「ニッキンONLINE」創刊!
 

ニッキン・2022年12月9日号

主な記事

2022年12月9日号1面 法務省、実質的支配者把握を容易に、金融機関の直接入手解禁へ

  • 法令制度政策

 法務省は、商業登記所で保管する法人の実質的支配者情報を金融機関が直接入手できる仕組みの導入を検討する。マネーロンダリング対策の強化に向けて1月に保管制度を創設したが、現状は写しの交付対象を当該法人に限っている。法令により法人顧客の実質的支配者の確認義務を負う金融機関から「不便だ」との指摘が出ていた。2023年3月末までに有識者研究会を設置して法的論点などを整理する。
 ■マネロン対策強化
 「実質的支配者リスト制度」は、金融活動作業部会(FATF)による4次審査の指摘事項を踏まえ…

2022年12月9日号11面 特集 金融×SNS、お堅いイメージ打破の好機、若手行職員・運用に奮闘

  • ネット・システム
  • 特集

 金融機関でSNSを活用した取り組みが活発だ。YouTubeやツイッター、インスタグラムを用いて、若年層への商品紹介や金融リテラシー向上、取引先への支援ツールとして利用する。うまく活用すれば、長年つきまとう「お堅いイメージ」打破のチャンスでもある。フォロワー数トップクラスや独自の取り組みを目指すローソン銀行と山梨中央銀行、福岡銀行、東濃信用金庫、奈良信用金庫、米子信用金庫の現状を追った。

 ■キャラクターで親近感
 企業広報のSNS担当である“中の人”がツイッターで自由につぶやく。そんな一般企業は多いが…

 【写真】YouTube撮影をする(左から)福岡銀行のみっちゃん(営業統括部副調査役)とバタさん(営業統括部副部長)(11月16日、福岡市内)

2022年12月9日号2面 実像 CBDCが描く決済の未来(下)日本型「最適解」、官民で模索

  • 為替・決済

 民間デジタル通貨を含め決済インフラが全国に張り巡らされ、現金ニーズも根強い日本は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行に対する切迫感が薄い。半面、ビジネスの電子化に比べて後れを取る「金流」のデジタル対応は急務で、その解決へCBDCに寄せる期待は強まる。ただ、導入・発行時の過度な預金流出懸念など金融界として詰めるべき論点は幅広い。決済のあるべき未来像を探りながら日本型の「最適解」を導く必要性が高まっている。
 ■“金流”デジタル化急務
 現金大国の日本。通貨流通高は125兆円(10月末時点)。対GDP(国内総生産)比は20%を超え、諸外国より高い。預金取扱金融機関も500を上回り…

2022年12月9日号3面 デジタル庁、公金受取口座の普及加速、「不同意なし」で自動登録

  • 法令制度政策

 デジタル庁は、緊急時の公的給付金などを受け取る金融機関口座の登録を加速させるため、給付対象者の「不同意」がなければ行政機関経由で自動的に口座を登録する特例制度を創設する。2023年通常国会への提出を目指すマイナンバー法改正案に制度創設を盛り込む方針だ。
 行政機関から受給者に対して口座登録の意思確認を求める通知を出し…

2022年12月9日号5面 埼玉りそな銀行、非対面の相談機能強化、運用商品推進に時短勤務者活躍

  • ネット・システム
  • 資産管理
  • インタビュー

 埼玉りそな銀行は、資産運用の非対面取引を強化する。オンラインツールを使って店頭と同等のサービスを提供し、顧客の理解度を高めたうえで投資商品の販売・契約につなげる考え。2023年度から新たな推進体制を構築し、これまで取引拡大が難しかった現役世代などを開拓する。
 同行は23年3月末までに、店頭で取り扱う投資商品をオンラインで相談しながら契約完了できる仕組みを導入する。福岡聡社長はインタビューで、…

【写真】インタビューに答える福岡社長(12月5日、本店)

2022年12月9日号7面 京都銀行など3行、EC通じ相互送客、地場産品の消費拡大支援

  • ネット・システム
  • 取引先支援

 秋田銀行、京都銀行、西日本シティ銀行の3行は11月28日、EC(電子商取引)サイトを通じた顧客の相互送客を開始した。各行子会社などが運営するモールを、NTTデータのポータルサイト「&WA(アンドワ)」で連携し、地場商品の地産外消を促進。消費拡大を支援する。
 コロナ禍や取引先企業の本業支援注力をきっかけに、地域銀行ではグループ会社などでECサイトの開設が活発化している。他方、商圏が限定されるため、…

2022年12月9日号8面 北おおさか信金、人材紹介54件取り次ぎ、きたしん総研が主導

  • 取引先支援

 【大阪】北おおさか信用金庫(大阪府、須戸裕治理事長)の子会社「きたしん総合研究所」の人材紹介業務が好調だ。7月から本格的に取り組み、11月末までの5カ月で取り次ぎ案件は54件。このうち7件がマッチング成約した。同信金営業店との連携と、同社会員3千社への独自のアプローチによる人材ニーズの把握が成果の要因だ。
 信金本体ではなく子会社で行うのは、同社が持つ約3千社の有料会員と、20年間各種コンサルティング実績があるため。同総研は2月に…

【写真】きたしん総研は、北おおさか信金のビジネスマッチングフェアに出展し人材紹介の相談に対応(11月9日、マイドームおおさか)

2022年12月9日号9面 鹿児島相互信金、鯉料理店の承継実現、大崎町スキームで第1号

  • 取引先支援

 【鹿児島】鹿児島相互信用金庫(鹿児島県、永倉悦雄理事長)が大崎町役場や商工会と連携し、地元事業者の事業承継を成立させた。産官金で支援したのは鯉を育て、料理店も併設する養魚場の引き継ぎだ。ライトライト社が運営するウェブサイト「relay(リレイ)」を活用し、町内外から後継者を募り、開始3カ月で決まった。
 11月25日、高井田養魚場に東靖弘町長や同信金の大迫哲也専務、商工会首脳らが集まり、…

【写真】高井田養魚場内で話す牧之瀬氏(左)と純浦氏(右、11月25日、大崎町)

2022年12月9日号18面 十六FG、2023年度から“成長促す評価”へ転換

  • 人事施策

 「エキスパート制度」導入
 【名古屋】十六フィナンシャルグループ(FG)は、2023年4月から新人事制度を導入する。年齢を問わず意欲ある社員に成長の機会を与え、目指す姿や才能、個性を評価に反映させることで、“差をつける評価”から“成長を促す”プラス評価に転換させる。
 制度の柱には、社員の理想像とグループ経営理念とを重ね合わせて「実現したいこと」などを目標化する「マイビジョン・コミット」を中心に、…

2022年12月9日号17面 CRD協会、信用力評価モデル簡易版、入力負担軽減で普及へ

  • ネット・システム

 中小企業の財務データを集積・提供するCRD協会は、預金口座情報を用いた信用力評価モデル「T‐Forest」の新版を開発し、12月から会員金融機関向けに案内を始めた。既存型と比べ入力項目を減らしたのが特徴。デフォルト予測精度の低下は最小限に抑えており、入力負担からモデル導入を控えていた金融機関への普及を見込む。
 既存型はモデルに投入する入出金情報を、「売り上げの入金」「借り入れの入金」「仕入れの出金」「借り入れ返済の出金」など10項目程度のグループに分けて…

2022年12月9日号20面 みちのく銀行十和田支店、店内連携、取引先の課題や悩み共有

  • 営業店

 保証残高は県内トップ
 【仙台】みちのく銀行十和田支店(石村彰浩支店長=行員25人うち法人営業担当9人。パート12人)は、法人取引先の課題や悩みを行員同士で共有しながら連携し、解決に結びつけている。取引の有無にかかわらず若手経営者との独自の勉強会を開催し、地域の交流の場としての活動にも貢献する。青森県信用保証協会の9月末保証債務残高では、県内金融機関全店でトップを走る。
 同行は、2025年1月に青森銀行との合併を控えていることから、新規取引先の開拓を一時ストップしている。石村彰浩支店長は2022年4月に着任。担当者が既存取引先の課題を見いだし…

 【写真】竹ヶ原直大・竹ヶ原農産代表取締役から国内に7台しかないという海外製の巨大トラクターの説明を受ける担当者(左)と石村彰浩支店長(11月22日、竹ヶ原農産)

社説/ニッキン抄

学び (14-15面)

【2022年度金融ホームドクター養成】
  • FP実践力強化[35]:2023年の相場展望-日本と米国株式・債券
  • やさしい金融法務[35]:倒産法(2)
  • 最新のコンプラ知識[35]:優越的地位の濫用を考える
  • 新社会人・学生のための超入門!金融講座[10]:グローバル化とソブリン危機
Discovery 専門家に聞く 農林中金総合研究所 主任研究員・古江 晋也氏
協同組織に学ぶ「顧客の望みをかなえる」ビジネス
投信窓販優績者に聞く 東和銀行・齊藤 真理菜さん
頻繁外交からニーズ探る
自己診断テスト
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。

レギュラー企画

『寸言』 「挑戦と創造」 (1面)=成田 晋・プロクレアホールディングス社長
『キラリ』 みずほファンを増やしたい (5面)=みずほ信託銀行・石井 亜美さん
『キラリ』 投資案件の発掘に全力 (7面)=静岡キャピタル 営業部ディレクター・園田 直さん
『キラリ』 “年金女王”はメモ活用 (9面)=朝銀西信用組合・金 由佳さん
『東西ペンリレー』 「想い」を込めて~手土産選び~ (12面)=浅野 收二・東京海上日動火災保険常務執行役員
『ちょっと一言』 「本の没入感」10代に (12面)=ライター・古賀 史健さん
『初支店長(784)』 やる気、元気、勇気! (20面)=北洋銀行屯田(とんでん)支店・屯田北支店・佐々木 博一氏
『スマイル』 製造業が面白い (20面)=京都銀行・小原 優さん

企画・特集・連載など

神山・日本銀行決済機構局長に聞く (2面) 「発行是非」議論から積極参加を
インタビュー (4面) 猪股・都銀懇幹事 (みずほ銀行常務執行役員)
課題解決が成長エンジンに
【マーケット・トレンド】 (5面) [為替]ドル円急落の背景と今後の展開
 柴田 秀樹・東海東京調査センター 投資戦略部 グローバルストラテジーグループ 金利・為替シニアストラテジスト
[金利]インフレ減圧と勇み足
 熊野 英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト
インタビュー (10面) オスティン・メットライフ生命社長
保障性商品により注力
インサイト
 キーパーソンに聞く<57> (13面)
望月 禎樹・SSBソリューション 代表取締役社長
有価証券の事務作業削減
2022年度上期 第3分野・損保窓販実績 (16面特集) 医療保険3万件割れ視野
がん保険は9%増と堅調

ニッキンのお申し込み

購読のお申し込みは、インターネット・FAXで受付けしております。

申込用紙をFAX(03-3262-2838)またはお近くのニッキン支社・局までお送りください。

ニッキンのおすすめ

社説/ニッキン抄