2019年4月5日号1面 【写真を読む】ラグビーW杯を盛り上げ
城南信用金庫新横浜支店と小机支店は4月2日、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会決勝会場となる横浜国際総合競技場のPR展示を始めた。日本とスコットランドのジャージや同会場の7試合の概要を展示。栗田るみ・横浜市港北区長も視察に。守田正夫・同信金相談役は「W杯開催はまたとない機会」と期待。
【写真】女性職員の手作りジャージを着た「信ちゃん貯金箱」を手に栗田区長(右)を出迎える守田氏(左から5人目)ら(4月2日、新横浜支店)
2019年4月5日号2面 髙島・全銀協会長に聞く 新時代、課題解決に貢献 マネロン対策、拍車かける
4月1日、全国銀行協会の新会長に三井住友銀行の髙島誠頭取(61)が就任した。2019年度は改元をはじめ、マネーロンダリング(資金洗浄)への対応が求められるほか、世界経済なども変調の兆しが見られる。「新時代の経済・社会的課題の解決に貢献する1年にしたい」と展望する髙島会長に銀行界の課題などを聞いた。
2019年4月5日号3面 金融庁が結果公表、投資不動産融資を調査、財産確認手続きに課題
紹介業者の検証も不十分
金融庁は3月28日、投資用不動産向け融資のアンケート結果を公表した。スルガ銀行で発生した審査書類の改ざんなどを受け、金融機関の管理態勢を把握する調査で、顧客を紹介する不動産業者に対する検証や審査に必要な書類確認方法の課題が明らかになった。
調査は2018年10~11月に実施。対象は銀行121行(一部のインターネット専業銀除く)、すべての信用金庫・信用組合。スルガ銀では顧客の財産関連書類が改ざんされた例が目立った。金融庁の調査でも18年3月以前にすべての案件で預金通帳の原本を必ず確認していた銀行は18%にとどまった。インターネットバンキング画面の確認は11%だった。
金融庁が原本確認以上に重要な課題と捉えるのが…
2019年4月5日号5面 大手損保の10連休対応、コールセンターを増員
代理店支援にAI活用
大手損害保険会社は、4月27日~5月6日の10連休中に事故受け付けを行うコールセンターの人員を増員する。各社が24時間365日対応を維持することで、「増加が想定される自動車事故に備え、初期対応に万全を期す」(三井住友海上火災保険)構え。代理店からの照会には、ヘルプデスクの臨時開設や人工知能(AI)を活用して対応する。
内閣府の調査によると、曜日別の交通死亡事故発生割合は土曜日が一番多く、…
2019年4月5日号6面 地域銀行の2019年度の動き、収益源拡大へ相次ぎ子会社
約30行・Gが新経営計画
地域銀行の2019年度は、持続可能な収益基盤を構築するうえで試金石の1年となる。約30行・グループ(G)が新たな経営計画を始動。経営統合・合併は4月1日の2件に加え、20年1月に徳島銀行と大正銀行が合併して徳島大正銀行が発足する。スルガ銀行は4月13日に6カ月間の投資用不動産融資の業務停止が解ける。同行が今後、どのようなビジネスモデルを描くのかも注目される。
19年度から経営計画を始動するのは、…
2019年4月5日号8面 【新連載】信金・信組 トップの渉外時代(1)多摩信金理事長・八木敏郎氏
入庫ひと月半で営業係
「札勘の縦読み、横読みもロクにできず大変だった」。多摩信用金庫の八木敏郎理事長は初めて営業係になった45年前を振り返る。トップとして、4月入庫の新入職員はじめ若手に伝えたいのは「お客さまの課題解決にしっかり取り組んでほしい、課題から目を背けてはいけない」との固い信念だ。
◇
1974年に入庫し、同期のうち9人が調布支店に配属。当時の研修は事務と札勘を学ぶ程度。新人は1年間、内部事務を経て営業係になるのが通例だったが、なぜか八木氏一人が5月下旬から営業係を命ぜられた。
入庫からわずかひと月半。札勘も未熟なまま…
2019年4月5日号10・11面 特集 本紙調査、主要金融機関の2019年度採用実績
77%の124機関が2018年度比減、新たな時代へ挑戦誓う
主要金融機関で、採用者数を減らす動きが一段と広がってきた。本紙が大手銀行・グループ(G)、地方銀行、第二地方銀行、預金量上位50信用金庫(2019年1月末残高)の161機関を調査した結果、19年度は18年度比18%減の1万3809人になった。リーマン・ショック以降、採用者数が最も少なかった11年度を下回る低水準となった。
学生優位の売り手市場などを背景に採用が難しくなりつつあるほか、機械化などによる……
【写真】りそなグループ新入社員の4人が代表して入社の決意を表明した(4月1日、明治記念館)
2019年4月5日号13面 日本ATM、無人化・共同化を支援へ、店舗戦略を再構築
経費減と接点維持を両立
日本ATMは、金融機関の店舗戦略の再構築を支援していく。人工知能(AI)などの先端技術を使って店舗の無人化や共同化を実現することで、コスト削減と顧客接点の維持を両立する。不採算店舗の効率化に踏み切れない地域金融機関などで関心が高まりそうだ。
収益環境が厳しさを増すなか、店舗の見直し機運が高まっている。ただ、特に金融機関の店舗が……
【写真】タブレット端末などで利用することもできるバーチャルコンシェルジュ
2019年4月5日号19面 TBSで銀行ドラマ「集団左遷」、福山雅治さんが支店長役
リストラ回避へ奮闘
4月21日にスタートするTBS日曜劇場「集団左遷」の制作発表会が3月31日、東京新宿区の赤城神社で開かれ、主演の福山雅治さんらが、意気込みを語った。
ドラマは廃店候補の三友銀行蒲田支店が舞台。福山さんは、リストラを免れようと奮闘する支店長をコミカルに演じている。原作は2012年4月から4年間、本紙に「バンカーの系譜」を連載した江波戸哲夫氏の「集団左遷」と「銀行支店長」。作品全体を通して「がんばる」という価値を問いかける。
【写真】制作発表会には主演の福山さんら出演者15人が集まった
2019年4月5日号20面 SMBC信託銀行池袋支店、富裕層取引に注力、グループ連携で取り組み
預かり資産商品の勉強会も
SMBC信託銀行池袋支店(根岸弥生支店長=行員26人うち女性15人)は、営業エリア内にある三井住友銀行との連携を推進し、富裕層やグローバルビジネスパーソンを中心に顧客基盤の拡大に取り組んでいる。
根岸弥生支店長は2018年4月、池袋支店初となる女性支店長として着任。「フェース・ツー・フェースでお客さまや部下と向き合い、チームとして知恵を出し合っている。お客さまに満足ただけるソリューションを提供する全員参加型の店づくり」をモットーに掲げ……
【写真】富裕層への提案で支店スタッフと打ち合わせする根岸弥生支店長(左)。SMBCグループとの新たな連携策も検討(3月6日、同店会議室)