2021年5月14日号2面 水産庁、「養殖業」目利き指針改定、地域銀行などに融資促す
水産庁は4月26日、養殖業の事業性評価ガイドライン(指針)を改定した。2020年4月の策定時は生産高が大きい海面魚類を念頭に置いていたため、貝類、藻類、陸上養殖向けの指針を別途設けた。いずれの養殖形態も担保資産が乏しい例が多いため、事業実態の“見える化”を後押しして民間金融機関が成長資金を供給しやすい環境を整える。
「無給餌養殖」である貝類と藻類は魚類と異なり餌代が不要である一方…
【写真】融資には養殖形態ごとの特性を踏まえた目利きが欠かせない(福井県のカキ養殖場)
2021年5月14日号3面 大手行、ライフプラン診断広がる、ネットで無料提供
大手行で、インターネットによるライフプラン診断サービスが広がっている。店舗の相談業務で用いているシステムを顧客自身が操作できるようにして無料で提供。コロナ禍で非対面チャネルの存在感が増すなか、資産形成サポートに役立てる。
ネット提供は、みずほ銀行が1月に開始。三井住友銀行と、りそなグループ(G)の2行(りそな銀行、埼玉りそな銀行)も2月に始めた。各行とも診断システムは店舗で導入済み。一方…
2021年5月14日号4面 三菱UFJ銀行・三井住友銀行、ATMを共同運営、年数十億円コスト削減
地域銀行との連携も視野
三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、店舗外ATMの共同運営へ向けて踏み出す。2019年9月に開始した店舗外ATMの相互利用を発展。店舗外ATMの監視や警備、現金輸送、コールセンター業務、障害時対応などを含めた運営全般を共同化する。これによりATMの維持費用を低減。両行で年間数十億円の削減効果が見込まれる。
超低金利環境とデジタル化の進展で、現金を扱うATMの効率化が経営課題と…
【写真】三菱UFJ銀行と三井住友銀行は店舗外ATMの共同利用を実施している
2021年5月14日号6面 北陸銀行、経営コンサル倍増52件、4割「リピーター」成約
外部チームと協働も
【金沢】北陸銀行は、2020年度の「経営コンサル」成約件数が19年度の26件から52件に倍増した。取引先の経営支援強化にコンサルティング営業部を設置してから3年が経過し、利用先の約4割がリピーターになるなど成果が上がってきた。
同部は18年6月に新設した。経営コンサルは、取引先企業の収益力強化や…
2021年5月14日号8面 首都圏信金、オンライン商談会に活路、コンテンツ充実し長期化
埼玉県はECサイト構築
信用金庫界では、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化するのに伴い、大規模商談会をオンライン開催に移行する動きが加速している。首都圏では、DX(デジタルトランスフォーメーション)など旬のテーマで数カ月間の長期オンラインセミナーを用意したり、リアル開催で併設していた物産展の代替手段としてEC(電子商取引)サイトを構築するなど、新たな試みが始まっている。
西武信用金庫は、2020年11月~21年3月にオンラインのビジネスフェアを…
【写真】さいしんビジネスフェア2021のネット出展ブースではオンライン商談予約のほか、商品資料やPR動画などの企業情報を集約している(5月11日)
2021年5月14日号15面 豊川信金、早期資格取得で若手育成、最大6000円を給与加算
一般職の2割に手当
【名古屋】豊川信用金庫(愛知県、真田光彦理事長)は、「早期資格取得制度」を活用した若手の育成に力を注いでいる。役席者を除く一般職員が対象で、要資格者には最大で月6千円を給与に加算する。一般職約250人のうち2割の職員が資格の早期取得に至っている。
同制度は、2018年度に運用を開始。「しっかりとした説明をするには知識が必要で、早めに取得して業務に生かしてもらいたい」(人事部・渡辺孝明部長)狙いがある。
同信金の等級は…
2021年5月14日号17面 主要証券20社の2021年3月期決算、相場活況・15社が増益
野村はアルケゴス関連損失響く
主要証券会社20社の2021年3月期決算が出そろった。2020年度は、好調な相場環境を追い風に株式委託手数料の増加などが寄与し、最終利益ベースで15社が増益、4社が黒字に転換した。一方、3月に米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメント関連とみられる損失が一部大手証券で発生。野村ホールディングスは大幅な減益となった。
野村ホールディングスは2021年1~3月期にアルケゴス関連とみられる約23億ドル(2457億円)の損失を計上。2022年3月期に追加で…
2021年5月14日号19面 城北信金、アスリート職員をPR、自作動画・新聞・頒布品で
理事長が応援BGM制作
城北信用金庫(東京都、大前孝太郎理事長)は、女性アスリート職員の情報発信を強化している。「Johoku Athletes Club」(JAC)に所属する選手や競技について、本部職員が自作する動画や新聞、頒布品、SNSや専用サイトなどを通じて認知度を高めている。コロナ禍でも「アスリートが頑張る姿を発信して、職員や地域の方が団結する力になれば」(平田彩・JACマネージャー)との思いだ。
動画は、コミュニケーション開発事業部のYouTubeチャンネルで発信。人気なのが自粛中でも楽しめる「おうちdeアスリート」。選手の目線カメラによる競技体験…
【写真】大前理事長がBGMを制作したアスリート応援動画のサムネイル(城北信用金庫提供)
2021年5月14日号20面 ワンチーム 資産運用モデル店、西京銀行新下関支店
銀証共同の預かり資産推進、2カ月で110先・5億円増
【広島】西京銀行新下関支店(山田浩志支店長=行員32人うち女性18人)は、藍澤証券との共同店舗として預かり資産や保険商品の連携推進で成果を上げる。同行初の銀証店舗で、2019年3月の開設から2021年4月までで取引顧客は487先増加した。預かり資産残高は、同期間に12億1100万円増加して32億円に拡大した。
同行は、2015年9月に藍澤証券と包括業務提携を締結。2019年3月11日には、幡生支店で第1号店となる…
【写真】藍澤証券とのミーティングで綿密な打ち合わせをする(4月12日、西京銀行新下関支店)<写真撮影時にマスクを外していただきました>