2018年11月23日号3面 金融界、休眠預金の対応急ぐ、2019年1月に初回発生
ITベンダー、支援強化
金融界は、2018年1月に施行した「休眠預金等活用法」への対応を急いでいる。19年1月1日時点で、最後の取引があった「最終異動日」から10年を経過した初回の休眠預金が発生するため。19年4月に預金保険機構と接続テストを実施。その後に開始する休眠預金の初回通知に向けて、ITベンダーもサポートを強化している。
金融機関は、休眠預金として預保に移管する前に、…
2018年11月23日号2面 日銀、地域銀行と対話拡充、中計の特徴変化に着目
日本銀行は、地域銀行と中期経営計画の目標達成に向けた施策や成果、背後にある考え方について対話を拡充していく。近年の中計で掲げた本業収益目標が未達となった地域銀が多くなっているほか、目標設定の項目や内容に違いも出始めている。考査やモニタリングの機会も通じて対話を深める。
日銀は地域銀91行の2016~18年度の現中計と…
2018年11月23日号4面 大手行5グループの2018年9月中間決算、純利益・2期連続増
顧客部門堅調も慎重姿勢
大手行5グループの2018年9月中間決算は、中間純利益の5社合計が前年同期比10.6%増の1兆6962億円で、2期連続の増益を確保した。一方、本業のもうけを示す実質業務純益は同0.2%減の1兆7825億円で、3期連続の減少。役務取引等利益の増加など顧客部門は堅調さをみせるものの、純利益の押し上げに寄与している貸倒引当金の戻入益は、今後は限定的とされる。各社は不透明化する世界経済の動向を注視しつつ、安定収益の確保に向けて慎重姿勢を崩さない。
中間純利益は5社すべてが増益。実質業純は……
【写真】決算発表するみずほFGの坂井社長(11月14日、日銀)
2018年11月23日号6面 地域銀行の2018年9月中間決算、増益は3割の26行・G
スルガ銀行、赤字985億円
地域銀行の2018年9月中間決算がまとまった。超低金利環境の継続により、前年同期で比較可能な85行・グループ(G)のうち、連結(一部は非連結)純利益の増益を確保したのは3割にあたる26行・Gにとどまった。58行・Gは減益、スルガ銀行は与信費用が増加し985億円の赤字に転落した。
11月22日開示の但馬銀行を除き集計した。純利益最高は……
2018年11月23日号6面 滋賀銀行、コールセンターで特許、ネット申し込み未完了者フォロー
【大阪】滋賀銀行は、個人向けローンの増強の一環で「ネット申込未完了者判別支援システム」を開発し、ビジネスモデル特許を取得した。同システムは個人ローンのインターネット申し込みで、手続き途中に離脱した利用希望者を特定し、申し込みにつなげるもの。出願は2016年7月で……
【写真】コールセンター「ダイレクト営業室」で業務を行う行員ら(10月12日)
2018年11月23日号9面 信金界、サイバー攻撃対策強化、130信金がSSCと演習
各地区協会で勉強会も
信用金庫界がサイバーセキュリティー対策を強化する。130信金が参加し、しんきん情報システムセンター(SSC)と2019年1月下旬~2月上旬にサイバー攻撃を想定した演習を実施する。また、全国の地区協会単位でマニュアル整備などの勉強会を開催する。サイバー攻撃が複雑化するなか、対応をより高度化するのが狙い。
金融庁は、2016年から……
2018年11月23日号10面 九州労金の奨学金借り換えローン、各県労福協と連携し成果
4~10月に87件・2億2000万円
【福岡】九州労働金庫(山城正一理事長)は、奨学金借り換え専用ローン「つなぐ」を通じ、社会問題化する奨学金の返済負担軽減に取り組んでいる。独自の推進手法として、九州地区の労働者福祉協議会(労福協)と協力して、各労働団体や地方公共団体に周知し成果をあげている。
労福協は……
2018年11月23日号18面 金融界、ビジネスLINE拡大、業務効率化、働き方改革で
緊急時対応にも活用
金融界で、社員間や契約者とのコミュニケーションツールとしてビジネスチャット「LINE WORKS(ラインワークス)」を活用する動きが広がっている。すでに野村証券や明治安田生命保険、東京海上日動火災保険、一部の地方銀行などが採用しており、「迅速な情報共有や業務改善を通じた働き方改革にもつながる」(野村証券)と話す。
ラインワークスは……
【写真】三井住友海上のビジネスLINE画面。スタンプを使うことで、業務メールの堅苦しさがなくなる(右下)
2018年11月23日号19面 信金界、警察要請に協力、ATM利用制限70→65歳
信用金庫界で、キャッシュカードによるATM振り込み機能の限度額を「0円」とする利用制限について、対象年齢を70歳から65歳に引き下げる動きが広がっている。静岡県の全12信金は9月に、富山信用金庫とにいかわ信用金庫は10月に引き下げた。関東地区や東京都内の信金も検討している。今年に入り詐欺被害が増加傾向にあるため警察の要請に協力し、詐欺を未然に防ぐのが狙い。
静岡県内12信金の対象は、8月末時点で……
2018年11月23日号20面 西日本シティ銀行飯塚支店、飯塚連合店で新規133件
一日1件の有効面談、意欲向上と能力開発に
【福岡】西日本シティ銀行飯塚支店(田原修支店長=行員36人うち女性18人。パート9人)は、飯塚連合店(一般店9カ店・地域特定店2カ店)の全店で事業先の新規開拓に取り組み、2018年度上期は本部目標比124%の133先を新規開拓し、全ブロックで1位になった。18年9月末貸出金は前年同月末比25億円増加している。
田原修支店長は17年4月に着任。筑豊地区は人口や事業先の減少が続き……
【写真】一日1件の新規訪問を継続し、新規開拓で成果をあげている(左から3人目は田原修支店長)