行員が窓口より前に出て相談業務を行うケースが増えた(3月2日)

社説/ニッキン抄

学び (14-15面)

【2021年度金融ホームドクター養成】
【知識と実践力を磨く】 『FP実践力強化[47]=税制改正のポイント(3)』
『“そうぞく”に強くなる[47]=争族対策』
『地域金融の未来―価値共創[47]=ウィズコロナからアフターコロナへ』
『金融コンプラ[47]=リスク性商品取り扱いの再点検』
【金融法務】[47] 会社法(2)
自己診断テスト
投信窓販優績者に聞く 帯広信用金庫・宮村 美江さん
来店は提案のチャンス
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。

レギュラー企画

『寸言』 共に育つ (1面)=高田 幸徳・住友生命保険社長
『東西ペンリレー』 恩師先輩の言葉が助力に (12面)=ソニー銀行代表取締役社長・南 啓二氏
『ちょっと一言』 地域航空に“変革”の風 (12面)=トキエア 代表取締役・長谷川 政樹氏
『スマイル』 顧客のため泥臭く伴走 (20面)=のと共栄信用金庫・浜田 和明さん
『初支店長(747)』 50年揺るがない取引を (20面)=三菱UFJ銀行 茅ヶ崎支店長・大神田 昌幸氏

企画・特集・連載など

変わる法制度(5) (1面) 成人年齢引き下げ 
金融被害防止へ布石
【マーケット・トレンド】 (5面) [株式]好材料に目を向けよう
 広木 隆・マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
[債券]円安抑止の金融引き締め可能性
 野地 慎・SMBC日興証券 金融経済調査部 チーフ為替・外債ストラテジスト
インタビュー (8面) 佐藤・静清信用金庫理事長
コロナ影響先支援を強化
インタビュー (10面) 中村・カーディフ生命社長
提携先と関係強化
インサイト
 キーパーソンに聞く<21> (13面)
田代 隆浩・家樹(かじゅ) 代表取締役
相続支援へ家系図作成
輝け!フレッシャーズ[1] (18面) NEW!!
 プロローグ(上)
早期に「社会人基礎力」を

ニッキンのお申し込み

購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

ニッキンのおすすめ

社説/ニッキン抄