2019年7月12日号3面 北国銀行、インターネットバンキングをクラウドに移行、マイクロソフトで初
勘定系への採用も検討
【金沢】北国銀行は、8月からクラウド型の新インターネットバンキング(IB)システムを稼働する。個人向けを先行させ、法人向けは1年後をめどにクラウドへ移行予定。近い将来の選択肢として、勘定系のクラウド化も水面下で検討しており、今回のIB刷新はその是非を判断する試金石になりそうだ。
日本マイクロソフトのパブリッククラウド「Azure(アジュール)」を利用する。新システムの設計・構築は、…
【写真】北国銀行本店
2019年7月12日号4面 全銀協5委員長に聞く(上)萩原・企画委員長(三井住友銀行常務執行役員)
金融界の協調をリード、「市場分断」各国で対話を
全国銀行協会(高島誠会長=三井住友銀行頭取)は2019年度の活動方針に、(1)経済・社会的課題解決への取り組み(2)デジタル技術を活用した安全・安心な金融インフラの構築(3)金融システムの信頼性・健全性の向上――を掲げる。企画、業務、市場国際、事務、公共の5委員長に課題を聞いた。初回は萩原攻太郎・企画委員長。
――就任の抱負を。
「近年、異業種の参入が相次ぎ、金融フロンティアも拡大しているが、…
2019年7月12日号4面 三菱UFJ信託銀行、下期に“情報銀行”開業、データ収集・提出を選択可
生活向上サービス支援
三菱UFJ信託銀行は、2019年度下期に“情報銀行”を開業する。遺言・相続など究極のパーソナルデータを取り扱ってきた信託銀行が、新たな資産としての個人データを、銀行水準のセキュリティーで管理・運用する。
情報銀行である情報信託プラットフォーム「DPRIME(ディープライム)」による…
2019年7月12日号5面 東証、地方経済の成長支援、地域銀行と連携強化
“上場予備軍”100社超に
日本取引所グループ(JPX)傘下の東京証券取引所は、新規株式公開(IPO)を通じた地方経済の成長支援を目的に地域銀行との連携を強化している。2017年度、18年度の2年間で基本協定の締結先は11行に広がり、“上場予備軍”の企業数は100社を超えた。今後は、連携による上場企業の誕生に向けて取り組みを加速する。すでに、IPOに向けて準備に入った企業がある。
国内IPOは、15年98社、16年86社、17年96社、18年98社と順調に推移。東京都以外に…
2019年7月12日号6面 地域銀行、外国人持ち株比率が低下、スルガ銀行は33%から15%に
上昇基調にあった地域銀行の外国人持ち株比率が低下に転じた。同比率が20%超の上場地域銀・グループ(G)は2018年3月末に16行・Gだったが、19年3月末は12行・Gに減少した。外国人は18年度、景気の先行き不透明感などから日本株を売り越しており、地域銀株もその対象となったもよう。組織的不正が発覚したスルガ銀行は19年3月末に15%となり、前年の33%から急低下した。
各行が公表した最新の有価証券報告書を調べた。株式の所有者に占める…
2019年7月12日号7面 鹿児島銀行、QRコード決済「Payどん」推進、3年後に5000加盟店へ
個人間送金、シール方式も
【鹿児島】鹿児島銀行は、QRコード決済ビジネスに本格参入する。独自開発したキャッシュレスアプリ「Payどん」を使った決済サービスで、3年後の2022年3月末までに5千加盟店、30万会員の獲得を目指す。加盟店開拓には常務室によるトップセールスのほか、営業店の渉外力も投入する方針で、19年度下期からは業績評価にも反映する。
「Payどん」決済は、6月27日にオープンした同行本店別館ビルの飲食街…
【写真】「よかど鹿児島」内にあるキャッシュレスの案内窓口(6月27日)
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です
2019年7月12日号8面 信金中金、iDeCoに新プラン、制度普及へ負担軽減
信金の管理業務を集約
信金中央金庫(柴田弘之理事長)は、10月から個人型確定拠出年金(iDeCo)の運営管理機関として全国の信用金庫へ新型のプランを提供する。これまで、独自に管理機関としてサービスを提供してきた信金の事務などを信金中金が引き受けて集約し、iDeCoの普及につなげる。「職域営業などに注力しやすい環境を整備し、顧客の安定的な資産形成を後押しする」(信金中金個人金融支援部)狙いだ。
運営管理と商品提供をともに信金中金が担う「共通プラン」と、商品提供は各信金が手掛ける…
2019年7月12日号21面 金広委、3年ぶりに金融リテラシー調査を実施、金融知識の正答率上昇
年金や投信・理解に課題
お金の知識は向上しているが、年金や投資信託の理解に課題――。金融広報中央委員会(金広委)が大規模な金融リテラシー調査を3年ぶりに実施。家計管理や生活設計など金融リテラシーに関する正答率は全分野で前回調査を上回った。ただ、50代の過半が「自分の年金の受け取れる金額を知らない」など金融知識についての課題も浮き彫りとなった。
同調査は2016年に続き2回目。今回は3月1~20日に2万5千人(18~79歳)を対象にした。家計管理や生活設計など……
2019年7月12日号22面 川崎信金御幸支店、口頭会議でスピード対応、相談できる雰囲気醸成
貸出金28億円増やし最優秀店
川崎信用金庫御幸支店(小野寺昌英支店長=職員21人うち女性9人。パート2人)は、スピーディーな対応と案件相談のしやすい雰囲気づくりで業績を伸ばした。2019年3月で貸出金平残28億円増、法人貸出先数24先増(ともに2018年3月比)とし、2018年度上期、下期、年間とも最優秀賞を獲得した。
融資案件で重視したのはスピーディーな対応。渉外係や融資係は相談があれば……
【写真】相談があればその場ですぐ案件会議(7月3日)