2018年7月13日号2面 金融庁の新体制(上)、長官に遠藤氏、監督局長は栗田氏抜擢
金融庁は7月17日付で森信親長官(61)が勇退し、後任に遠藤俊英監督局長(59)が昇格する。長官交代は3年ぶり。監督局長には栗田照久監督局参事官(54)を抜(ばっ)擢(てき)する。同日付で組織再編し、新設する総合政策局長に佐々木清隆総括審議官(57)、企画市場局長に佐々木氏と同期の三井秀範検査局長(59)が就く。
遠藤氏は五味廣文氏、畑中龍太郎氏に並んで……
2018年7月13日号4面 みずほ銀行、ベンチャー支援を拡充、クロステックやVC投資
専門の審査ライン設置
みずほ銀行は、革新的な技術を有するベンチャー企業の支援体制を拡充している。7月4~9日に「イノベーションウィーク」を初開催。大企業とイノベーション企業との大規模商談会のほか、特定業界とITベンチャーを掛け合わせる「クロス(X)テック」や、スタートアップ企業がベンチャーキャピタル(VC)から資金調達する「VCマッチング会」など、成長ステージに合わせた支援メニューを提供する。ベンチャー専門の審査ラインを持っているのも特徴で、ベンチャー向け融資は2017年度に約500億円超と2年前の約2倍に拡大した。
同行は7月4日……
【写真】ベンチャーキャピタルに事業計画を説明する大学発ベンチャーの起業家(7月9日、みずほ銀大手町タワー29階特別会議室)
2018年7月13日号4面 全銀協5委員長に聞く(上)、望月・企画委員長
銀行の信頼感・存在感示す、SDGs推進後押し
全国銀行協会(藤原弘治会長=みずほ銀行頭取)は、2018年度の活動方針として、(1)社会的課題解決への挑戦(2)金融・デジタルインフラの進化(3)健全で強固な金融システムの構築――を掲げている。企画、業務、市場国際、事務、公共の5委員長に当面の課題を聞いた。初回は望月昭人・企画委員長(みずほ銀行常務執行役員)。
2018年7月13日号6面 地域銀行、「公平な情報開示」進む、10行・GがIR質疑公開
地域銀行は、4月の法改正で導入されたフェア・ディスクロージャー(公平な情報開示)・ルールへの対応を進めている。一部地域銀は行内規定を制定したほか、機関投資家・アナリスト向け会社説明会(IR)の質疑応答を公表する動きも広がっている。
フェア・ディスクロージャー・ルールは、改正金融商品取引法の施行により制定された。上場企業が……
2018年7月13日号8面 信金界、建設業向け貸出金が堅調、6年ぶり5兆円回復
防災・老朽化修繕増える
信用金庫界の建設業向け貸出金残高が2016、17年度に2年連続で増加、6年ぶりに5兆円を回復するなど堅調に推移している。東京オリンピック関連のほか、防災対策や老朽化修繕などの建設需要増加が寄与した。一方で、建設業の人件費は高騰。価格に転嫁できなければ、今後、業況が悪化する可能性もあるとみる信金もあり、経営改善支援を強化する動きも出始めた。
建設業向け貸出金残高は……
2018年7月13日号9面 信金界、移動店舗の活用が多様化、取引先に出向き相談拠点
集客イベントで広告効果
信用金庫界で、移動店舗車の活用方法が多様化しそうだ。山間部や店舗統廃合後の金融サービス維持手段としての活用が一般的だが、導入を検討している信金のなかには「祭りなど集客イベント時に広告塔として活用する」(首都圏信金)との声がある。また、取引先従業員向けに昼休みや終業後の相談場所として利用を検討する信金もある。
移動店舗は……
2018年7月13日号17面 7月1日は「銀行の日」、トップも参加し感謝伝える
7月1日の「銀行の日」。銀行界は日頃の感謝の気持ちを伝える活動を展開した。経営トップも積極的に参加。山梨中央銀行では進藤中会長が、百十四銀行では綾田裕次郎頭取がロビーで来店客を出迎えた。香川銀行では、本田典孝頭取が率先して店周を清掃した。西京銀行は行員86人が献血に協力。大阪銀行協会ではセミナー会場にポスターを掲示した。
【写真】来店客に日頃の感謝を込めて品物を手渡す綾田裕次郎頭取(右、7月2日、百十四銀行本店)
2018年7月13日号21面 九州北部豪雨から1年、農業と人手不足を支援
産直品販売・ツアーで貢献
【福岡】福岡、大分両県で甚大な被害を出した九州北部豪雨から7月5日で1年を迎えた。地元金融機関は金融支援以外にも被災地が直面する農業復興、企業の人手不足を支援。また、地元産品の販売支援などで復興に力を入れる。
【写真】西日本シティ銀行が開いた復興応援マルシェで朝倉産の野菜を手に取る買い物客ら(7月5日、博多駅前)
2018年7月13日号22面 第四銀行長岡新産センター支店、事業性融資136%超
組織力強化で地力をつける、三つの経営方針生かす
【新潟】第四銀行長岡新産センター支店(塩井清隆支店長=行員6人うち女性2人。パート5人)は、事業性評価の徹底から貸出金を増強。2017年度は20年ぶりの年間優績店に輝く。18年5月末に事業性貸出先を80件と塩井支店長着任以来11先増加。事業性融資は前年同月比136.28%の24億3400万円と増加させた。
同店は長岡新産業センター内に立地。168件(6月1日現在)の事業所を抱える団地内にあるが……
【写真】塩井清隆支店長(左)は長谷川良輔代理(中央)を帯同、長岡中央水産の太田徳之助社長に商品をすすめた(6月22日、長岡中央水産本社)