2019年3月1日号4面 三井住友FG、ビッグデータ活用に注力、情報抽出と処理能力向上
ソフトウェアが相互に連携
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、SMBCグループ各社のビッグデータ活用とその高度化に必要な情報の抽出と処理能力を向上させるソフトウェア導入を積極化させている。3月に稼働のソフト「Trifacta」と2018年7月に導入した「dotData」が今後、相互に連携して機能する計画。
三井住友銀行は3月からビッグデータ分析に必要な「データ抽出・加工処理」業務を……
2019年3月1日号18面 新連載・輝け!フレッシャーズ(1)、プロローグ
やる気引き出す指導力がカギ
金融界に4月、3万5千人超の若者が加わる。低金利環境の長期化は経営を圧迫し、金融機関はビジネスモデルの転換が求められる。激動の時代に希望と不安を抱き入社する若者たち。将来を担う新入行職員に大きな成長を期待したい。
本紙は本号から「輝け!フレッシャーズ」を連載する。3月は、若手を育てる上司や先輩向けに金融界の課題となる「若手人材の定着・離職防止」をテーマに掲載。4月以降は、“成長の糧”となった先輩の実体験をもとに、金融機関で働くやりがいなどを紹介、新入行職員へエールを送る。併せて新入行職員日記を連載する。
【写真】京都銀行の「2019年度入行者内定式」で学生と握手する岩橋俊郎常務取締役(左、18年10月3日、金融大学校)
2019年3月1日号2面 再生支援協、スポンサー支援7割に、2年連続・自主再建上回る
金融機関から要請増
全国の中小企業再生支援協議会で、大手企業などスポンサーが支援する事業再生が急増している。2018年度は金融機関による債権放棄案件の7割程度に達する見通しだ。現経営者や親族の後継者による自主再建は時間を要するため、収益力低下で金融機関が消極的になっているとの見方も浮上し始めた。
再生支援協が手掛けたスポンサー型の案件の割合は18年11月時点(速報値)で6割を超え、18年度は…
2019年3月1日号3面 ISO、環境金融で国際規格3案、海外の協調融資に影響も
国際標準化機構(ISO)で、環境金融などの分野における国際規格の策定が複数進行している。世界共通で統一した手続きや評価の目線を用意することで、当該分野の資金の流れを円滑にするのが狙い。ただ、発案国は各々異なり、各国の主導権争いの様相もある。
現在、策定中の関連国際規格は…
2019年3月1日号3面 3メガの労使協議 三菱UFJ銀行従組、ベア0.5%要求へ
3メガバンク(一部グループ)の従業員組合は、2019年春の労使協議の執行部案を固めた。三菱UFJ銀行従業員組合は4年ぶりに定例給与を引き上げるベースアップ(ベア)を求める方針で、引き上げ幅は0.5%とする。みずほフィナンシャルグループ(FG)従業員組合は4年連続、三井住友銀行従業員組合は2年連続でそれぞれベア要求を見送る考え。
3メガバンクグループの18年4~12月期決算は…
2019年3月1日号6面 地域銀行の2018年12月末投信残高、9月末比8949億円減少
株安で基準価額下落
地方銀行と第二地方銀行104行の2018年12月末投資信託預かり資産残高(ニッキン調べ)は、18年9月末比8949億円減(減少率9.1%)の8兆9833億円となった。同12月の世界的な株式相場下落の影響で株式を組み入れた投信の基準価額が軒並み下落。投資マインドの冷え込みにより販売額が減少したことも響いた。
18年12月末の残高が同9月末から増えた個別行は……
2019年3月1日号8面 信金界、営業店評価を見直し、プロセス重視へ移行
働き方改革の進ちょく反映も
信用金庫界で、営業店の業績評価体系を見直す動きが広がっている。量重視から転換し、貸出金利息収入のウエートを高めるほか、プロセス重視への移行が相次ぐ。生産性向上を加速するため働き方改革やコスト削減などの度合いを新たな評価項目に導入する信金もある。
信金界の貸出金残高は、5年連続で増加する一方で……
2019年3月1日号9面 信金界、事務集中・合理化を加速、コスト削減と負担軽減で
顧客への郵送一部廃止
信用金庫界で、事務集中・合理化が加速してきた。完済した債権書類返却や定期預金の満期案内など郵送物を一部廃止する動きが出ている。郵送費用削減と職員の負担軽減につなげるのが狙い。営業店の事務合理化を進めるため、本部への提案を営業店評価に組み入れる信金もある。
収益環境が厳しさを増すなか、各信金は経費削減を進めているが……
2019年3月1日号20面 富山第一銀行大沢野支店、提案営業で事業性43%増
創業・新規開拓が寄与、事業承継の秘策進言
【金沢】富山第一銀行大沢野支店(芝田英樹支店長=行員9人うち女性3人)は、事業承継対策など取引先の発展に寄与する情報提供を通じて、経営者と信頼関係を構築している。芝田支店長が着任した2017年4月から1年9カ月で、事業性貸出は43%増え、19年1月末時点で18億4900万円となった。
融資取引のある事業先は約120社。うち3千万円超の貸出先は着任後に……
【写真】メイン先の一つ、社会福祉法人秀愛会の澤田和秀理事長(左端)から、3月1日オープンの高齢者支援施設「せせらぎの郷」で施設説明を受ける(右から)渉外の西野祥平氏、芝田英樹支店長、渉外の西森大祐氏(2月20日)