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ニッキン・2023年11月17日号

主な記事

2023年11月17日号1面 金融界、量子技術の攻撃に備え、ネットバンキング防御

  • ネット・システム

 金融界で、量子技術を使う攻撃者にインターネットバンキング(IB)などの暗号を解読されかねない時代への準備が始まっている。メガバンクを中心に、大学との研究や対応計画の検討に乗り出す動きが出てきた。金融庁も、G7(主要7カ国)での情報収集に取り組んでいる。攻撃を防ぐための態勢整備は2030年ごろまでの対策が必要と見込まれており、地域金融機関を含めた対応が必要となる。
 複雑で膨大な計算を処理できる量子技術は黎明(れいめい)期にある。金融界でも…

2023年11月17日号8面 特集 【若手記者が聞く!】東海地区金融機関、トップが語る仕事の魅力

  • インタビュー
  • 特集

 【名古屋】「自社のトップは、日々どんな思いで仕事をしているのだろう」。こんな疑問を持つ若手・中堅行職員は多いのではないか。頭取・理事長は、どんな瞬間に達成感をかみしめ「よかった」とほほ笑むのか。入社3年目の記者が地方銀行、信用金庫のトップ3人に仕事の魅力を聞いた。

 ■十六銀行・石黒明秀頭取、地域からの信頼に応える
 「地域や組織へ恩返しをしたい」と十六銀行の石黒明秀頭取は語る。この言葉の背景には…

 【写真】(左から)石黒明秀・十六銀行頭取、杉浦雅和・百五銀行頭取、山内正幸・碧海信金理事長

2023年11月17日号2面 岐阜信金、医療関連融資1000億円、信金界首位の支援力発揮

  • 融資

 【名古屋】地域ナンバーワンの支援力で必要不可欠な医療インフラを支える――。岐阜信用金庫(岐阜県、好岡政宏理事長)は、9月末で医療福祉分野の融資残高が1千億円を突破した。圧倒的な開業などの支援数を誇り、融資残高は信金業界で首位。専門知識が不可欠な医療分野は銀行を含め二の足を踏むケースが多いなか、年100億~200億円の実行ペースで融資を拡大している。
 他金融機関で融資を否決された“難案件”に対応するケースは多い。その一つが…

【写真】医療法人社団ともいき会の小牧卓司理事長(左)から業況をヒアリングする安田裕樹課長(中央)と八代良泰副調査役

2023年11月17日号3面 ネット証券、手数料無料化1カ月、新規口座開設伸びる

  • 手数料

 SBI・過去最高24万件、楽天・一日平均35%増
 SBI証券が先陣を切って踏み切った国内株式売買手数料の無料化。楽天証券が追随しており、両社が開始してから11月1日で1カ月が経った。2社は新規口座数を伸ばす一方、足元、収益面では明暗が分かれ始めた。
 8月末に無料化方針を公表したSBI証券は、9月の新規口座開設数は24万件を超え、月間で過去最高になった。楽天証券も…

2023年11月17日号4面 地域銀行、9月期純利益6%減、外貨調達費増が影響

  • 経営

 地域銀行の2023年4~9月期決算が11月13日までにほぼ出そろった。75行・グループ(G)の連結純利益は前年同期比6%減の5600億円となった。本業の収益力を示す単体コア業務純益(投資信託解約損益を除く)は同7%減の7400億円だった。貸出金利息など資金運用収益や役務取引等収益が好調な一方、外貨調達費用の増加などが下押し圧力となった。有価証券ポートフォリオの再構築に伴う損失計上は、大手地方銀行を中心に「一定のめどがついた」(銀行アナリスト)との見方がある。
 11月13日までに公表していない、じもとホールディングス(HD)、十六フィナンシャルグループ(FG)、トモニHDのほか、…

2023年11月17日号5面 栃木銀行、小規模事業者の承継支援、低価格M&Aで成果

  • 取引先支援

 栃木銀行が2021年9月に創設した事業承継支援「とちぎの結び目」がサービス開始から2年経過。この間、筑波銀行や東和銀行、大東銀行に「結び目」が広がり、銀行間の連携が進む。栃木、筑波、東和各行は埼玉県内での活動に「さいたまの結び目」を開始。栃木銀は、受託件数160件超、成約約50件の成果をあげた。
 「とちぎの結び目」は同行のM&A(合併・買収)サービスで栃木県内のM&Aコンサルティング会社サクシードやTSUNAGUと連携。栃木県信用保証協会や日本政策金融公庫、…

【写真】法人営業部の5人が中心となり、PMI強化について話し合う(10月16日、本店)

2023年11月17日号7面 西海みずき信組、リスキリング後押し、市とデジタル人材育成

  • 地域貢献

 【福岡】西海みずき信用組合(長崎県、池田正治理事長)は、10月下旬~12月上旬に、地域住民のリスキリングを後押しするため、佐世保市と連携したデジタル人材の育成事業に取り組んでいる。市内の情報技術(IT)企業へ就職を支援し、人材不足の解消につなげる。
 同信組が市から受託した「佐世保市デジタル人材育成事業」の一環で、市内のIT企業への就職を目指し、デジタル人材を育成する取り組み。市は、「他地域から来たデジタルやITにたけた人材が離職するケースが多く、佐世保からも離れてしまう」との課題を…

【写真】初回のPHP講座。受講者は熱心に取り組んだ(10月21日、佐世保市内、西海みずき信用組合提供)

2023年11月17日号11面 証券界、株主還元強化が相次ぐ、大和は自社株買い上限4割増

  • 経営

 証券会社が株主還元を相次いで強化している。大和証券グループ(G)本社は自社株買いの実施を発表し、2023年度分の自己株式取得価額の上限を22年度分から40%増の350億円に引き上げた。他社でも配当性向引き上げなどの動きが目立つ。東京証券取引所の株価や資本コストを意識した経営実現に向けた要請も背景にある。市場環境に左右されにくい安定した経営基盤の確立が急がれる。
 大和証券G本社は好調だった4~9月期の業績に加え、…

【写真】決算会見で説明する大和証券グループ本社の佐藤CFO(10月31日、東京証券取引所)

2023年11月17日号16面 三井住友信託銀行従組・三菱UFJ信託銀行従組、キャリア支援体制を充実

  • 人事施策

 相談内容もとに先輩紹介
 三井住友信託銀行従業員組合や三菱UFJ信託銀行従業員組合は、若手組合員が希望キャリアのロールモデルの先輩に相談できる「組合員マッチング」の動きを活発化させている。自律的なキャリア志向が高まってきたが、コロナ禍の影響で他部署の先輩との関係が希薄なため、労働組合が組合員同士の「橋渡し役」を果たす狙いだ。オンラインで相談受付プラットフォームを構築し、サポートを充実させている。
 マッチングシステムは、ウェブで組合員から届いた希望の部署や相談内容などをもとに、…

2023年11月17日号10面 【実像】ビッグモーター問題の底流、問われる代理店との関係

  • 経営

 中古車販売大手のビッグモーターによる保険金不正請求問題を巡り、損害保険ジャパンの白川儀一社長が辞任に追い込まれた。他の損害保険会社が事故車両の入庫紹介を取りやめる中、同社だけが再開する誤った判断をしたためだ。「競合他社に取引が大きくシフトする懸念」(白川儀一社長)からだが、背景にあったのは何か。損保代理店の実態や、損保との関係性をひもとくと、業界特有の商慣行が不祥事の温床となった実態が浮かび上がる。

 ■収入源の“大口顧客”
 「モーター屋(自動車販売店や整備工場)で稼がないと数字は上がらない」。損保関係者は、損保代理店としての…

 【写真】陳謝する白川儀一・損保ジャパン社長(左)と櫻田謙悟・SOMPOホールディングス会長兼グループCEO(9月8日、損保ジャパン本社)

2023年11月17日号18面 広島銀行曙支店、“やらされ感”払拭、ゲーム感覚で楽しく

  • 営業店

 業務純益1割増
 【広島】広島銀行曙支店(古川恭隆支店長=行員14人うち渉外係3人。パート4人)は係間のコミュニケーションを活発化させ、提案先数を増やした。「“やらされ感”を払拭(ふっしょく)したい」(古川恭隆支店長)と、ゲーム感覚で取り組める環境を整備。職員の行動量が増えたことにより、支店の業務純益は前期比110%と好調だ。
 古川恭隆支店長は4月に着任。「お客さまに喜んでもらうこと」を最重要項目に掲げ、顧客接点を増やす取り組みを開始した。一つは…

 【写真】「いいね」「おしい」の札を用いて、各提案について理解を深める職員(11月1日、広島銀行曙支店)

学び (13面)

【Nikkin 金融講座】
※「Nikkin 金融講座」は過去掲載分も含め、「ニッキンONLINE」でご覧になれます。

預かり資産 (14面)

解剖 新NISA
 制度生かした提案(7)
海外転勤「最長5年」保有可能
投信窓販優績者に聞く 千葉興業銀行・池田 夢叶さん
顧客からも学ぶ
投信レビュー DC専用、残高10兆円超に
加入者数の裾野拡大

レギュラー企画

寸言 時代に即した進化へ (1面)=安田 信幸・UI銀行社長
東西ペンリレー 援農支援隊 (9面)=八木 正展・農林中央金庫 代表理事兼常務執行役員
ちょっと一言 比の貧困地域で小売店 (9面)=社会起業家・本嶋 向日葵さん
『初支店長(829)』 目配り、気配り、心配り (18面)=常陽銀行長岡支店・宮本 裕司氏
『スマイル』 “何事も前向きに”励行 (18面)=道南うみ街信用金庫・村岡 冴希さん

企画・特集・連載など

インタビュー (4面)
「ニッキンONLINE」に掲載
加藤・スルガ銀行社長
セゾンとの提携生かす
インタビュー (7面)
「ニッキンONLINE」に掲載
吉野・大分県信用組合理事長
信用組合の時代が来た
インサイト
 キーパーソンに聞く<97>(12面)
インフォマティクス代表取締役社長・齊藤 大地氏
物件の現地調査 効率化
Reスキル [3] (16面) 後藤 宗明・ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事
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