2023年4月14日号3面 中企庁、金融業に信用保証解禁、外資誘致や新興育成、日本公庫融資も対象
中小企業庁は、これまで禁じてきた金融・保険業者による信用保証制度の利用と、日本政策金融公庫からの借り入れを解禁する。資産運用業などの金融商品取引業や金融商品仲介業に限定して対象を広げ、海外から参入する企業の支援や、スタートアップ(新興企業)の育成につなげる。関連法の施行令を改正し、信用保証協会や日本公庫が7月ごろから申し込みを受け付けられるようにする。 信保協や日本公庫は中小企業の育成を目的に掲げているため…
2023年4月14日号5面 三井住友銀行、法人サービスで共通基盤、地域銀行に運用ノウハウ
取引先のDX後押し 三井住友銀行は、2023年度から法人向けサービスで地域銀行と連携する新たな枠組みを構築する。これまで同行が開発を進めてきたシステムや運用面のノウハウを地域銀に提供することで、全国の中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする。3月29日時点で岩手銀行、三十三銀行、名古屋銀行、宮崎銀行の4行が枠組みへの参加を表明しており、他にも数十行が合流する見込みだ。 今回の枠組みでは、金融機関の非競争領域におけるツールやリソースを共有し、…
2023年4月14日号7面 北陸銀行、法人ポータル登録3万社超、チャットやウェブ面談追加
【金沢】北陸銀行が提供する法人向けポータルサイトの登録企業が3月末で3万3千社を超えた。与信先の6割にあたる。非対面分野で取引先と接点を持つべく、帳票類の電子交付や経営者向けの情報発信などに注力してきた。3月下旬には、企業が本部や営業店の担当者とチャットで連絡を取ったり、ウェブ面談ができる機能を追加した。 インターネットバンキング(IB)の付加価値を高め、かつ窓口業務を削減するため、…【写真】チャットでは、企業と行員間で即時にやりとりができる(4月5日、北陸銀行本部)
2023年4月14日号15面 kamameshi 同じ釜の飯を食う 静岡銀行、“PR大使”生むフードイベント
ビジネス交流にも一役 【静岡】“同じ釜の飯を食う”ことで仲間意識が芽生えるのは、ビジネスの世界でも変わらない。社員食堂は、役職や所属部署に関係なく気軽にコミュニケーションを取れる貴重な場だ。静岡銀行は、県内各地の特産品を使ったメニューを提供するランチタイムイベントを定期的に開催している。その取り組みは、地元食材の地産地消に貢献するとともに、地方公共団体との連携強化や取引先とのビジネストークのきっかけづくりにも役立っている。 「Shizugin Food Support Day 地産地消」と銘打ったイベントで、これまでに4回実施してきた。直近は3月29日に開催し、…【写真】沼津市職員(左側)との試食に行員も真剣に味を評価(3月29日、同行研修センター特別食堂)
2023年4月14日号18面 準大手証券、グループ管理業務を集約、地域銀行などにノウハウ提供
準大手証券は、グループ内の管理部門などの業務や人材を集約・共通化させる「シェアードサービス」の構築・運用を進める。コスト削減や業務効率化が狙い。東海東京フィナンシャル・ホールディングス(FHD)ではグループ子会社7社で着手し、2023年度中に持ち株会社と東海東京証券に広げる。岡三証券グループ(G)は新中期経営計画でコーポレート機能の集権化を掲げる。両社は地域銀行グループなど外部へノウハウを提供し、収益獲得を視野に入れる。 東海東京FHDは22年度にグループ子会社7社の一部業務と人員を…
2023年4月14日号20面 名古屋銀行、「健康経営」で地域銀行トップ、職場環境向上へ展開
【名古屋】名古屋銀行は、健康経営に関する施策を積極展開している。保健師による全行員面談や、女性の健康に関するリテラシー向上を図るなど、職場環境づくりに向けた取り組みを相次いで実施。健康経営優良法人2023で「ホワイト500」の認定を受け、その総合評価で地域銀行トップの評価を得るなど、取り組みが結実している。 ホワイト500の健康経営度では、特に「制度・施策実行」の項目が業種トップの評価を受け、…【写真】健康経営推進室や保健師を中心とする女性メンバーで、健康経営に関する企画を検討している(4月4日、本部)
2023年4月14日号10・11面 特集 【本紙調査】主要金融機関の2023年度採用実績
計1万586人、7年ぶり増加 主要金融機関の2023年度新卒採用人数が7年ぶりに増加に転じた。2022年度比で4.4%増の1万586人となった。専門人材の確保に加え、バブル期に大量採用した世代の退職を見据えた人員補充する動きが広がったため。地域銀行・グループ(G)は、前年度比9.5%増加し牽引役となった。大手行・G、地域銀行・G、預金量上位50信用金庫(2023年1月末残高)の計157機関を調査した。 業態別で唯一、増えたのが地域銀行・G。97行・Gのうち、6割が2022年度実績を上回り、25行が10人超増やした。山口フィナンシャルグループが… 【写真】三菱UFJ銀行の新入行員329人に訓示する半沢淳一頭取(4月3日)
2023年4月14日号21面 金融界、ATM9万台割れ、ピークから24%減少
金融機関が設置するATM台数が9万台を割れたことが分かった。全国銀行協会の決済統計年報によると、2022年9月末のATM・CD設置数は8万9232台と、1年前から4%減少した。2018年9月以降、年間減少率は4%超が続き、キャッシュレス化に伴う効率化が加速している。 10万台を超えていた2020年9月末から2年間で9万台を割り込んだ。2021年9月末と比べた…
2023年4月14日号22面 北洋銀行平岸中央支店、個人向けコンサル、顧客の資産情報を集積
運用・保険提案へ登録452件 【札幌】北洋銀行平岸中央支店(佐藤仁寿支店長<4月1日付で厚別中央支店長兼森林公園支店長兼もみじ台支店長に異動>=行員38人うち渉外7人、パート6人)は、運用や保険の最適な提案へ、資産状況など個人客の情報を集積し、併設するコンサルティングプラザ(CP)、ほけんプラザとも連携。投信積立の月間振替額は12月で約1850万円と、本格推進を始めた2020年当初の2.5倍となった。 同店は札幌市中心部から南へ約3キロに位置する。地下鉄平岸駅から地上へ出てすぐの所にあり、法人・個人客ともに多い。個人向け資産運用や保険コンサルの中核拠点で… 【写真】取引先の不動産賃貸業「平岸グランドビル」の中目明徳社長(左)を訪ねる佐藤仁寿支店長(3月14日、札幌市豊平区)