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ニッキン・2021年7月30日号

主な記事

2021年7月30日号1面 金融界 「ゼロゼロ」出口に挑む(上) “資金繰り”から“価値創造”へ

  • 融資

 官民で合計40兆円を超えた実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資。コロナ禍の金融機関はリーマン危機を上回る勢いで貸出を増やし、企業の資金繰りを支えてきた。取引がない金融機関に駆け込み、新たな伴走パートナーを得た経営者も多い。ただ、事業は資金が底を突けば行き詰まり、膨らんだ債務はさらなる調達の壁になる。倒産を回避しながら、成長につながる価値創造へ導けるか。「ゼロゼロ」の出口に挑む局面が訪れている。

 ■コロナ禍が結んだ縁
 「借り入れが間に合わない」――。2020年11月。東京都台東区、西日暮里駅から徒歩約5分の商店街「よみせ通り」。日比谷花壇から独立・開業した花とワインの店「ジフィー」の堀野優里さん(37)は焦っていた。
 コロナ禍でレストランの需要が激減。口座を持つ都市銀行にゼロゼロ融資を申し込んだが…

【写真】巣鴨信金の谷口さん(右)に季節の花を説明する堀野さん。産地や品種にこだわる(7月16日、ジフィー)

2021年7月30日号16面 特集 銀行員の平均年間給与、3年ぶり減も700万円台維持

  • 人事施策
  • 特集

 40行が前年同期比増加
 銀行員の平均年間給与(平均給与)が2021年3月期は700万6千円だったことが本紙調査で分かった。大手行と地域銀行の計82行の有価証券報告書をもとに集計。前年同期に比べ7千円の微減で、3年ぶりに減少に転じたが、新卒採用数の減少と平均年齢の上昇などを要因に2年連続で700万円台をキープした。
 平均給与額のトップは、三菱UFJ信託銀行の869万9千円。次いで、三井住友銀行が…

 【写真】平均給与額トップとなった三菱UFJ信託銀行の本店(東京都千代田区)

2021年7月30日号3面 全銀協など検討会、「手形廃止」へ5年計画、IB振込の定額制も視野

  • 為替・決済

 全国銀行協会が事務局を務める手形・小切手の全面電子化に向けた検討会は、2026年度末までの5年間の自主行動計画を公表した。電子的決済手段の手数料体系の見直しなど評価項目を定めたうえで、毎年の状況を把握。24年度には中間検証も実施し、取り組み状況に応じて計画の見直しもする。
 20年の全国手形・小切手交換枚数は3264万枚。毎年536万枚以上の削減を掲げ、21年末からの5年間でゼロを目指す。手形・小切手の持ち帰り枚数や発行枚数の減少状況を把握していく。
 金融機関には…

【写真】全国銀行協会事務所のある東京・丸の内の新「銀行会館」

2021年7月30日号4面 ネット銀のリアルチャネル、拠点設置や代理店活用、取引のギャップ埋める

  • 営業店

 インターネットの取引を中心とするネット銀行だが、現実空間に顧客が相談可能な拠点を展開する機関は少なくない。7月にネット銀行10行の「リアルチャネル」について、ニッキンがアンケートなどをした。6行が拠点の設置や代理店を活用した実店舗の窓口を設けている。共通するのは「顧客の不安や疑問の解消」。ネット取引で完結できない小さな溝を埋める役割だ。
 ソニー銀行とオリックス銀行は、東京の銀座に拠点を構え、住宅ローン相談と…

【写真】オリックス銀行の「ORIX BANK GINZA PLAZA」は、用途に合わせて3種類の部屋を使い分ける(7月12日)

2021年7月30日号6面 地域銀行、副業人材で中小支援、「関係人口」増が活性化

  • 取引先支援

 地域銀行は、人材会社と連携して大都市圏の副業人材を地元の取引先に紹介する取り組みを進めている。中小企業の経営課題解決を支援するとともに、地域の「関係人口」を増やして活性化する動きだ。コロナ禍を受けてビジネスの場でテレワークが浸透し、課題解決の好事例が増えている。
 「関係人口」とは、移住者(定住)や観光客(交流)と異なり、地域や…

2021年7月30日号9面 豊川信金、相続業務の対応強化、本部集中で年6000時間削減

  • 資産管理

 【名古屋】豊川信用金庫(愛知県、真田光彦理事長)は、相続業務への対応を強化する。相続センターを新設して、10月をめどに事務の本部集中化を進めることで、預金役席の事務負担を年6千時間削減。積極的な提案やトレーニーによる人材育成策を推し進める方針だ。
 これまで相続関連の手続きは営業店が担い、なかでも預金役席の負担が…

2021年7月30日号10面 JAの2021年3月末都道府県別貯金残高、1県除き前年比増加

  • 預金

 伸び率トップは福井県
 JA(農業協同組合)の2021年3月末の都道府県別貯金残高は、前年同月比で46都道府県が増加となり、減少は前年の12府県から1県に減った。唯一の減少となった奈良県は、2年連続の減少。一方、前年は減少だった11府県(青森、宮城、栃木、大阪、鳥取、島根、山口、徳島、佐賀、熊本、大分)は増加に転じた。
 伸び率が4%を超えたのは、13道県(北海道、青森、宮城、秋田、山形、…

2021年7月30日号13面 マネーフォワード、金融連携で請求業務DX、管理ソフトを無料提供

  • ネット・システム
  • 取引先支援

 インボイス制度に対応
 マネーフォワードは、8月から地域金融機関と連携して取引先企業の請求業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする取り組みを始める。2023年に始まる適格請求書等保存方式(インボイス制度)を見据えて、紙の請求業務のデジタル化を推進する。すでに地域銀行と信用金庫の各1機関が連携を開始予定で、検討中の金融機関も複数ある。
 インボイス制度は、正確な適用税率や消費税額を伝える請求書を交付・保存する制度で、2023年10月に始まる。制度導入後は…

2021年7月30日号15面 奈良信金、外部研修で営業力底上げ、行動量が4割増加

  • 人事施策

 新たなスタイル定着へ
 【大阪】奈良信用金庫(奈良県、田村好美理事長)は、外部コンサルタントの研修を通じて、営業力の底上げに取り組んでいる。研修受講後、職員一人一人の行動量が大幅に向上、約6カ月で4割増加した。総合企画部の研修担当者は「新型コロナウイルスの影響が一服したなかで、想定以上の数字だ」と強調する。
 同信金は2018年度、融資量から件数を重視する方針に転換。営業スタイルの変化が求められるなかで…

2021年7月30日号18面 金融界、2020年労基署調査、労働法令違反の増加続く

  • 人事施策

 改正法対応で指摘相次ぐ
 金融界で、労働基準法や労働安全衛生法などに基づく法令違反を指摘される割合が増加している。厚生労働省労働基準局が集計した2020年1~12月の全国の監督業務実施状況によると、定期監督などで調査をした金融業(銀行や証券・保険会社など)の事業場568先のうち、43.3%にあたる246先が違反。19年に比べて2.2ポイント増えた。残業代の未払いの指摘が最も多いほか、労働条件の明示や就業規則の記載不備の指摘が増加している。
 全国労基署による定期監督は、労働災害の発生や従業員からの情報提供などをもとに…

2021年7月30日号20面 ワンチーム 地域活性化、中国銀行稲荷グループ 古墳ロマンの動画制作支援

  • 営業店

 社内ベンチャーやクラウドファンディング活用
 【広島】「古代ロマンを感じる古墳の魅力を発信したい」――。中国銀行稲荷グループ(稲荷支店・足守支店、能登弘幸稲荷支店長=行員16人うち女性7人。パート10人)は、地域活性化の起爆剤として、造山(つくりやま)古墳のPR動画制作を支援する。社内ベンチャー制度やクラウドファンディングなどを活用し、総合的な支援策に取り組んでいる。
 中国銀行は、中期経営計画で地域の課題解決を強化するため「5つの柱」を主要戦略に掲げる。第1の柱に据えるのは…

 【写真】古墳前でクラウドファンディングのリターンを相談する(左から)定廣好和・造山古墳蘇生会会長、窓口係の女性行員、能登弘幸・稲荷支店長、野田映博・稲荷支店長代理(7月1日、岡山市)

社説/ニッキン抄

研修企画 (14面)

【2021年度金融ホームドクター養成】
※「金融ホームドクター養成」は過去掲載分も含め、「ニッキン プラザ」でご覧になれます。
【知識と実践力を磨く】 『FP実践力強化[17]=オンライン相談の注意点(5)』
『“そうぞく”に強くなる[17]=贈与の基礎知識(1)相続と贈与』
『地域金融の未来―価値共創[17]=金融検査マニュアル廃止の意味』
『金融コンプラ[17]=ハラスメントを考える(2)』
【金融法務】[17] 公益通報者保護法改正
自己診断テスト

人材育成 (15面)

人間力を高める -17-
「LGBTQ+」(下)
意思尊重し必要な対応を

レギュラー企画

『寸言』 一志団結 (1面)=殖栗 道郎・第四北越フィナンシャルグループ 社長
『輝いています』 続く後輩に期待 (9面)=コザ信用金庫・池原 佳那さん
『東西ペンリレー』 統計個票「手書き」はつらいよ (12面)=商工組合中央金庫常務執行役員産業調査部長・本幡 克哉氏
『ちょっと一言』 若い匠が醸す日本酒 (12面)=大田酒造杜氏・大田 有輝さん
『スマイル』 相談される職員に (20面)=中央労働金庫・村上 真梨江さん
『初支店長(717)』 「記憶に残る職員」育てる (20面)=鹿児島相互信用金庫 中種子支店長・篠原 清成氏

企画・特集・連載など

フォーカス2021 (1面) 人材紹介解禁3年
地域銀行7割参入、質は途上
インタビュー (4面) 山根・GMOあおぞらネット銀行社長
「起業家向けNo.1」へ
インタビュー (5面) 石戸谷・共栄火災海上保険社長
協同組織との“絆”強く
【マーケット・トレンド】 (5面) [為替]ECBは18年ぶりに物価目標を再定義
 柴田 秀樹・東海東京調査センター 投資戦略部 グローバルストラテジーグループ 金利・為替シニアストラテジスト
[金利]“金あまり”の常態化
 熊野 英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト
インタビュー (7面) 三好・伊予銀行頭取 
デジタル人財が必要
いまさら聞けない 用語解説(5) (10面) 中銀のマンデート(使命)
FATF対日審査
千里眼<329> (13面) freee finance lab 代表取締役社長・小村 充広氏
データと金融で企業支援
輝け!フレッシャーズ(18) (18面)
 顧客・地域を支える
敦賀信用金庫・川崎 大輝氏
“名前”を呼ばれる喜び
新入行職員日記(17) (18面) 貪欲さを持ち続けて

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2022年5月27日号1面 【写真を読む】米作りで「金融」学ぶ

  • 地域貢献
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 【金沢】農林中央金庫富山支店は5月18日、農業と金融教育の融合プログラム「バケツ稲」の苗植えを実施。農林中金の職員(写真右)と片山学園(富山県射水市)の小学4年生32人がブランド米「富富富(ふふふ)」を育て、収穫米で名産「ますのすし」を作る。生産・加工・販売で“お金の流れ”を学ぶ体験型教育が始まった。