2021年11月5日号11面 特集 中国地区金融機関「支店長100人に聞きました」
理想の連携先は「ひろぎんホールディングス」、「部下の指導」に悩み
【広島】「自分の勤め先が他の金融機関からどう思われているか」は意外とわからないもの。そこで、中国地区の地域金融機関支店長100人に「提携や合併相手としてふさわしい金融機関」や「仕事での悩み」などを調査した。
■中国地区で興味がある金融機関の業態は?
最多は「地方銀行」が38人。厳しい経営環境のなかで「合併や今後のビジネスモデルをどうしていくか」(地銀支店長、信金支店長)など再編を意識した回答が多かった。地銀支店長は…
【写真】店内で何でも話せる雰囲気づくりも支店長の役割
2021年11月5日号2面 実像 リスクに備える(上)―底上げ急務のマネロン対策―
システム共同化に活路
金融機関がマネーロンダリング(資金洗浄)・テロ資金供与対策の高度化を急いでいる。8月に公表された国際機関による審査結果では、中小規模金融機関の取り組み状況に厳しい指摘が並んだ。犯罪組織やテロリストは小さな“穴”も見逃さないため、日本全体で対策の底上げが欠かせない。切り札の一つと期待されるのが、システムの共同運用だ。
◇
「小規模な預金取扱金融機関の11%がITツールを全く導入していない」「適切な取引モニタリング(監視)システムを整備しているのは、非常に限られた金融機関」――。
金融活動作業部会(FATF)が8月に公表した…
2021年11月5日号4面 【新企画】人材支援はいま(1)足利銀行、事業性評価を基に紹介
銀行本体の人材紹介業務参入が認められ、取引先の人材支援が本格化している。本紙では、金融機関の人材支援について連載で紹介する。
◇
2016年12月に本格的に事業性評価を開始した足利銀行。約2万6500社にのぼる法人取引先のうち…
【写真】人材コーディネーターは、1カ月60人のウェブ面談をすることもある
2021年11月5日号5面 りそな銀行・埼玉りそな銀行、新人事制度から6カ月、現状を継続希望が8割
動画で多様な業務紹介
りそな銀行と埼玉りそな銀行が4月の新人事制度へ移行してから約半年が経過した。社員自らキャリアを選択できる仕組みを導入したが、約8割の社員は従前のキャリアを継続することを希望し、残る2割は希望する業務分野に偏りが見られた。人事を担当する人財サービス部は、業務内容を紹介する動画を活用し、目立たないがやりがいのある仕事に脚光を当てている。
新人事制度は、「ダイバーシティ・マネジメントの促進」と「分野別のプロ人財の育成」を…
2021年11月5日号6面 北国銀行、法人IBの契約増、手数料無料化で10倍に
店頭の申込書“なくなる”
【金沢】北国銀行で、法人インターネットバンキング(IB)の契約数が増加している。9月は新規の契約と機能が限られた無料タイプなどからの切り替えを合わせて約2千件に上った。10月1日から基本手数料を完全無料にするなど、企業の生産性向上を促すための思い切った施策が、着実に利用意向を高めている。
同行は7月、10月からの法人IBの新たな手数料体系を公表した。他の金融機関が…
【写真】北国銀行本店
2021年11月5日号9面 JA全中、全国大会で10年後の姿を示す、役割発揮へ自己改革実践
全国農業協同組合中央会(JA全中)は10月29日、東京都内のグランドプリンスホテル新高輪で3年に一度の「第29回JA全国大会」を開催した。JAグループが10年後に目指す姿として「持続可能な農業の実現」「豊かでくらしやすい地域共生社会の実現」「協同組合としての役割発揮」を提起。今後も組合員の声を聞き、「不断の自己改革」を通じて、農業と地域の展望を切り開く、なくてはならない存在であり続けることなどを確認した。
全中の中家徹会長は「新たなステージに進むための重要な転換点。JA、県域、…
【写真】リアル会場にはメイン、サブを合わせて約1200人が集まった(10月29日、グランドプリンスホテル新高輪)
2021年11月5日号17面 金融界、「心の教育」関心高まる、若手の離職防止狙いも
金融機関が「EQ(心の知能指数)」教育研修へ関心を高めている。都市銀行、信託銀行など3行と地域銀行12行、生命保険・損害保険10社が、研修会社ジャパンラーニングのEQ教育を研修に採用。10地域銀や5信用金庫が導入を予定している。
EQは、自身と他者の感情を的確に把握してコミュニケーションに生かす能力。メンタルコントロールの一環として…
【写真】トマト銀行では新任支店長代理へEQ研修を実施
2021年11月5日号18面 地域銀行、「内定者SNS」で接点強化、交流機会増やし辞退防止
地域銀行で、“内定者SNS”で接点を拡大する動きが広がっている。オンライン就活の普及で前年に比べ内定辞退の増加が予想されるため、各行は接点を持つ頻度と入行意欲を増幅させる企画に策を凝らす。
内定者SNSは、内定者と会社、内定者同士のコミュニケーションを促し…
2021年11月5日号20面 ワンチーム 法・個人の融資提案、千葉信金大和田支店
フリーローンで利回り確保、減額先の返済計画も策定
新型コロナウイルスの実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資などの急増で、貸出金利回りの低下は営業店の大きな課題だ。千葉信用金庫大和田支店(横川正徳支店長=職員10人うち渉外3人)はフリーローンの推進を強化し、同利回りの確保に取り組む。また、取引先への課題解決や新規法人先の開拓にも力を入れる。
貸出金の利回り確保では、4月から住宅ローン利用先2千世帯にフリーローンのダイレクトメールを送付。全員で送付先に…
【写真】SDGs私募債の発行を提案中の(左から)取引先SCミートの鈴木良夫社長夫妻と横川正徳支店長、齊藤利裕支店長代理(10月13日、千葉市花見川区)