2021年7月9日号4面 三菱UFJ信託銀行、情報銀行サービス開始、匿名データを企業に提供
EC機能や交流の場を構築へ
三菱UFJ信託銀行は7月1日、情報銀行サービスの運用を開始した。個人利用者のパーソナルデータを集約、企業への提供とともに、最適化した情報を利用者に提供する。将来的にはEC(電子商取引)機能や交流の場を実装する。現在の参加企業は26社。当面、300社、100万人の利用を目標とする。
情報銀行サービス「DPrime」は、スマートフォンアプリで、…
【写真】「DPrime」のイベントに登壇した長島社長(左)と中田氏(7月1日、丸ビルホール)
2021年7月9日号6面 阿波銀行、マッチング3443件紹介、手数料は3億円獲得
「リンカーズ」システム活用
阿波銀行はビジネスマッチング(BM)で大きな成果を上げている。2020年度の紹介件数は19年度比3.5倍の3443件、成約件数は同50%増の646件に達した。コロナ禍で大口案件は減少した半面、リンカーズが提供するBMシステムの活用で小口案件は大幅に増加。同システムを活用した手数料収入は19年度並みの約3億円を計上した。
阿波銀は従来、オペレーティングリースなどの大口案件を中心にBM収益を…
【写真】阿波銀行本店
2021年7月9日号6面 フィデアHDと東北銀行、2022年10月に経営統合へ、収益拡大と効率経営
東北3県の広域連合
【仙台】北都銀行と荘内銀行を傘下に持つフィデアホールディングス(HD)と東北銀行は7月2日、経営統合に向けて協議することで基本合意した。2022年10月に東北銀が同HDの完全子会社となる予定で、岩手、秋田、山形の3県にまたがる広域連携となる。
北都銀と荘内銀の経営統合によって09年10月に設立された同HDの傘下に、…
【写真】統合会見で握手する(左から)伊藤新・北都銀行頭取、田尾祐一・フィデアHD社長、村上・東北銀行頭取(7月2日、仙台市内)
2021年7月9日号9面 全信中協と全信組連、全国8会場を結び総会、「一体的運営の緊密化」へ
全国信用組合中央協会は6月29日、本会議場の全国信用組合会館(東京)と全国7会場(札幌、仙台、新潟、名古屋、大阪、広島、福岡)をウェブ会議システムでつなぐ新たな形式で、第88回通常総会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、移動や密集のリスクを低減。続いて全国信用協同組合連合会も同形式で第67期定時総会を開いた。
全信中協の総会は、会員総数146のうち本人出席50、委任状出席ゼロ、…
【写真】ウェブ会議システムでつないだ地区会場ごとに議案の賛否を挙手で確認した(6月29日、全国信用組合会館)
2021年7月9日号20面 金融界、「転勤」あり方見直し、勤務地選択や完全リモート
金融界で「転勤」のあり方を見直す動きが広がり出している。従業員に負担を強いたり、キャリア形成の障壁となってきた転居を伴う異動について、働き方の価値観などに対応し転居転勤の有無や働くエリアを選択制とする事例が相次ぐ。子育てや介護などライフスタイルに応じたキャリアの選択肢を拡充することで、働きやすさを高め離職防止につなげる。
三菱UFJ銀行は、原則転居異動のある総合職のなかに二つの勤務地区分を…
2021年7月9日号16面 JAバンク、2022年4月からファンドラップ販売へ、組合員に幅広い商品供給
JAバンク(農業協同組合・信用農業協同組合連合会・農林中央金庫)は2022年4月から順次、全国のJAでファンドラップを取り扱う。提供に向けては農林中金が6月、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と三菱UFJ信託銀行の3社で業務提携を結んだ。JAバンクは21年度までの中期戦略で「ライフプランサポートの実践」を標ぼう。幅広い資産運用商品をそろえ、組合員・利用者ニーズに応えていく狙い。
JAバンクは、つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、…
2021年7月9日号13面 TISとIBM、システム変革で協業、オープン基盤移行支援
TISと日本アイ・ビー・エム(IBM)は、金融機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて、最新技術を駆使して基幹系システムを構造変革するモダナイゼーション支援で協業する。両社の強みを生かし、メインフレームから環境変化に柔軟対応できるオープン基盤へ移行するソリューションを提供する。
TISのプログラミング言語変換サービス「Xenlon~神龍」(シェンロン)を活用し…
2021年7月9日号15面 地銀協、「農業6次化」支援へ、事業計画を作成
全国地方銀行協会は、農業事業者が生産だけでなく加工や販売まで事業展開する経営形態「農業の6次産業化」支援のための研修を開催する。経営支援には製造や流通、販路拡大などさまざまなノウハウや、変化する消費者ニーズに応じた付加価値の高い経営戦略の策定が求められる。受講者に課題や将来性の把握、今後の農業の6次化支援のポイントを習得してもらう。
本部や営業店の担当者を対象に、9月1~3日に地方銀行研修所での集合・宿泊形式とウェブ形式のハイブリッド型で実施する。農業の…
2021年7月9日号22面 ワンチーム 人材育成、大光銀行吉田支店、若手が自発的に解決策提案
難題には全員で知恵絞る
【新潟】大光銀行吉田支店(清水彰支店長=6月25日付で新潟駅南支店長、行員10人うち女性6人。パート2人)は、若手の育成に力を入れる。目指すのは、取引先の話を聞き、周囲の意見やデータを分析して自分の考えとして組み立て、しっかりと伝えることができる人材だ。銀行側からの一方的な提案ではなく、実情に応じた各種提案で信頼につなげる。
清水彰氏は2018年7月に初支店長として着任。行員の半数が20代の若手で…
【写真】板垣政之・アイテックス代表取締役(右)と対話する清水彰支店長(中央)と瀬下洋平営業担当副長(6月9日、アイテックス)<写真撮影時にマスクを外していただきました>