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ニッキン・2022年3月25日号

主な記事

2022年3月25日号1面 銀行界、投信下落でフォロー、金融庁・丁寧な対応要請

  • 法令制度政策
  • 投信保険

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響が、銀行の預かり資産営業にも波及している。基準価額が急落する投資信託が相次ぎ、各行はアフターフォローに追われている。売買の受け付けを休止したロシア関連ファンドもあり、金融庁は顧客への丁寧な情報提供などを各行に要請した。
 モスクワ証券取引所は2月28日以降、上場株式の取引を休止中。これを受け…

2022年3月25日号11面 特集 【地域にスポット】東海地区金融機関、支店長に聞いた現場の不満と改善策

  • 人事施策
  • 特集

 人材育成・業績評価が最多
 【名古屋】人材育成、業績、労務管理、経費削減――。現場の支店長に課された命題は多く重たい。本部や部下、業績との板挟みとなり、行き場のない不満や悩みも抱えている。そこで、東海地区地域金融機関への支店長アンケートをもとに、“現場の不満”と“その改善策”を聞いた。

 ■「人」は本部主導で育てて
 最も多い不満票を集めたのは「人材育成」で、40人が回答。特に目立ったのが…

 【写真】業績や部下指導などさまざまな役割を抱え支店長は頭を悩ませている

2022年3月25日号16面 特集 【読者の意見】両替手数料などの有料化

  • 特集
  • 手数料

 ゆうちょ銀行導入・9割「影響あり」
 硬貨の取り扱い関する手数料の新設・改定が相次いでいる。事務手続きで発生する負担を踏まえると、サービス維持には手数料を設けざるを得ないため。ゆうちょ銀行も、1月に窓口やATMで硬貨による預け入れや払い戻しの枚数に応じて徴求する手数料を新設。読者の9割は、他の金融機関の手数料改定に影響を及ぼすと回答。手数料引き上げのトリガーとなる可能性が極めて高いとみているようだ。

 ■Q.窓口で両替手数料がかかることについて
 「認める(納得できる・仕方がない)」が9割に及んだ。現場では…

2022年3月25日号2面 実像 黒田日銀 異次元緩和10年目の苦闘 債務膨張、政策の柔軟性欠く

  • 法令制度政策

 アベノミクス“第1の矢”として2013年4月に放たれた日本銀行の異次元金融緩和が10年目に突入する。相次ぐ追加策も、掲げた「2%物価安定目標」の達成には至らず、長期化による副作用への懸念は強まる。コロナ禍対応で協調した米欧中央銀行は高インフレを背景に利上げや量的緩和縮小へかじを切り、「引き締め」が日銀を包囲する。国内でも物価観が変わり始め、遠かった「2%」も視野に入るが、大規模緩和で積み上がった膨大な金利リスクなどから政策運営は柔軟性を欠きつつある。
 ■攻めから守りに転換
 「攻めの姿勢で臨んだのはマイナス金利までの3年間。その後の6年は副作用対策など守りを重視した」――。12~17年に日銀審議委員を務めた野村総合研究所の木内登英氏は、異次元緩和をこう振り返る。
 13年4月、就任まもない黒田東彦総裁は会見で…

【写真】会見で大規模緩和の継続を改めて強調する黒田総裁(3月18日、日銀本店)

2022年3月25日号4面 信託協会など研究会、ESG版伊藤レポート、役員報酬への反映提言

  • 経営

 信託協会(高倉透会長=三井住友トラスト・ホールディングス社長)が事務局を務める「企業のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組み促進に関する研究会」は、これまでの議論の成果をまとめた。伊藤邦雄・一橋大学CFO教育研究センター長が座長を務めたことから通称を「ESG版伊藤レポート」とした。有効な施策として、関連指標に基づく役員報酬制度の導入などを提言した。
 ESG指標の役員報酬への反映は、経営陣の本気度を示すうえで重要とした。ただ、研究会によれば…

2022年3月25日号6面 地域銀行、請求書電子化を支援、クラウドサービス紹介は30行以上

  • ネット・システム
  • 取引先支援

 地域銀行は、請求書に関する業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて中小企業を支援する。既に30行以上が最大手のインフォマート(東京都)と組み、クラウド請求書サービスを取引先に紹介。請求書発行で資金調達できるファクタリングサービスも、10行以上が同社と組んで提供している。
 業務効率化やコスト削減、テレワーク実施の観点から文書の電子化を進める企業が増加。さらに、1月に改正電子帳簿保存法が施行され、…

2022年3月25日号9面 西尾信金が金融界初、ATMで大量入金に対応

  • ネット・システム

 紙幣最大900枚、硬貨700枚可能
 【名古屋】西尾信用金庫(愛知県、近藤実理事長)は3月24日、新設した刈谷支店相談プラザ出張所に、大量の紙幣・硬貨を入金できるATMを設置。大量硬貨入金装置付きATMで、事務負担の軽減と利用者の待ち時間短縮を実現。国内の金融機関では初めての試み。
 従来のATMでは、紙幣・硬貨ともに最大100枚まで対応していた。これを上回る入金は、ロビーに設置してあるオフラインの入金機に硬貨を投入しカウント、…

2022年3月25日号10面 大手生保4社、営業職員の処遇改善へ、優秀な人材育成・確保

  • 人事施策

 評価や研修を変更も
 大手生命保険4社は、2022年度から営業職員の処遇改善に向けた動きを活発化させる。日本生命保険は、顧客本位の業務運営に資する活動を改めて評価する制度を新設。第一生命保険は、新人層の育成体制と給与体系を大きく変える。他の2社も固定給の導入や教育体制の改革に取り組む。優秀な人材の育成と囲い込みをしたい各社の狙いがみられる。
 日本生命は、入社3年目以降の職員が対象の「ニッセイまごころマイスター認定制度」を新設。新制度は、保険販売実績の評価と別に…

2022年3月25日号18面 地銀協、データ利活用へ研修、初級の技術習得・滋賀大が講師

  • 人事施策

 全国地方銀行協会は5月11~13日、データを自行の業務に利活用するための「データサイエンス入門講座」を開催する。日本初のデータサイエンス学部を設置した滋賀大学と初めて連携。初級の知識や技術の習得を目的に、統計学やデータサイエンスの基礎知識のない人も受講可能とする。業界全体でデータ利活用に関する知識・技術の底上げを図る。
 各銀行がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を掲げデータ利活用への関心がより一層高まるなか、データを扱える人材を増やし、…

2022年3月25日号19面 金融機関、「元暴」支援の要請に波紋、理解と拒絶が混在

  • 法令制度政策

 暴力団離脱者の口座開設を認めるよう、警察庁が金融機関に出した要請が波紋を広げている。社会復帰支援の重要性を理解する向きがある一方、「現実離れしている」(東北地区の地域銀行関係者)と拒絶反応を示す関係者も少なくない。当面、警察が持ち掛ける協力依頼は極めて少数にとどまる見通しだが、対応の難しさが浮き彫りになっている。
 要請は、警察が暴力団からの離脱を確認し、暴力追放運動推進センターの協賛企業に就労している人の…

2022年3月25日号20面 ワンチーム 連携、七十七銀行杜せきのした支店兼閖上支店

  • 営業店

 被災地事業者へ継続支援、行内でつなぎ素早く対応
 【仙台】七十七銀行杜せきのした支店兼閖上(ゆりあげ)支店(鈴木恭子支店長=行員14人。パート7人)は、2011年3月の東日本大震災による津波の被害に遭った名取市閖上地区事業者への継続的な支援を行っている。事業者の課題や要望に本部各部と連携しながらスピーディーに対応。震災から11年が過ぎ、徐々に進む再開発事業にも関わり支店が果たすべき役割を模索する。
 仙台市の南に隣接し、太平洋を臨む名取市閖上地区。2011年3月の東日本大震災では、津波で甚大な被害を受けた。同行では閖上支店の営業を休止し…

 【写真】櫻井広行・かわまちてらす閖上代表(右)と談笑する鈴木恭子支店長(中央)と担当者(3月9日、「かわまちてらす閖上」前)

社説/ニッキン抄

学び (14-15面)

【2021年度金融ホームドクター養成】
【下期確認テスト 『FP実践力強化』
『“そうぞく”に強くなる』
『地域金融の未来―価値共創』
『金融コンプラ』
投信窓販優績者に聞く SMBC信託銀行 ダン 佳加さん
顧客との会話スキル重視
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。

レギュラー企画

『寸言』 得るは捨つるにあり (1面)=岡野 繁・銚子商工信用組合理事長
『東西ペンリレー』 あったらいいな (12面)=セブン銀行専務執行役員・河田 久尚氏
『ちょっと一言』 ゲストハウスで活気創出 (12面)=地域おこし協力隊・双海地域担当 喫茶ポパイ店主・上田 沙耶さん
『スマイル』 困りごと解決サポート (20面)=協栄信用組合・石田 光さん
『初支店長(748)』 風通し良く、全員が支え合い (20面)=南日本銀行 桜ヶ丘支店長・幸野 いずみ氏

企画・特集・連載など

変わる法制度(6) (1面) 公益通報者保護法
「自浄」働く組織作りを
【マーケット・トレンド】 (5面) [為替]ドル円は年内にも「黒田シーリング」視野
 柴田 秀樹・東海東京調査センター 投資戦略部 グローバルストラテジーグループ 金利・為替シニアストラテジスト
[金利]米利上げと日本の物価
 熊野 英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト
インタビュー (6面) 鵜川・池田泉州ホールディングス社長兼CEO
KPI前倒し達成へ
インタビュー (7面) 山城・おきなわフィナンシャルグループ社長
シナジー発揮し課題解決
新ブランド生む 広域連携 [1] (8面) NEW!! 平塚信用金庫
“美菓子”誕生へ人脈生かす
続きは「ニッキンONLINE」へ
インタビュー (9面) 前田・北海道信用金庫理事長
役職員一丸で地域守る
インタビュー (10面) 大平・ニューバーガー・バーマン社長
気候変動リスクを定量化
インサイト
 キーパーソンに聞く<22> (13面)
田口 善一・Zenmutech 代表取締役社長CEO
低コストで情報漏洩防止
輝け!フレッシャーズ[2] (18面)
 プロローグ(下)
時間内に高い成果を

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