2019年6月7日号1面 【写真を読む】「前例のない融資」に挑む
商工組合中央金庫の関根正裕社長は6月4日、創業3年目の落合陽一・ピクシーダストテクノロジーズCEO(31)を訪ね、波動工学の世界最先端技術を体験。商工中金は3月、10億円の期限一括償還型の無担保融資を契約。「前例のない融資」(関根社長)だが、落合氏は「ベンチャーにとって革新的な取り組み」と評価。
【写真】聴覚障がい者も波動で音楽を体感できる球体型デバイスの説明を落合氏から聞く関根社長(左、6月4日、東京・神田)
2019年6月7日号2面 金融庁、コア業務純益かさ上げに待った、法定開示で投信損益除く数値
2019年9月期から実施
金融庁は、銀行の本業収益を表すコア業務純益の開示を法定化する。資金運用の一環で売買する投資信託の解約損益を除いた数値も公表させ、市場関係者などが預貸業務や手数料を稼ぐ業務から計上される収益を見極めやすくする。銀行法施行規則を改正し、2019年9月期から適用する。
コア業純は地域銀行が経営上で重視する指標。法定開示ではなく、…
2019年6月7日号4面 三菱UFJ銀行、本人確認API連携を開始、金融事業者・ネットで完結
他行と社会インフラ構築
三菱UFJ銀行は、証券会社や消費者金融会社など金融を中心とする事業者が、個人顧客向けオンラインサービスを完結する、新API(アプリケーション・プログラミング・インタフェイス)サービスを開始。将来的には、ほかの金融機関とも連携し、複数銀行横断での展開を目指している。犯罪収益移転防止法(犯収法)の改正で可能となった。
犯収法は、主要な金融サービスにおける本人確認方法を示しており、改正前までは…
2019年6月7日号3面 金融界の2019年株主総会、集中日は27日、スマホ議決権行使が拡大
金融界(銀行、証券、保険)の2019年3月期決算の定時株主総会が、6月14日から始まる。スマートフォンを利用した議決権行使が拡大するなど、株主と真剣に向き合う姿勢が鮮明になっている。
3月期決算の上場企業の株主総会の集中日は6月27日。金融界も、本紙が集計した103機関(表)のうち29機関(28.2%)が27日に開催する。18年の集中日(6月28日)開催は24機関(22.2%)だったため、分散化は若干後退する形になる。福井銀行は今年も土曜日開催を継続。
以前からインターネットによる議決権行使には対応していたが、…
2019年6月7日号10面 かんぽ生命・2018年度新契約、50代以下の比率上昇
初めて50%超す
かんぽ生命保険の新契約者に占める青・壮年(50代以下)比率が高まっている。2018年度は前年度比4ポイント上昇して52%となり、初めて半数を超えた。現役世代のニーズが高い保障性商品の提案に注力し、契約実績が伸びているのが主な要因。18年春に不適切な勧誘方法が問題化して以降、高齢者への営業姿勢を慎重にしていることも影響したとみられる。
特に伸びたのが40、50代の比率で、40代比率は前年度比1.5ポイント、50代比率は…
2019年6月7日号9面 信金界、個人信託2商品が好調、取り扱いは1年で3倍に
信用金庫が業界独自ブランドで提供する個人向け相続信託と暦年信託の実績が好調に推移している。3月末までに約160信金が取り扱いを始めており、2商品の利用件数は3580件、残高は187億円になった。件数・残高ともに、1年間で3倍程度に増えている。
信金中央金庫(柴田弘之理事長)は、しんきん信託銀行の事業を譲り受ける形で…
2019年6月7日号8面 信金中金、信金への資本供与減る、23信金・1853億円に
経営改善で返済進む
信金中央金庫(柴田弘之理事長)による、信用金庫への資本供与が減少を続けている。2019年3月末時点で供与を受けているのは23信金で、1年前に比べ1信金減った。供与額は、同219億円減の1853億円。供与を受ける信金の経営改善が進み、優先出資証券の買い取りや劣後ローンの返済につながっているとみられる。
供与による資本増強は、信金業界の重要なセーフティネット。合併などで…
2019年6月7日号6面 横浜銀行、店舗チャネルを改革、軽量化・相談拡充へ
横浜銀行は2019年度から店舗チャネルを改革していく。統合や軽量化による効率的な店舗運営をポイントに、「地域金融機関として稠密(ちょうみつ)な店舗網は維持」(大矢恭好頭取)する方針。
同行は、埼玉県と千葉県に支店はないが、群馬県には高崎市、前橋市、桐生市に…
2019年6月7日号11面 特集 2018年度下期・地域金融機関の生保窓販実績(終身保険)
上期より1万件超増加
地域金融機関の2018年度下期「終身保険窓販実績」(回答ベース)がまとまった。販売件数は19万7006件と18年度上期比1万件超増加した。平準払いは前回実績を下回ったが、一時払いが好調だった。地方銀行64行、第二地方銀行40行、19年1月末で預金残高5千億円以上の大手79信用金庫を対象に調査した。
2019年6月7日号16面 全国金融機関の資金量上位200(2019年3月末)
全国金融機関の2019年3月末の資金量上位200(本紙調査)がまとまった。全体の伸び率は2.6%、172機関で増えた。三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3メガバンク合計は前年同月比5.1%増の326兆円。みずほ銀と三井住友銀は19年9月末にも100兆円台に乗せる可能性が高まってきた。
伸び率が高いのは……
2019年6月7日号20面 紀陽銀行河内長野支店、半期で事業性5億7000万円増
「顧客をよく知る」徹底、3期連続で店舗表彰
【大阪】紀陽銀行河内長野支店(村竹学支店長=行員16人うち女性9人。パート6人)は、「お客さまをよく知る」ことを徹底し、事業先に対する課題解決の提案を積極的に行い成果につなげている。2018年度下期は事業性貸出金が5億6800万円純増(目標比196%)、事業性サービス収益(手数料)を1938万円獲得(同204%)し、堺・南大阪地区グループ最優秀賞を受賞した。
村竹学支店長は17年4月着任。「スピードと鮮度が命」を基本に他行に先駆けて資金ニーズに対応。自分の時間軸ではなく……
【写真】建設工事機材を取り扱う小金丸工業の小金丸潤子社長(右)から説明を聞く村竹学支店長(左)と畑正比古営業課長(5月22日)