2021年7月23日号19面 もみじ銀行、「金融×進学塾」コラボ拠点、運用・ローン相談に対応
【広島】山口フィナンシャルグループ(FG)のもみじ銀行は7月20日、旧青葉台出張所を進学塾と併設した「YMFG talk base 青葉台」としてリニューアルオープンした。グループ内の銀行店舗ネットワーク見直しの一環。地域で進学塾などを運営するインベントグループとのコラボレーションは初めて。 店舗内には個別型の机を設置。ATM、応接室、ロビースペースを設け、カフェ風の待合室とした。自習学習スペースのほか… 【写真】金融と進学の相談拠点。初日には保護者らが訪れた(7月20日)
2021年7月23日号2面 日銀、気候変動対応を鮮明化、支援オペは「付利ゼロ%」
日本銀行は気候変動問題への対応姿勢を鮮明にしている。2021年内にも始める金融機関の関連投融資を支援するオペでは対象や付利金利(ゼロ%)を示す「骨子案」を公表したほか、組織全体の取り組み方針も明らかにした。欧州中央銀行(ECB)でも具体的な施策を伴う同問題への「配慮」を表し、脱炭素社会に向けた主要中央銀行の動きが加速する。 ◇ 日銀は7月15、16日に開いた金融政策決定会合で…【写真】気候変動に関する取り組み方針について説明する黒田総裁(7月16日、本店)
2021年7月23日号3面 地域金融機関のSDGs、地域銀行9割・方針策定へ、信金も112金庫が表明
地域金融機関の大半がSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを掲げる時代を迎えた。SMBC日興証券の調査によれば、地域銀行78行が方針を公表、検討中の13行を加えると業界全体の9割に上る。専門部署を設ける先も増加。信用金庫でも112金庫が方針を表明している。 2018年から毎年調査しており、直近では2020年11月~21年1月に実施した。18年当初、方針を設けていたのは…
2021年7月23日号4面 三井住友信託銀行、現役世代との接点つくる、2022年度にアプリ投入
職域にデジタル化推進 三井住友信託銀行は職域営業のデジタル化を推進し、若年層の個人ビジネスを強化する。2022年度初頭にも資産形成に関する情報を提供するアプリを投入し、24年度までに利用者20万人以上を目指す。対面によるアクセスが困難な現役世代との継続的な接点をつくり、新規取引先拡大や既存先の複合取引などビジネスの実効性を高める。 同行は、個人や家計の資金循環について、ライフサイクルの三大イベントである…
2021年7月23日号7面 地域銀行、民事信託コンサル拡大、山田エスクローと14行提携
地域銀行で、民事信託コンサルティング業務への取り組みを積極化する動きが出てきた。高齢化が進展するなか、民事信託についての周知が進み、老後の認知症リスクに備える動きが拡大。これに伴い、信託大手の山田エスクロー信託と4月30日に常陽銀行、6月25日には足利銀行が同業務で提携。同社が提携する16金融機関のうち地域銀は14行になった。大手地銀を中心に今後も連携は広がりそうだ。 民事信託は、個人や法人が受託者となり、営利を目的としない業務として…
2021年7月23日号8面 信金中金、アジアの成長力を生かす、信金シンガポール開業
商機拡大へ取引先を支える 信金中央金庫は、7月15日に海外子会社「信金シンガポール」を開業した。ビジョンに「アジアの成長力を信用金庫とともに地域経済の未来に取り込む」を掲げる。駐在員事務所(上海、香港、バンコク)などと連携するアジアのハブ拠点を担って、信用金庫取引先の海外事業展開を支援していく。 信金シンガポールは、4部門(信金取引先サポート、投融資、総務企画、コンプライアンス)で…
2021年7月23日号10面 日本郵便、内部犯罪の発覚増える、目立つ「金庫の現金横領」
日本郵便で、貯金業務に携わる社員の内部犯罪が発覚する事例が増えている。2018年度は6件、19年度は4件にとどまっていたが、20年度は14件に急増した。21年4月以降も、長崎県で巨額の詐取が明らかになるなど、ガバナンスを問われる事案が相次ぎ発覚している。 ゆうちょ銀行から報告を受けた郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構が…
2021年7月23日号15面 地銀協、役員向けにDX推進で研究会、10カ月間・“あり方”議論
全国地方銀行協会は8月から、会員行のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を所管する役員を対象に、10カ月にわたる「DX推進経営研究会」を初めて開催する。経営の重要事項の決定や業務執行を担う役員に、“デジタル時代の地銀のあり方”を考える機会を提供し、各行の課題認識を踏まえてDXによるビジネスモデル変革を支援する。 講師は、DX推進で実績のあるアクセンチュアから、金融サービス本部の…
2021年7月23日号20面 ワンチーム 実権者面談、福邦銀行金沢支店、仮説ぶつけて課題を発掘
外部機関活用し解決策提案 【金沢】福邦銀行金沢支店(北川昌志支店長=行員8人うち女性4人)は、企業取引において社長など実権者との面談にこだわる。仮説をぶつけて、その反応から企業が抱える課題を探り、解決策を提案する。2020年度下期は売り上げ拡大など24件の課題解決を支援した。関係が深まったことで、新たな資金ニーズ対応にもつながっている。 福井県に本店を置く同行にとって石川県金沢市内唯一の店舗。2020年8月に着任した北川昌志支店長は… 【写真】ダートコーヒーの中西泰仁業務部長(右から2人目)からコーヒー豆の焙煎工程などのレクチャーを受ける北川昌志支店長(同3人目)と小林義和支店長代理(左、7月16日、ダートコーヒー白山工場)